食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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焼肉のたれ市場(2020年5月18日号)
新型コロナウイルス感染が拡大するなかで、食市場が大きく変化。外食や中食から、内食、そして家庭内調理へのシフトが進んでいる。そのなかで焼肉のたれ市場では、レジャーとして楽しむBBQ需要は大きく減少しているが、スーパーマーケットでの畜産売り上げは大幅に拡大しており、家庭内で家族で囲む食卓での焼肉需要は大きく伸長している。さらに、家庭内調理が増加するなかで、汎用性の高い調味料である焼肉のたれが活躍する場面が増えていると考えられる。ただ、スーパーマーケットは売り上げが高止まりや感染防止対策の取り組みなどに時間と人手をとられ、価値提案や売り場提案がほとんどできない状況にある。こうした新型コロナ影響下の“ウイズ・コロナ”、さらには終息後の“アフター(…)
乾麺(2020年5月14日号)
乾麺の今年春夏需要期商戦は、近年にない、異例づくしの展開となっている。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため在宅率が高まったことによる内食需要の増大などが要因。保存・備蓄性がある乾麺への需要は、商戦入り前の2月から例年にないほど高まり、緊急事態宣言の発出でますます強まる内食傾向を背景に、ここまで継続している。引き合いは特に家庭用小袋商品に集中。手延麺は前年を超える出荷ペースで、機械麺は全社挙げた増産態勢。一方で、春季新商品販促に影響が及び、夏季最盛期に向けた商品供給に不安が出るなど、コロナショックも見受けられる。中元ギフト商戦への影響も必至との見方。巣ごもり消費を背景とした例年より早い実需発生の中でシーズンインした今年の乾麺商戦。(…)
めんつゆ(2020年5月14日号)
今シーズンのめんつゆ市場は“予測不能”というのが関係者の一致した見解だろう。新型コロナウイルス感染拡大による不要不急の外出自粛要請、緊急事態宣言発令により在宅率の高まり、巣ごもり消費により乾麺が一時店頭で品薄になり、めんつゆ類も同時に売れた。家庭内での調理機会の増加で濃縮つゆの使用頻度もアップ、改めて麺メニュー以外の用途訴求が大事になってくる。使用機会が増えれば減塩、糖質オフなどのヘルシー系や、こだわりの原料を使用した付加価値タイプの購入率も高まってくる見通し。
盛夏に向けて主要メーカーは増産態勢に入ろうとしていた時期に、例年を大幅に上回る需要拡大により、一部メーカーでは供給がタイトになってしまっ(…)
盛夏に向けて主要メーカーは増産態勢に入ろうとしていた時期に、例年を大幅に上回る需要拡大により、一部メーカーでは供給がタイトになってしまっ(…)
ウイスキー市場(2020年5月11日号)
好調な拡大が続くウイスキー市場は、新型コロナの感染拡大によって、先行きの見通しが立たない状況になっている。全国に対象を広げた緊急事態宣言が、当初の5月6日までから31日まで延長され、飲食店などの休業が継続。とりわけウイスキーの需要が多いBARをはじめとするナイトマーケットは、早い段階から自粛が強く求められ、消費がストップした状況が続いている。緊急事態宣言以降は、居酒屋などで人気のハイボールの樽詰め供給にも大きな打撃となり、現時点では「コロナ禍の早期の収束を願うのみと言うしかない」(メーカー)。一方で、巣ごもり消費で家飲み需要が増えているのは追い風。2019年のウイスキー課税数量は前年比108・6%の19万3934kl(約2309万ケース、8・4l換算)で、11(…)
惣菜市場(2020年5月11日号)
新型コロナウイルス感染拡大が惣菜市場に大きな影響を及ぼしている。女性の社会進出や家庭内調理の減少などから、スーパーマーケットの惣菜売り場で販売するフレッシュ惣菜の市場は、これまで拡大を続けてきた。ところが3月以降は、新型コロナの影響により、前年割れに陥っている。代わってコロナ禍の食卓を支えているのがロングライフ(LL)惣菜で、販売が一気に拡大。多くの消費者が、製造技術の進化により品質が向上しているLL惣菜の価値を実感することとなった。こうした変化が、新型コロナ終息後の“アフター・コロナ”の惣菜市場に、どのような影響をもたらすのか、今後の動向を注視する必要がある。
全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日(…)
全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日(…)
はちみつ市場(2020年5月7日号)
2019年の蜂蜜の輸入量1位は中国、2位アルゼンチン、3位カナダで、前年と変わらない順位となったが、このところ中国産の構成比は漸減傾向が続いている。その一方で、カナダやアルゼンチン、ハンガリー産が増加するなど、ニーズが多様化してきた。19年の蜂蜜市場は前年並みで、特段大きな伸びもなかったものの順調に推移。今年は、2月下旬から新型コロナウイルス禍が勃発。テレビ報道の影響もあって、需要は一時大きく跳ね上がり、高額品のマヌカハニーやプロポリスにまで波及した。
2019年(1〜12月)の輸入量は、約4万4788t、前年比100・6%。国別では、第1位の中国産は約3万518t(96・8%)で、全体の約7割を占める。構成(…)
2019年(1〜12月)の輸入量は、約4万4788t、前年比100・6%。国別では、第1位の中国産は約3万518t(96・8%)で、全体の約7割を占める。構成(…)
パスタ(2020年4月30日号)
パスタは、コロナ禍の“緊急事態”下で底知れぬパワーをみせ、巣籠り消費の人気フードとしてクローズアップされている。もともとエコノミー、簡単手軽、バラエティーといった要素でトレンディーフードだったが、時節柄、保存性も重視され店頭では品薄が続く。しかし、売れているのはスパゲッティばかり、マカロニはいまひとつ。棚はスパ、マカで対照的で、マカロニの啓発が改めて課題だ。パスタの今年は増勢で越年、明るいマーケット展望で幕開けしたが、イレギュラーに加速している。降って湧いた厄災の中で際立つ末端の売れ行きだ。供給面では進展したグローバル化だったが、世界的に海運事情も混乱しており、製品輸入は思うに任せない。自給自足の国産品の出番とばかり、メーカー各社は(…)
中四国スーパー(2020年4月27日号)
中四国有力チェーンストアでは、新型コロナウイルス感染症の拡大といった予期せぬ事態に対し、外出自粛や休校などに伴い急激に需要が増えた食品群への対応や、来店客や自社従業員の健康と安全を確保するための店舗の衛生管理の徹底など、前期末の2月以降、今期期初から4月にかけ、懸命の店舗運営が続いている。一方で、感染の収束そのものが見通せないことから各社に与える影響も未知数で、今期業績も予想こそあれ、予断を許さない。異業種との競争激化など流通市場を取り巻く環境変化も依然として根強く、対応が引き続き求められる。
イズミは、コロナ感染拡大のもとでのここまでの状況として、食料品や生活必需品への急激な需要の高まりから食品スーパー業態での販売が伸びてい(…)
イズミは、コロナ感染拡大のもとでのここまでの状況として、食料品や生活必需品への急激な需要の高まりから食品スーパー業態での販売が伸びてい(…)
ジャム(2020年4月23日号)
家庭用ジャム市場は、引き続き糖度の低いフルーツスプレッドがシェアを拡大する一方で、ブームの高級食パンにあう糖度の高い昔ながらの味わいの商品が売り上げを伸ばすなど、ニーズは多様化している。また、テレビ番組で健康価値が紹介された「ピーナッツバター」の販売が拡大しているほか、多くのスプレッド類が売り上げを伸ばしており、生活者は多彩なジャム・スプレッドを楽しむようになっている。19年の家庭用ジャム市場は前年に引き続き微減となったが、直近では新型コロナウイルス感染拡大の影響により需要が高まっており、輸入している原料や商品も含め、安定供給が今後の課題となる。
2019年の家庭用ジャム市場は約400億円で前年比約97%と減少した。主(…)
2019年の家庭用ジャム市場は約400億円で前年比約97%と減少した。主(…)
アイスクリーム(2020年4月23日号)
アイスクリーム類の19年度(4〜3月)メーカー出荷額は前年比99%の5100億円前後と推計される。昨春の値上げと夏の天候不順が響いたが、下期好調で微減にとどめ5000億円台を維持した。今年は上期にどこまで伸ばせるかがカギとなり、各メーカーとも主力ブランド強化を中心に春から積極的なマーケティングを推進する。高付加価値アイスは、スイーツタイプのけん引が一巡し、今年は健康価値訴求でブランド構築に取り組む動きもある。
アイス市場は昨年、3月に値上げを実施、7月が悪天候で2割減となったため上期97%にとどまった。下期は暖冬傾向も手伝って好調に推移し103%と盛り返した。ロッテは97%、江崎グリコ(4〜12月)98%、森永乳業99%、ハーゲ(…)
アイス市場は昨年、3月に値上げを実施、7月が悪天候で2割減となったため上期97%にとどまった。下期は暖冬傾向も手伝って好調に推移し103%と盛り返した。ロッテは97%、江崎グリコ(4〜12月)98%、森永乳業99%、ハーゲ(…)
コメ流通(2020年4月20日号)
新型コロナウイルスの影響は、コメ市場にも大きな影響を及ぼした。第一波は安倍首相の突然の休校発表だ。これが発表された翌日、保存性の高いコメに特需が発生。一時的にスーパーマーケットの売り場でもコメが欠品する自体が発生。川下・川中は対応に追われた。第二波が小池東京都知事の「ロックダウン」発言。首都圏を中心に、再びコメが欠品する自体が発生した。ただ、現在は落ち着きを取り戻しており、一部では「在庫がダブつきはじめている」という声も聞かれる。一方、業務用は厳しい状況が続く。また、米穀卸では先細るコメ市場依存からの脱却として、コメ以外の食品事業を新たな柱として育成する動きが引き続き強まっている。今後もこの動きは強まると予測され、米穀卸各社の次の(…)
清酒(2020年4月16日号)
清酒は、消費活性化に一段と積極策で取り組まなければならない厳しい市場環境の中で、新型コロナウイルス感染拡大の影響が、より深刻な痛手として重くのしかかっている。とくに消費税増税で苦戦が強まる業務用は、外出自粛、料飲店の休業などが追い打ちをかける。巣ごもり消費でパックや720ml瓶に動きがみられるが、「清酒全体の需要にはあまり繋がっていない」ともいうところ。パンデミックで、輸出も今は静観するしかない状況。当面は、春夏期の重点施策を「できる範囲でしっかりやっていくしかない」というところだ。
清酒の課税数量は、国税庁の19年1〜12月で前年比5・7%減の46万6938kl(約259万4000石)となり、11年に16年ぶりのプラスのあと8年(…)
清酒の課税数量は、国税庁の19年1〜12月で前年比5・7%減の46万6938kl(約259万4000石)となり、11年に16年ぶりのプラスのあと8年(…)
家庭用マーガリン・スプレッド(2020年4月13日号)
家庭用マーガリン・スプレッドは順調な食パン消費に支えられ、この一年安定推移してきたが、新型コロナ感染拡大による影響で、2〜3月の購入量が急増し、2019年度(4〜3月)の市場規模は前年超えとなったもよう。トランス脂肪酸関連の誤報道で大きく落ち込んだ15年以来、市場はようやく底打ちし、バター風味などのリッチタイプが主流を占めるに至っている。
新型コロナの影響で2月以降内食需要が増え、2019年度のマーガリン類・スプレッド市場は前年超えとなったようだ。3月単月で110%をマーク、2019年4月〜20年2月99・5%だった市場成長率を一気に100%超に押し上げたかたち。家庭用マーガリン市場は“トランス脂肪酸関連”の誤報道のあった15年秋以降、一(…)
新型コロナの影響で2月以降内食需要が増え、2019年度のマーガリン類・スプレッド市場は前年超えとなったようだ。3月単月で110%をマーク、2019年4月〜20年2月99・5%だった市場成長率を一気に100%超に押し上げたかたち。家庭用マーガリン市場は“トランス脂肪酸関連”の誤報道のあった15年秋以降、一(…)
ビール類市場(2020年4月9日号)
ビール類の市場は、例年だとGWから夏場の最盛期に向けて、年初方針に基づくマーケティング活動の実践が本格化してくる局面だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で様相が一変。外出自粛要請が強まる中、厳しさが増す料飲市場と、巣ごもり消費を余儀なくされている家庭市場で、刻々と変わる状況に臨機応変に対応していくしかない。20年10月から26年10月にかけて3段階に分けての酒税改正をにらみ、メーカー各社の長期的な視野での戦略がぶれることはなく、「現状はできることをしっかりやっていくだけ」との姿勢で一致する。
ビール4社の販売数量で、19年のビール類合計は前年比98%(PB込みで99%)、ビールは96%、発泡酒は93%、新ジャンルは102%(同104%)(…)
ビール4社の販売数量で、19年のビール類合計は前年比98%(PB込みで99%)、ビールは96%、発泡酒は93%、新ジャンルは102%(同104%)(…)
缶詰・びん詰(2020年4月9日号)
缶詰の市場はサバ缶詰ブームが一段落したものの、購入層が広がり需要は安定。水産缶詰は主要魚種の漁獲量が減少、原料価格は高騰している。今年はコンビーフの「枕缶」製造が終了となり、メディアでも取り上げられ売り上げは急上昇。同じ畜肉缶詰ではホテイフーズの「やきとり缶詰」が発売50周年を迎え露出をアップ、グルメ缶詰も国分グループ本社の「K&K缶つま」が10周年企画で様ざまな話題を発信、明治屋は「おいしい缶詰」だけでなく「おいしいおつまみパウチ」を強化している。
毎年のように発生している自然災害の影響で、保存性や即食性のある缶詰の需要は比較的安定しているが、今年は新型コロナの影響により、特に2月下旬(…)
毎年のように発生している自然災害の影響で、保存性や即食性のある缶詰の需要は比較的安定しているが、今年は新型コロナの影響により、特に2月下旬(…)
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