食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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白みそ(2013年10月28日号)
白みそ商戦が日増しに盛り上がりを見せている。すでにメーカーでは秋の商談と絡めて年末のセール等のアプローチ活動に入っており、この11月に入った時点ではあるていど年末需要期に向けてのウォーミングアップは大勢終了といっても過言ではない。白みそのメーカーは京都、大阪、兵庫の関西さらに岡山、広島の中国エリア、四国の香川や徳島など西日本に集中している。これは関西を中心に正月に白みそのお雑煮を食べる習慣が多いためである。一時期、おせち料理の後退感が出てきた折にお雑煮習慣もやや減少を強いられた時期もあったが、とくにここ数年、改めて百貨店、量販などのおせち料理の予約販売が急増し、これに伴い家庭でも白みそ仕立てのお雑煮が少しずつ復活人気を高めてきた。これによって白みその需要が大きく伸びたわけではないが、(…)
清酒(2013年10月24日号)
清酒は懸案だった値上げに灘・伏見の大手が動き、実質的な店頭売価にどう反映されるか注目される。値上げの実施時期はこの10月を大勢に、11月や来年1月などバラつきがあり、中堅・地方メーカーからは「検討中」との声が聞かれるなど、先行き不透明感が漂うが、少しでもスムーズな浸透を期待したい局面である。秋冬の需要期は、活発な商品展開や販促で、水面下の需要を年間でどこまでばん回できるか、まだまだこれからが勝負どころ。輸出促進など、国策の追い風に乗った取り組みもしっかり進めたい。
清酒の値上げは、10月からの実施を灘・伏見の大手で、8月7日の大関に続き、翌8日に最大手の白鶴酒造が発表。そのあと27日までに宝酒造(松竹梅)、沢の鶴、菊正宗酒造、黄桜、日本盛、小西酒造(白雪)が発表した。月桂冠は来年1月からの値上(…)
清酒の値上げは、10月からの実施を灘・伏見の大手で、8月7日の大関に続き、翌8日に最大手の白鶴酒造が発表。そのあと27日までに宝酒造(松竹梅)、沢の鶴、菊正宗酒造、黄桜、日本盛、小西酒造(白雪)が発表した。月桂冠は来年1月からの値上(…)
マーガリン(2013年10月21日号)
家庭用マーガリン類は、原料高騰と需要漸減というきびしい事業環境におかれているが、新規需要の創出、市場活性化に向け、この秋は、「おいしさ」と「楽しさ」を併せもった新商品・改訂品に期待がかかる。小世帯化進行でホームサイズ(320gクラス)の後退が続く中、独自技術による高付加価値小型スプレッドの開発競争という新たな局面を迎えている。健康訴求タイプがやや足踏み状態なのに対し、この秋冬はリッチ・グルメタイプが商戦の要になりそう。
総務省・家計調査によると、4〜8月の全国一世帯(2人以上)当たり食パン購入数量は、8269g、前年同期比99・9%と堅調に推移。これに対しマーガリン購入数量は、497g、同97・3%(金額348円、95・6%)となっている。競合関係にあるクリーム系スプレッ(…)
総務省・家計調査によると、4〜8月の全国一世帯(2人以上)当たり食パン購入数量は、8269g、前年同期比99・9%と堅調に推移。これに対しマーガリン購入数量は、497g、同97・3%(金額348円、95・6%)となっている。競合関係にあるクリーム系スプレッ(…)
家庭用スープ(2013年10月21日号)
家庭用スープ市場は本格需要期に入り、各メーカーとも販促を強化し消費を刺激している。洋風ワンサーブやウィズライススープ、スナックスープでは洋風の安定した成長を見込んでいる。味の素は「クノールカップスープ」が発売40周年、4年目『つけパン・ひたパン』提案を継続強化、キッチンカーによる全国キャラバンも開始した。ポッカサッポロは「じっくりコトコト」シリーズを全面刷新、スナックスープに韓国系を加えた。理研ビタミンは好調な「焙煎ごまスープ」の訴求を引き続き強化していく。
12年度(4〜3月)の市場は微増で着地したもよう。洋風ワンサーブは味の素「クノールカップスープ」が『つけパン・ひたパン』の食べ方提案を3年連続で実施、これまでの〈コーンクリーム〉だけではなく、〈チーズ仕立てのほうれん草のポタージュ〉〈完熟トマト(…)
12年度(4〜3月)の市場は微増で着地したもよう。洋風ワンサーブは味の素「クノールカップスープ」が『つけパン・ひたパン』の食べ方提案を3年連続で実施、これまでの〈コーンクリーム〉だけではなく、〈チーズ仕立てのほうれん草のポタージュ〉〈完熟トマト(…)
ワイン(2013年10月17日号)
ワイン市場は今年も順調な成長を続けており、実需は前年同期比108%前後と見られている。昨年の2ケタ成長に続くこの動きは、人口減や酒類総市場の減少傾向からすれば上出来といえよう。各メーカーの努力に加え、低価格ワインの拡大によるワイン消費の日常化、料飲市場でも手軽にワインを楽しむ「バル」業態が大都市圏から地方まで広がる環境からも、これから引き続き拡大余地は大きいと見られる。9月を皮切りとしたワイン値上げは今のところ大きな動きは見られない。これからの最需要期でどのような動きになるかは不透明だが、現状の伸び率維持を想定するところが多い。安定した長期的な成長を求めて各社の取り組みが続けられる。
〈価格改定の影響〉ワインの価格は9月2日から、メルシャンが800品目で3〜8%(…)
〈価格改定の影響〉ワインの価格は9月2日から、メルシャンが800品目で3〜8%(…)
ふりかけ・お茶漬け(2013年10月10日号)
底堅い需要が続くふりかけ市場は今秋、丸美屋の「期間限定 混ぜ込みわかめ」や永谷園「超ふりかけ」といった付加価値商品が好発進している。新米、秋の行楽・弁当・運動会などの店頭販促で、各メーカーとも露出度をアップ、需要を喚起する。お茶漬けの素は停滞傾向が続いているが、寡占メーカーの永谷園が消費者向け懸賞や流通向け企画などで最需要期の年末商戦を盛り上げる。
ふりかけの市場は節約志向と内食化、弁当派の増加、大人の使用拡大などもあり過去4〜5年、年率平均で約1%増と堅調。中でも混ぜ込みタイプが平均約3%増と順調に拡大している。ただ、12年度は震災需要の反動減もあり微減だったもよう。それも13年度に入り若干のプラスに転じている。「キャラ弁」「デコ弁」のブームは去っても、ふり(…)
ふりかけの市場は節約志向と内食化、弁当派の増加、大人の使用拡大などもあり過去4〜5年、年率平均で約1%増と堅調。中でも混ぜ込みタイプが平均約3%増と順調に拡大している。ただ、12年度は震災需要の反動減もあり微減だったもよう。それも13年度に入り若干のプラスに転じている。「キャラ弁」「デコ弁」のブームは去っても、ふり(…)
包装餅(2013年10月10日号)
包装餅市場(約400億円規模)は、年によって生産量の増減はあるものの、ほぼ横ばい基調。11年は、震災後の餅の評価が高まり、大幅な出荷増を見せた。新たな利用層の拡大が期待されたが、消化が進まず流通・家庭内在庫として残り、その後の動きに影響。また、昨年は需要期の秋以降の残暑や年末の悪天候により厳しい展開。しかも、その影響が年が明けても残り、今年8月までは低調な推移となっている。そういった中、1kg中心に価格競争は激化、各社の収益を圧迫。いずれにしろ、天候で商戦が左右されるようでは心もとない。年末のハレの日を中心とした需要に加え、新たな需要提案、年間消費のための商品提案などの取り組みが必要だ。
11年は震災直後の特需で3〜5月をピークに増加したが、その後は消化が進ま(…)
11年は震災直後の特需で3〜5月をピークに増加したが、その後は消化が進ま(…)
要介護・高齢者向け食品(2013年10月7日号)
ユニバーサルデザインフード(略称UDF)は高齢者・要介護者をメーンターゲットとしたやわらかい食品で、特に市販用が著しく伸長している。日本介護食品協議会によれば、12年のUDF生産金額は108億2500万円と100億円の大台を突破、アイテム数も着実に増加している。最近、購入者層に変化が起きつつあるようだ。以前は介護を担う人たちが購入者の過半数を占めていたが、今後は購入者自身が介護を受ける側に回るようになると予想するメーカーも。市場が伸長し購入者層が変わりつつある中、メーカー・流通各社の取り組みを追った。
キユーピー 市販用UDF市場全体の8割のシェアを誇っており、主力ブランド「やさしい献立」の売上高は18億円(12年実績・小売ベース)。15年に売上高35億円を目指(…)
キユーピー 市販用UDF市場全体の8割のシェアを誇っており、主力ブランド「やさしい献立」の売上高は18億円(12年実績・小売ベース)。15年に売上高35億円を目指(…)
プレミックス(2013年10月7日号)
家庭用プレミックスは、加糖、無糖ともに手作り・内食シフトをプッシュ。エコノミー特性に簡便性・高品質をプラス訴求する。無糖ミックスはお好み焼粉・たこ焼粉、天ぷら粉・から揚げ粉など、加糖ミックスはホットケーキ中心のラインナップ。量販店頭では、メニュー提案主体のプロモーションが活発化。無糖タイプは、生鮮連動のメニュー提案型販促が定着しているが、特に「お好み焼」は全国版〞へ道半ばで、普及啓蒙強化が課題である。加糖タイプは主力の「ホットケーキ」が一段と集中度を高めてきたが、値崩れ是正も課題だ。今夏の値上げは、業界の足並みが揃わず、厳しい情勢。
休日の家庭では、昼食、おやつなどに、プレミックスでのホットケーキ・お好み焼作りが手軽だ。家庭用プレミックスの市場規模は、2012年で、「お好み焼粉」系がたこ焼(…)
休日の家庭では、昼食、おやつなどに、プレミックスでのホットケーキ・お好み焼作りが手軽だ。家庭用プレミックスの市場規模は、2012年で、「お好み焼粉」系がたこ焼(…)
だしの素(2013年10月3日号)
だしの素製品市場は、スケール的には横ばいから微減の傾向が続いている。メニュー専用調味料にみられる時短型調味食品やとくにここ1、2年の傾向として惣菜類の売れ行き上昇、さらに今夏の猛暑で家庭での調理場面の減少等々――だしの素にとって逆風材料が相次ぐ環境下にあってはむしろ健闘しているとの見方もできそうだ。ただし、今シーズンは長期化する原材料の高騰でメーカーのコスト事情は非常に厳しくなっている。このため価格改定に踏み切ったところもあるが、一方で9月末現在では、従来規格のままで対応しているところもあり、全体として改定組と据え置き組とに二分しているのが現実。ただ、メーカー各社の姿勢は価格の改定、据え置きにかかわらず折からのコスト上昇下にあっての収益力の向上が共通課題であり、そうした見方では特売も含め(…)
ヨーグルト(2013年9月30日号)
ヨーグルト市場がいぜん好調に拡大基調を続けている。12年度(4〜3月)に8〜10%成長を果たし、今年度に入っても4〜8月で4〜5%の伸長を収め、市乳・乳製品の中でも一大成長分野となっている。今期はプロバイオティクス、高機能性ヨーグルトの増勢が著しく、2割増のドリンクヨーグルトはじめプロバイオティクスの寄与によるハードヨーグルトの上昇で、プレーンの伸び悩みをカバーした。牛乳の値上げを10月に控えるだけに、収益性を備えた市乳事業の維持増大に向けヨーグルトにかかる期待は大きい。成長著しいドリンクヨーグルト、停滞が続いた果肉入りソフト・シングルカップでの大型新商品の展開への関心も高い。
別表は12年度ヨーグルト市場のタイプ別規模(本紙推計)を表したものだが、ドリ(…)
別表は12年度ヨーグルト市場のタイプ別規模(本紙推計)を表したものだが、ドリ(…)
みそ(2013年9月30日号)
みそ業界は、年間で最も消費が盛り上がるシーズンを迎えた。今年は春頃には一部で値上げの声も出ていたように折からの大豆相場の高水準に加えて国産米の高値進展、さらに包装資材やエネルギーコストの上昇などで採算面でタイトな展開が続いた。しかし、デフレ不況が色濃く残る環境下で価格改定の声を上げたメーカーはほとんどみられず、ここへきて新穀見通しとも絡めて原料米が価格、供給事情ともにやや緩和されてきたことでメーカーの間でもひと息ついた感も。ただし、コストプッシュの状況は変わらず、肝心の消費はマイナス基調を強くする状態が続いており、出荷量ベースでは6000tから7000t、2〜3%のマイナス推移。関係筋によると、今年は猛暑の影響もあって家庭でみそ汁を作る習慣が減っており、秋需入りでも回復できていない、といった指摘も。はた(…)
コーヒー・紅茶(2013年9月26日号)
コーヒー業界は、原料豆暴騰時の高値在庫を消化し、この秋冬は積極的なマーケティング策で市場を盛り上げる。輸入量も過去最高ペースで推移している。家庭用市場は1杯抽出型レギュラーコーヒーや、スティックコーヒーなどパーソナルユースが成長を続けており、1杯用マシンも含め、業界では個食ニーズへの対応に注力する。ホームユースは大容量から小〜中容量への移行が顕著で、メーカーはこの容量で味覚訴求を強める策だ。
コーヒー生豆の1〜7月輸入量は、28万7420t、前年比128・6%。前年が在庫消化で輸入量81・8%だったこともあるが、一昨年比でも105・2%となり、年間輸入量の過去最高(11年41万6805t)を更新するペースだ。輸入金額ベースは1〜7月119・1%で、輸(…)
コーヒー生豆の1〜7月輸入量は、28万7420t、前年比128・6%。前年が在庫消化で輸入量81・8%だったこともあるが、一昨年比でも105・2%となり、年間輸入量の過去最高(11年41万6805t)を更新するペースだ。輸入金額ベースは1〜7月119・1%で、輸(…)
ウイスキー市場(2013年9月23日号)
年初から各社の提案が活発化しているウイスキー市場はこの秋、重要な局面を迎える。上期の提案によるこれまでの好調さを維持しつつ、長期的にウイスキー市場を形づくるためには、本格需要期の秋冬にこそ消費者に対する刺激が重要。国産ウイスキーでのスタンダード、セミプレミアム、プレミアムとステップアップの道筋を付けたこれまでの提案は消費者から支持されている。この秋は輸入ウイスキーでも有力ブランドで様ざまな価格帯の提案商品投下が相次ぎ、その成果が期待できそうだ。
ウイスキー復権の原動力は「ウイスキーハイボール」から。業務用市場でビールを上回るお得感を武器に1杯目需要〞を新規開拓。トライアルから継続的な飲用へと道筋を付けた。さらに「ハイボール缶」を通じて家庭内需要にもアプローチを広げた結(…)
ウイスキー復権の原動力は「ウイスキーハイボール」から。業務用市場でビールを上回るお得感を武器に1杯目需要〞を新規開拓。トライアルから継続的な飲用へと道筋を付けた。さらに「ハイボール缶」を通じて家庭内需要にもアプローチを広げた結(…)
冷凍・チルド食品(2013年9月19日号)
今秋は夕食の主菜となる惣菜類の提案が増えている。購入年齢層がシニアや20歳代に広がり、単身・少人数世帯での購入率も高まっているため、おいしくて簡便、無駄がなく、値頃感のある冷凍食品の価値を改めて訴求していくチャンス。冷凍パスタは2ケタ成長が続き、今後も大きなカテゴリーに拡大する見込み。原料高に円安もあって、凍菜や主原料が輸入に依存する商品は各メーカーとも値上げ、一部は内容量を変更しており、この値上げの浸透も業界共通の課題。
冷凍食品市場の家庭用は4〜7月で5%増と好調を維持、カツ・メンチ、ギョーザなどの惣菜類が約4%増、スナック類はパスタやピザ、米飯がけん引して7%増、売り上げ規模の大きな弁当用はアイテム数が増えている自然解凍は順調だが、全体としては前(…)
冷凍食品市場の家庭用は4〜7月で5%増と好調を維持、カツ・メンチ、ギョーザなどの惣菜類が約4%増、スナック類はパスタやピザ、米飯がけん引して7%増、売り上げ規模の大きな弁当用はアイテム数が増えている自然解凍は順調だが、全体としては前(…)
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