食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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秋冬乾麺市場(2021年9月9日号)
乾麺市場は秋冬需要期に突入し、にゅうめんやそばを軸とした商戦を展開。今年の春夏需要期については、主役のそうめんが特に7月下旬〜8月上旬にかけ、気温の上昇や内食率の高止まりなどを好機と捉え販売数量を伸ばした。家庭内調理頻度の増加を受け、そうめんでも様々なメニューや食べ方のバリエーションが試みられていることも需要を後押し。迎えた秋冬では、にゅうめんがここ数年来、市場を伸ばしており、引き続き期待。そばも、健康・プレミアム志向から数年にわたり需要を伸ばし続けており、月ごとで変動がなくコンスタントに売れ行きが見込めるカテゴリーとなっている。一方で、原料高騰や原麺逼迫などが喫緊に対応すべき市場課題となっている。
乾物(2021年9月6日号)
内食率の高止まりと買い置き・まとめ買いニーズの継続で、乾物需要は引き続き堅調に推移している。内食率だが、昨年の外出自粛に伴い急激に高まり、一部調査で前年比4・9ポイント上昇。今年に入っても感染拡大が収まるようすが見えないことから、直近で前年比0・4ポイント上昇しており、まさに高止まりの状況。在宅時間が長くなることで、素材を使った料理機会も増えている。感染リスクもできるだけ避けたいという気持ちから、買い物頻度が減少し、その分、まとめ買いの増加や長く保存できる常温商品などへの需要が高まっている。このような背景のもと、使い勝手が良く、保存性も効く乾物への引き合いも継続。外出自粛で気になる運動不足などにも栄養機能性で訴求。一方で業務用の(…)
パスタ(2021年8月30日号)
パスタは、ことし上半期(1〜6月)は、国産・輸入を合わせて需給14万t弱、前年同期比89%強、2ケタダウンで、下半期(7〜12月)へ折り返した。前年上期はコロナ下のニューノーマルの生活環境で内食シフト加速、家庭用スパゲッティを主体に冷凍向けなど加工用も好調で2ケタ増。ただし、前年はイレギュラーな要因であり、ことしは反動が予想されていた。下期の踏ん張りで少なくとも年間30万tの大台はキープしたいところ。ことしもコロナが猛威を振るうニューノーマルの生活環境下で、内食シフトのトレンド。ただし、下期も昨年の反動に加えて、9月からの国産の値上げがどう影響するか。昨年リードした輸入品は上期大失速、下期も厳しそうだ。パスタは常温、冷凍、チルドの3温度帯で消費(…)
RTDコーヒー(2021年8月26日号)
RTDコーヒー市場は、4〜5月が前年の裏返しで2ケタ増になったブランドもあり1〜3月の減少を挽回、1〜7月でほぼ前年並みに戻した。仕事の合間の飲用が多く、前年より人の動きが増えたことが背景にある。パーソナルサイズのPETコーヒーが前年比約103%とけん引し、様々な容量、味わいにラインナップが拡大。SOT缶は90%強、ボトル缶95%前後だが、缶を最重点で取り組んでいるブランドでは伸ばしたところもある。今秋はPET、缶とも強化しブランド全体の拡販に取り組む。
小型PETコーヒーのカテゴリーは103%前後と好調。時間をかけて飲む形態で飲用機会を広げている。サントリー食品インターナショナル「クラフト(…)
小型PETコーヒーのカテゴリーは103%前後と好調。時間をかけて飲む形態で飲用機会を広げている。サントリー食品インターナショナル「クラフト(…)
夏季チェーンストアPart2(2021年8月23日号)
チェーンストアの8月上旬の販売状況は曜日まわりや天候の影響はあるものの、引き続き内食需要は旺盛で、消費マインドに大きな変化はない。ただ、新型コロナウイルス感染の第5波により、店舗やセンターの従業員に、これまでにない多くの感染者が発生。業界関係者からは、安定的に営業が継続できるか不安視する声も聞かれる。一方で、店舗では、消費者のライフスタイルの変化や、それに伴う食市場の変化に対応した施策が、次々と具現化されている。
8月上旬の大手スーパーマーケット企業の既存店売上高は前年同月に比べ2%強の減少で推移した。別の首都圏スーパーマーケットでも前年を2%以上下回る状況となっている。ただ、これは曜日まわりの影響が大きく、消費動向と(…)
8月上旬の大手スーパーマーケット企業の既存店売上高は前年同月に比べ2%強の減少で推移した。別の首都圏スーパーマーケットでも前年を2%以上下回る状況となっている。ただ、これは曜日まわりの影響が大きく、消費動向と(…)
夏季チェーンストアPart1(2021年8月19日号)
スーパーマーケット各社の業績は、新型コロナウイルス感染症の発生以降、大きく様変わりしている。2月期上場スーパーの3〜5月期業績を見ると、昨年は、コロナ禍の影響で食品の買い溜め需要が発生。これを受けて、食品スーパーを主とする企業の業績は大きく向上。今年は、その反動減により落ち込む状況が見られる。一方、GMS系企業は対照的だ。昨年は、休業要請の影響もあって苦戦。今年は、そこからの回復もあって業績は上向いている。今後の見通しについては、各社厳しい。「個人所得、消費マインドの低下が続いており、今後、食品スーパー業界は、これらの影響を受けることは避けられない」など、消費マインドの低下が業界に影響を及ぼすという予測が目立つ。また、ライフスタイルの変化(…)
即席めん市場(2021年8月12日号)
即席麺市場はコロナ下2年目のシーズンイン。前年と比べると今年前半は厳しかったものの、19年度比で袋麺は2ケタ増と需要は高水準を維持している。カップ麺はビッグブランドの周年企画を中心にタテ型が盛り上がり、年末に向けては和風カップのプロモーション活動が活発化する。袋麺の場合、昨春のような買いだめ需要は確実に減少するが、ニュー&再エントリー層の定着のため簡単アレンジレシピ提案の強化や、間口とオケージョン拡大を目的に新機軸とトレンドを捉えた商品投下などにより減少幅を最小限に抑える。
大手メーカーによると、20年度下期の市場は前年比6%減と上期の反動もあり減少しているので、21年度下期はプラスを見込める。各社とも厳しか(…)
大手メーカーによると、20年度下期の市場は前年比6%減と上期の反動もあり減少しているので、21年度下期はプラスを見込める。各社とも厳しか(…)
コンビニエンスストア(2021年8月5日号)
新型コロナウイルス感染拡大に伴うリモートワークの浸透や外出自粛によって、近場での買い物や自宅での食事ニーズが高まっている。これに対応して、日常の食事に不可欠な日配食品や調味料、野菜を拡充するコンビニエンスストア(CVS)が増えている。一方で内食における調理疲れで中食へのニーズも高まっており、昨年低迷したデリカが復活している。家族でも異なる食事を摂る「食のパーソナライズ化」は以前にも増して進んできている。女性や高齢者の中には、ちょっとずつ自由に組み合わせて食べたいニーズがあり、セブン‐イレブンやローソンでは小容量の丼やサラダ、おかずを拡充し、買い合わせを提案する。健康志向も根強く、食物繊維の摂取や糖質制限、免疫力の向上が行える食品の(…)
スーパーマーケット(2021年8月2日号)
7月下旬の4連休は、東京五輪の家庭内観戦需要の高まりにより、スーパーマーケットの売り上げは大きく伸びた。なかには酒類の販売が2割程度拡大した企業もある。しかし、9月頃には消費行動が変化し、内食から外食への回帰が進むとの見方もあり、今後はディスカウント業態の勢いが増すと想定する業界関係者もいる。一方で、穀物相場の高騰など、かつてない原料高で食油やマヨネーズの値上げが進んでいる現状もある。節約志向の高まりや激化する業態間競争と原料高の狭間で、スーパーマーケットは難しい対応を迫られることになる。
開催を巡って紆余曲折があった東京五輪。消費者の五輪に対する意識がつかみ難いなか、多くのスーパーマーケット企業が、どのような五輪商戦を展(…)
開催を巡って紆余曲折があった東京五輪。消費者の五輪に対する意識がつかみ難いなか、多くのスーパーマーケット企業が、どのような五輪商戦を展(…)
信州食品メーカー(2021年7月29日号)
国内屈指のみそ生産地区である信州。大手から中小まで100社を超えるみそメーカーが存在する。みそ市場のけん引役を担うエリアといっても過言では無く、信州地区の動向がみそ市場に大きな影響を与える。「長野県」の1〜5月みそ出荷量は8万907t(前年比98・0%)と1646t減。全国合計が前年比96・3%である事を踏まえれば、健闘していると言える。昨年より続くコロナ下の影響を受けているものの、次の一手を打ち始めるメーカーの動きが活発化してきた。新商品の投入も見られ、アフター・コロナに向けて需要喚起を図っていきたい。
中部卸売業界(2021年7月29日号)
中部エリアの卸売業界では、地場有力卸が地域密着の強みを生かして地盤をより強固にするため、アフター・コロナに向けての取り組みを模索している。愛知県では、まん延防止等重点措置が11日で解除されたことを受け、県独自の「厳重警戒措置」を12日から8月11日まで実施。全県の飲食店に午後9時までの営業時間短縮を要請し、名古屋市などでは午後8時から1時間延長となった。酒類提供の時間制限も解除された。厳しさが続く業務用市場には客足が戻り始めているが、バーやスナックなどのナイトマーケットまでは及ばない。ワクチン接種が進み、業務用回復がどうなるかが焦点と見られている。家庭内消費への対応をさらに進めながら、業務用市場との両輪でアフター・コロナのビジネスモデル構築(…)
家庭用食油(2021年7月26日号)
食油家庭用は、2020年度(20・4〜21・3)の市場規模(SCI等)が1670億円、前年度比108%、3年連続でレコードを更新。コロナ禍で在宅時間の多い生活にシフト、これがニューノーマルのスタイルとなり、家庭内調理・内食が増え、生食も加熱調理もぐんと上向いた。カテゴリー的には、汎用タイプのキャノーラ油が3年振りにトップ奪還、過去2年トップのオリーブオイルは2番手になった。生食の“かけるオイル”用途では風味の良さなどでオリーブオイル、ごま油等がヘルシー特性もベースに、堅調。揚げ物をはじめひと手間かける加熱調理も増えて、汎用タイプのキャノーラ油が復調、こめ油も健康指向で台頭してきた。ポスト・オリーブオイルをにらむアマニ油、しそ油・エゴマ油などは伸び(…)
中四国市場(2021年7月19日号)
中四国は古くから、山陽や山陰、四国などの豊富な農産物や海産物を広く全国に流通させてきた、伝統的に産業が活発な地域。今も、みそや削り節などの有力メーカーが工場を構え、みそや削り節、めんつゆなどを製造。みそにより健康的な暮らしを支え、削り節によるレシピ提案などに注力している。
低アルコールRTD(2021年7月15日号)
低アルコールRTDの1〜6月上半期販売数量は、業界推定で前年比106%の1億3066万ケース(250ml換算)となった。新型コロナ下で家飲み需要が増えた昨年同期の116%をベースに続伸。4月、5月は昨年急増の裏返しで前年並みだったが、6月は110%(昨年同月111%)と再びペースアップ。今年は14年連続成長(昨年推定2億5659万ケース、112%)で、2ケタ伸長から1ケタ台後半のプラスが見込まれており、夏場の最盛期でしっかり稼ぎたい局面。東京では12日から4度目の緊急事態宣言、五輪会場は無観客と、家飲みに弾みがつきそうな状況。牽引車のレモン系RTDは、1〜6月で122%の6946万ケースと高伸長で、新商品やリニューアルの寄与も大きい。新たな需要を創造する新ブランドの展開(…)
食用塩(2021年7月15日号)
令和2年度財務省・塩需給実績は、需要量は784万5000t、前年比0・4%増。うち、家庭用・飲食店等で使用される「生活用」は、12万7000t、5・9%減。2020年度(20年4月〜21年3月)の塩市場の動きは、家庭用市場はコロナ禍による巣籠り需要の影響で家庭内調理頻度が増加。トライアルしやすく、値ごろ感のある小容量タイプの売上が比較的好調だった。塩の大きな需要期の一つ、6月の梅シーズンは梅の不作により需要が落ち込んだ。業務用市場は緊急事態宣言により飲食店向け需要が激減。繰り返される休業・時短要請の影響をもろに受けた。21年4〜6月の家庭用市場は、梅が平年作だったため、昨年より好感触を得たメーカーが多く、漬物用塩の需要がアップ。長引くコロナ禍により家で過ごす(…)
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