食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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洋酒(2013年6月20日号)
国産ウイスキーが海外で脚光を浴びている。数々の国際的な酒類コンペティションにおいて高い評価を受け、今やスコッチ、アイリッシュ、アメリカン(バーボン等)、カナディアンと並ぶ第5のウイスキー産地に定着。輸出も順調に伸びている。アサヒビールでは今年の国産ウイスキー戦略の一つとして「成長著しい海外市場に向けニッカブランドの定着とブランド価値向上を図る」など、業界を挙げて取り組み強化の方向。先ごろウイスキーの本場イギリスで行われた「第18回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」でもサントリー酒類、アサヒビールのブランド多数が受賞。製法や品質、産地の評価にさらに磨きをかける。
サントリー酒類ではブレンデッドウイスキー「響21年」「同17年」「同12年」、シング(…)
サントリー酒類ではブレンデッドウイスキー「響21年」「同17年」「同12年」、シング(…)
本格焼酎(2013年6月17日号)
本格焼酎は、需要喚起のための話題作りに、メーカーの動きが活発になってきた。これまでとくに意識されていなかった夏向け商品の登場や、冷たさを強調する飲み方提案をはじめ、女性や若い世代をターゲットにした新商品も関心を集める。安定期に入ったとみられる市場のなかで、次のステップに踏み出すためのアクションが、ここへきて形をみせ始めたと、とらえることもでき、「これから本当に実力を試されるとき」というメーカーの声が重い響きを持っている。
本格焼酎の課税移出数量は、日本酒造組合中央会調べの12年度FY(4〜3月、概数合計)で、前年比0・2%減の47万8288kl(約265万7000石)だった。前年度に0・4%の微増ながらも4年ぶりに実績クリアを果たしたのは続かなかったが、前年並みをキープ(…)
本格焼酎の課税移出数量は、日本酒造組合中央会調べの12年度FY(4〜3月、概数合計)で、前年比0・2%減の47万8288kl(約265万7000石)だった。前年度に0・4%の微増ながらも4年ぶりに実績クリアを果たしたのは続かなかったが、前年並みをキープ(…)
家庭用カレー(2013年6月13日号)
家庭用カレー市場は、この1年停滞感を強めていたが、今年は年明け早々から上位2社による積極的なマーケティングが展開されるなど、強力な市場活性化、需要喚起策が講じられ、4月から5月にかけ回復の兆しが出てきた。昨年度はルウ、レトルトともに、低価格帯商品の大半が前年割れに見舞われるなど、価格を下げても売れない〞状況が散見され、需要創出への新たな取り組みがクローズアップされている。
12年度(4〜3月)の家庭用ルウカレー市場規模は、445億円(消費者購入ベース)、前年比94%に終わった。11年度4〜6月は震災による特需や販促自粛により実勢売価が締まったことなどで、市場伸びを促したが、12年度はこの反動要素と単価下落により、前年水準を大きく下回る結果となった。出生数の減少、小世帯化の進行、調理時間の(…)
12年度(4〜3月)の家庭用ルウカレー市場規模は、445億円(消費者購入ベース)、前年比94%に終わった。11年度4〜6月は震災による特需や販促自粛により実勢売価が締まったことなどで、市場伸びを促したが、12年度はこの反動要素と単価下落により、前年水準を大きく下回る結果となった。出生数の減少、小世帯化の進行、調理時間の(…)
中元ギフト(2013年6月10日号)
今中元は、ダウントレンドが続く市場にあって、例年になく期待を抱かせる商戦となっている。アベノミクス効果による株高と、それによる消費心理の好転が背景にあるもよう。百貨店は売り上げ前年超えを計画し、量販も産直・ご当地ギフトを強化。ギフトを供給するNBメーカーも、売り上げけん引役のフラッグシップブランドなどを表に前年超えを狙う。中元商戦は今後、6月下旬から7月初めにかけ、受注の山場・ピークを迎える。好環境のなか、製配販三層の施策に注目が集まる。
インテージ社による2012年中元ギフト市場調査によると、件数・金額とも前年から減少。件数は96・1%の1億2725万件、金額は95・3%の4766億円。ギフト平均単価は3745円で、前年比33円減だった。件数、金額を08年からのデータで見ると、件数は、08(…)
インテージ社による2012年中元ギフト市場調査によると、件数・金額とも前年から減少。件数は96・1%の1億2725万件、金額は95・3%の4766億円。ギフト平均単価は3745円で、前年比33円減だった。件数、金額を08年からのデータで見ると、件数は、08(…)
こだわり商品群(2013年6月6日号)
こだわり商品群は、川上インフレ、川下デフレの厳しい環境下ながら引き続き堅実な動きを維持している。ここへきて原料をはじめとするコストアップの局面が続くなかで、こだわり商品本来の高付加価値が改めてクローズアップされており、折からの少量でもより高質なものを、といった確かなニーズ性とも相まって存在感も一段と高まっている。ただし、低価格志向には相変わらず根強いものがあり、こだわり商品の間でも、個性、独自性といったところは以前にもまして流通から要求されており、こうした狭間でメーカー各社が生き残りをかけた商品開発とその育成をどのように促していくか、経済環境の面でも大きな転換へのフシ目を迎えた今が個々のメーカーにとって、またそれぞれカテゴリーにとっても非常に重要な局面といえそうだ。
チェーンストアの挑戦(2013年6月3日号)
チェーンストアの13年3月期業績は、別表の通りとなった。バローはスーパーマーケット事業で物流ITの機能強化を図るとともに、成長業態のドラッグストア事業でも食品の取り扱いを強化。韓国への出店にも挑戦し海外戦略を進めている。一方、首都圏では有力企業の競争が本格化しつつある。サミットは関連販売や生鮮の惣菜化などを柱とする新MDの開発にチャレンジ。今後は既存店への水平展開に注力する。好業績を維持し続けているヤオコーは、今後一気に出店エリアを拡大する方針だ。いなげやは、イオンとの連携強化の方向。また、マルエツはイオングループの調理済み食品のプライベートブランド(PB)商品「レディーミール」を積極導入の方針だ。今年からピーコックストアも加わり、首都圏でもイオン系スーパーマーケットのシェアが拡大している。
焼酎甲類(2013年5月30日号)
連続式しょうちゅう、いわゆる甲類焼酎は平成24年度販売数量(FYベース)前年比98%で3年連続の減少となった。景気の持ち直し感が感じられるものの、少子高齢化による飲酒人口の減少などから消費は依然として減少傾向。一方で景気回復要因である円安は、原材料のコストアップ要因につながることから、先行きには厳しさが広がっている。公正競争の推進、多様な楽しみ方や健康面のアピール、潜在需要の掘り起こしがいっそう重要度を増している。
〈総市場〉日本蒸留酒酒造組合調べの平成23BY(酒造年度、10〜9月)しょうちゅう甲類販売数量でみると38万1065kl(前年比98%)。内訳はアルコール分25度が25万4481kl(同98%)、20度が10万9758kl(同98%)、果実浸漬用のホワイトリカーなどが中心(…)
〈総市場〉日本蒸留酒酒造組合調べの平成23BY(酒造年度、10〜9月)しょうちゅう甲類販売数量でみると38万1065kl(前年比98%)。内訳はアルコール分25度が25万4481kl(同98%)、20度が10万9758kl(同98%)、果実浸漬用のホワイトリカーなどが中心(…)
即席麺(2013年5月30日号)
即席麺市場は今年も袋麺の成長が見込まれるが、各社ともカップ麺のテコ入れが課題。袋麺は「正麺」「ラ王」が生産能力を増強、引き続き市場の成長を支えることが確実視されている。カップ麺はトータルで昨年度、減少に転じた中で和風が好調、カップ焼そばも前年実績を維持。夏の「ICEカップヌードル」のような食べ方提案による消費喚起、技術革新を伴った新商品の開発も求められる。業界共通の課題として原材料・包材や電気料金、燃油などの価格上昇、賞味期限の延長、来年4月からの消費税増税などの難問も抱えている。
13年度の袋麺は非JASも含めて20億食を突破すると予想される。新技術で生麺風〞を実現した東洋水産の「正麺」と日清食品の「ラ王」とも生産能力を強化、3ラ(…)
13年度の袋麺は非JASも含めて20億食を突破すると予想される。新技術で生麺風〞を実現した東洋水産の「正麺」と日清食品の「ラ王」とも生産能力を強化、3ラ(…)
ハム・ソーセージ(2013年5月27日号)
ハム・ソーセージなど食肉加工品業界は折からの原料、資材高の流れで価格改定へ動き始めた。3月期業績はハム・ソーセージなど加工品に関しては売り上げの減退基調がより鮮明化してきており、収益圧迫の大きな要因になってきている。円安進展は各メーカーが今年度の業績見通しを発表した後も1ドル100円台に乗る勢いで、これに伴う原料コストの上昇が続いている一方、包装資材も業者からの値上げの要請が出ているほか、エネルギーコストなども含めて原価高が日増しに厳しく迫っている。こうしたなか、日本ハムがハム・ソーセージ、加工食品について規格変更による値上げを発表、他社でも追随の構えをみせる。ただ、この新年度についてはハム・ソー、加工食品について改めて販売力強化の姿勢を示してきており、この展開しだいではさらに競争激化で収(…)
飲料市場(2013年5月23日号)
飲料市場は1〜4月で前年比102%。4月中旬まで低気温だったが、年初からの積極的なマーケティングが奏功し、貯金を持って夏商戦に向かう。昨年はヒット商品が盛り上げたが、今年も意欲的な提案が多い。またコカ・コーラ関東4ボトラーが7月に経営統合、アサヒグループは9月にカルピスの事業をアサヒ飲料へ移管するなど再編も動き出す。収益性の高い自販機チャネル強化に動くが同時に台数拡大競争が激化している。
コカ・コーラシステムが1〜3月で101%、サントリー食品インターナショナルは1〜4月で104%、アサヒ飲料は1〜4月106%、伊藤園は1〜3月で107%、大塚グループは1〜4月で106%、カルピスは1〜4月でストレート飲料が113%と好調なところが多い。昨年、トクホの炭酸や無糖茶の新ジャンル、炭酸入り果汁など新たな価値のヒット商品が(…)
コカ・コーラシステムが1〜3月で101%、サントリー食品インターナショナルは1〜4月で104%、アサヒ飲料は1〜4月106%、伊藤園は1〜3月で107%、大塚グループは1〜4月で106%、カルピスは1〜4月でストレート飲料が113%と好調なところが多い。昨年、トクホの炭酸や無糖茶の新ジャンル、炭酸入り果汁など新たな価値のヒット商品が(…)
スーパー・CVS(2013年5月20日号)
チェーンストア各社の13年2月期業績は別表(12〜13面参照)の通りとなった。食品流通を取り巻く環境が厳しさを増すなかで、イオンはダイエーを連結子会社化するなど規模拡大を加速させる。一方のセブン&アイ・ホールディングスは、商品開発やベンダーとの連携強化など取引先を巻き込みながら、コンビニの出店を加速させている。しかし、イオンではこれまで利益の源泉とみられた「トップバリュ」が収益低下の要因となった。コンビニ業態は、店内調理などサービス強化により店舗オペレーションに負荷がかかっている。勢いを増す2大流通グループに対抗すべく他のチェーンストア各社もセンター機能の強化やITの活用などを進めるが、こうした効率化策がかえってコスト増加を招く現象もみられ、今後の成り行きが注目される。
ウイスキー市場(2013年5月16日号)
今年のウイスキー市場は、バーボン取り組み強化による20数年ぶりのブーム再来の兆しと、国産ウイスキーでのランクアップ提案、また国産大手メーカー各社が相次ぎ節目の年を迎えるタイミングでの、新たな飛躍を見据えた戦略策定など大きな話題が重なり、売り手側の意識も高い。テレビCMなどで話題喚起も進み、消費者からの注目度は例年の比ではないほど高まっている。
年初からのバーボンウイスキーへの積極的なマーケティング投資は、1アメリカンウイスキーとバーボンウイスキーの輸入代理店の変更で国内ビール大手2社の取扱商品がそっくり入れ替わったのに伴うもの。アサヒビールはブラウン・フォーマン社の「ジャックダニエル」「アーリータイムズ」など、サントリー酒類はビーム社の「ジムビーム」「メ(…)
年初からのバーボンウイスキーへの積極的なマーケティング投資は、1アメリカンウイスキーとバーボンウイスキーの輸入代理店の変更で国内ビール大手2社の取扱商品がそっくり入れ替わったのに伴うもの。アサヒビールはブラウン・フォーマン社の「ジャックダニエル」「アーリータイムズ」など、サントリー酒類はビーム社の「ジムビーム」「メ(…)
焼肉のたれ(2013年5月13日号)
米国産牛肉の輸入規制緩和に期待を高める焼肉のたれメーカー各社。為替や世界的な飼料高騰など課題もあるが、米国産牛の取り扱いで実績のあるCGCグループや、牛肉でウォルマートの調達網の活用を本格化させる西友など積極的に取り組もうという小売企業は多い。一方、マーチャンダイジング面では、精肉との関連販売などが重要となる。モランボンなど生鮮系調味料メーカーでは、バックヤード向け商品と家庭用商品を連携させ提案力を強化。キッコーマン食品も生鮮連動を進める。ただ、このところ精肉売り場で目立つのは、中華などメニュー専用調味料やシーズニングスパイスなどのクロスマーチャンダイジングで、精肉売り場のメニュー提案も変化しつつある。
モランボンのこの1年の肉まわり調味料の販売は、主力の「ジャン」を中心に前(…)
モランボンのこの1年の肉まわり調味料の販売は、主力の「ジャン」を中心に前(…)
惣菜(2013年5月13日号)
拡大基調の中食市場にあって、惣菜は、少人数・高齢世帯に対応できることや、短時間・簡便調理が可能なことなどから、今後さらに伸長が期待されるカテゴリーとなっている。
チェーンストア各社からの注目度も高いものがあり、「朝、昼、夜の各時間帯で固定客をつかんでいる」「前期の販売好調を受け、今期目標を10%増に設定」などの声が聞かれる。日本チェーンストア協会がまとめた2012年1〜12月の惣菜販売額も8407億円となり、食料品全体の10・9%を占めるまでに成長した。チェーンストアにおける惣菜販売で、ここに来てにわかに脚光を集めているのが、消費期限の長い包装惣菜。2〜3カ月のロングライフ型で、チルドタイプが多く、買い置きができることなどが特徴。参入メー(…)
チェーンストア各社からの注目度も高いものがあり、「朝、昼、夜の各時間帯で固定客をつかんでいる」「前期の販売好調を受け、今期目標を10%増に設定」などの声が聞かれる。日本チェーンストア協会がまとめた2012年1〜12月の惣菜販売額も8407億円となり、食料品全体の10・9%を占めるまでに成長した。チェーンストアにおける惣菜販売で、ここに来てにわかに脚光を集めているのが、消費期限の長い包装惣菜。2〜3カ月のロングライフ型で、チルドタイプが多く、買い置きができることなどが特徴。参入メー(…)
はちみつ(2013年5月9日号)
はちみつ業界は原料高騰≠ニ円安による輸入価格上昇≠フダブルパンチに悩まされている。原料価格の上昇は、メーカー各社に大きな影響を与えており、今後値上げが必須の状況だ。市場の動向は、量販店ではダウンサイジング傾向が進んでおり、150〜350g帯が主力になりつつある。価格帯では、手頃な価格の商品の一方で、国産などのアッパーな商品も動いており二極化現象が見られる。はちみつ味噌〞がブームの兆しを見せており、このあたり市場の追い風となる可能性を秘め、注目の的。
はちみつ原料の世界規模での高騰の流れは継続している。これに加えて日本国内では、政権交代後の円安の流れを受けてはちみつ輸入価格が急上昇。業界関係者の話では、最も輸入量の多い中国産で「1kg50円以上価格が高騰」、変動の激しいア(…)
はちみつ原料の世界規模での高騰の流れは継続している。これに加えて日本国内では、政権交代後の円安の流れを受けてはちみつ輸入価格が急上昇。業界関係者の話では、最も輸入量の多い中国産で「1kg50円以上価格が高騰」、変動の激しいア(…)
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