食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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2010年6月 7日号【こだわり商品】差別化・選別化進む、不可欠な商品開発力
こだわり性を求めたプレミアム商品群は、デフレ下にあっても着実に浸透している。とくにここ2年ほどの流れとしては、部分的に低価格化の大波の影響で、カテゴリー、商品によっては売れ行き後退のケースも見られたが、昨年後半あたりからそうした流れも一巡した観があり、ここに改めて食に対する安心ニーズや高質性、グルメニーズ等の高まり、戻りとも相まって、堅実な動きをみせるようになっている。ただ、競争激化の波はこのジャンルでも確実に大きくなってきており、本来、中小・・・
2010年6月 3日号【高質ストア・スーパー】プロセスセンター強化で生鮮・総菜を改革
低価格化が進み収益力が低下するなかで、多くのチェーンが生鮮、総菜部門の生産性改善に本腰をいれはじめた。特にプロセスセンター(PC)を活用した効率化の取り組みが進もうとしている。これまでは物流の見直し、自動発注によるコスト削減、取引条件の改善などで、グロサリー部門で利益を生み出し、生鮮や総菜部門を強化して競争力を高めるチェーンが数多くあった。しかし低コストを追求するあまり、グロサリーの品揃えは絞り込まれ、エンドは固定化され、売り場は陳腐化が・・・
2010年5月31日号【甲類焼酎】低価格志向追い風に、出荷量2年連続増加
連続式蒸留しょうちゅう、いわゆる甲類焼酎は酒類全体が伸び悩むなかで増加に転じ、昨年で2年連続のプラス実績となった。世界的な景気低迷の流れのなかで生活防衛意識がいっそう高まりを見せ、低価格志向が大容量PETを中心とした甲類焼酎にとっては追い風となっている。その一方、不当廉売に対する基準の厳格化を背景に公正取引の推進に向けた業界の取り組みが一定の成果を挙げているところで、低価格志向だからこそ収益改善を重視した販売がさらに重要度を増している・・・
2010年5月27日号【ハム・ソーセージ】前期収益増も今年度厳しく、原料費アップ必至
ハム・ソーセージ業界は一段と環境悪化が迫るなか新年度商戦がスタートしている。3月期決算は、大手各社揃って大きく収益の回復をみせたが、この最大要因は、畜肉相場の低迷による原料コストダウンにある。一方で工場の合理化、流通拠点の統廃合等とそれに伴う省力化も引き続き推進してきたことが収益改善につながった。しかし今年は懸念されていた原料価格の上昇がグローバルな食肉市場を背景に日増しに迫っており、特に第3四半期からは確実に昨年より高い原料手当てになるとの・・・
2010年5月24日号【飲料】収益改善と需要創出へ、商品開発・飲用シーン提案に全力
清涼飲料市場は1〜4月で前年比97〜98%あたり(実箱ベース)。4月単月は天候不順で95%前後だったが、ゴールデンウイークが好天に恵まれ、夏に向け弾みをつけた。収益改善が業界各社の最大の課題。安売りで需要が伸びないことは明白で、今年は新たな飲用シーン提案や商品開発強化で需要創出に取り組む姿勢が顕著だ。糖類ゼロの登場が市場を活性化する炭酸飲料、新たな提案が相次ぐ紅茶飲料が今年も好調であり、他の分野でも市場活性化を期待したい。大手ではコカ・コーラ・・・
2010年5月20日号【スーパー・CVS】凍てつく消費戦線、下期景気回復期待
上場スーパーで2月期決算企業の10年度(11年2月期)の業績予想をみると、大半のチェーンで増収増益≠見込んでいる。さすがに売上高の成長率では1ケタ、それも下位の100%から102%止まりが多いが、収益では2ケタ増≠ナある。これは、昨年の業績が単価下落や客数減少で大幅な減益に見舞われたことによる反動期待値≠ニいうこともあるが、消費景気も下期以降回復に転ずるのではないか、との判断も働いている様子だ。新年度入りの3月、4月度の営業成績は・・・
2010年5月17日号【ウイスキー】ハイボール旋風、プレミアムクラスにも動き
2010年のウイスキー市場は、戦後のわが国のウイスキー市場の流れの中で、ハイボール≠ニいう飲み物が、新しいウイスキー需要の基盤を明確に構築し始めた画期的な年として後年位置付けられるだろう。ハイボール≠ヘウイスキーの飲み方の一つで、飲み物≠ナはないし、ましてや昭和30〜40年代前半に一世を風靡しており新しい≠けがない…との指摘もあるだろうが、今回のハイボール旋風≠最初にかつぎはじめた30歳代以下のウイスキーに近づいたことがなかった層が・・・
2010年5月13日号【家庭用ジャム】朝食キャンペーンで活性化、生食パンとコラボ奏功
家庭用ジャムは一昨年まで原資材高騰で販促の抑制など販売面で制約を受けながらも、堅調に推移、09年も低価格商品商品の増勢傾向が続いたものの、数量ベースでは、ほぼ前年並みを維持した。今年はキユーピー(アヲハタ)はじめ明治屋(マイジャム)が、主力ブランド商品で、朝食キャンペーンを展開、ジャム使用場面の原点回帰で、市場の活性化が期待される。日本ジャム工業組合がまとめた09年小売用ジャム種類別生産実績は、トータル3万6900トンでほぼ前年並みだった・・・
2010年5月10日号@【はちみつ】業界に試練の時、世界規模で原料が高騰
はちみつは受難の時を迎えている。はちみつ原料は世界規模で高騰が継続。主な原料ソースである中国産が「2割超高騰する」との見方がされている。為替レートは現在、円高基調で推移するが、調達担当者が「為替で助けられても限度がある」と嘆息するように、逼迫した状況下にも。こうした動きは中国産だけにとどまらずに、輸入第2位のアルゼンチン、カナダでも不作の傾向を示している。一方で「市場は小さいが、関心度は高い」と表現するように、健康志向の流れの中で、はちみつの・・・
2010年5月10日号A【東北清酒】普通酒市場活性化で新価値・価格軸形成も
旧2級酒市場の東北エリアは過疎化と景気後退から全国平均を2ポイント近く下回る94・4%で推移しており、未曽有の外食不況が繁華街立地県を直撃している模様。蔵元各社も競争力強化へ、県外販路開拓や県独自の新酒米・新酵母で新たな酒質戦略に挑んでおり、手探りの状況が続いている。一方、家飲み需要の増大と相まって、高品質な「普通酒」市場も活性化しており、全国的に新価値・新価格軸形成の行方が注目される。民主党政権となり、4月より農家への戸別所得補償制度がスタート・・・
2010年5月 3日号@【乾麺】内食化傾向を追い風に、メニュー提案で盛り上げ
ゴールデンウイークに突入し、乾麺商戦にとっては最初の大きなヤマ場を迎えた。ここまでの動向を見ると、2月が例年より温かいこともあって、3月はまずまずの売り場スタート。が、その後は気温の寒暖の差が激しく、動きは良くないという。それを映してか、一部、エンド展開も始まっているが、例年に比べボリュームは小さいようだ。また、09年の乾麺商戦が夏場の天候不順により苦戦。そのため、在庫が多いとの指摘もあり、5月以降もこのまま動きが鈍いようだと、極端な安売りが・・・
2010年5月 3日号A【めんつゆ】トライアル商戦の成果に注目、多様化も進展
夏向けの麺類用つゆ製品はトライアル商戦に入った。ここまでのところでは、目安となる4月の各メーカーの出荷は、天候不順、気温の乱高下の影響で予想ラインを下回る状況で推移。ただ、本番の見通しのバロメータにもなるこの連休から1カ月ほどの巻き返しにメーカー、流通ともに期待しており、今後のお天気次第ではいっきに消費が上昇していく展開も充分予測される。今シーズンは、最近年の傾向として大型商品の台頭は望めないようであるが、課題としていたストレートものの活性化・・・
2010年4月29日号【中・四国スーパー特集号】新業態開発競争が本格化
09年度の中四国流通業界は、雇用・所得環境が厳しい状況が続き、先行き不透明な経済情勢から消費も低迷した。このため、スーパーの間で低価格志向が一層強まり、ディスカウント店との競合など業態間での競争に加えて、異業種からの参入なども増加して、一段と競合が激化し、既存伸び、客数、客単価がいずれも実績割れに陥り、地場出身の上場企業の中には減収減益≠フ不本意な営業成績に見舞われるところが続出した。このため、企業の中には業態開発で新たに低価格志向の・・・
2010年4月26日号【パスタ】30万トン市場へ出直し、国産がリーディング施策
パスタは家庭用が堅調、国産業界のリーディング施策で、この先一段の春需盛上がりが期待される。内食化がさらに進展方向にあるが、あらゆる角度からパスタ食をプッシュ、この先需要喚起策加速で、マーケット盛り上げを図る。国産は、昨年後半に底入れ、顕著に復調してきており、3年振りの再浮上が期待される。一方、輸入品も現地相場軟化、外貨下落でインポートコストが好転、通関ピッチが上がってきた。国内の需給スケールは昨年で約26万5000トン、前年比6・1%減でほぼ2年前・・・
2010年4月22日号【アイスクリーム】積極的な投資で市場拡大基調、新商品も好発進
アイスクリーム市場は、新しい設備や技術を駆使した積極的な商品開発、マーケティング投資で市場が活性化している。09年度(4‐3月)こそ推計3820億円、前年比99・5%だが、夏場の天候不順で100億円売り逃したとの見方もあり、ほぼ横ばいなら健闘した。この4〜5年各社の設備投資が続いており、市場規模は04年度以降上向き基調で推移、4000億円回復も視野に入った。09年度はノベルティアイスがほぼ市場並み。景気の影響でプレミアムアイスが前年に続き減少し・・・
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