食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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冷凍食品(2022年11月24日号)
家庭用の冷凍食品市場は行動規制の緩和による人流の増加に伴う内食機会の減少と、価格改定の影響もあり伸び率は鈍化傾向だ。それでも19年度と比べれば20%以上も上のレベル。メディアへの露出度は依然として高く、専門店や品揃えを大幅に拡充したスーパーも増え続けている。コロナ禍で喫食機会が増えたことで、特に食卓向けのおかず類を成長領域として位置付け、主要メーカーは商品開発を強化する。個食化への対応としてトレー入り・ワンプレート化も潮流。値上げがコスト増のスピードに追い付かず、23年2月からの価格改定を一部大手は発表済みだが、相対的にコストパフォーマンスの良さと時短・簡便ニーズから需要拡大は続く見通し。
コメ流通(2022年11月21日号)
今年の新米商戦は、3年ぶりの相場高での幕開けとなった。ところが、コロナ禍以降、家庭用の販売低迷が続いており「前年同様の販売価格で特売を展開している量販店が多く見られる」という。業務用は一定の回復の兆しが見られ、価格適正化が進むものの、家庭用は厳しい状況。「家でコメを炊いて食べるという習慣が減っている」と業界内では危機感が強まる。こうした状況を打破しようと、従来の発想に捉われない商品開発を推し進める動きも出てきた。また、コメの販売低迷が続く一方で、無菌包装米飯は反比例するように市場は拡大。一部では出荷制限を図る動きも見られる。そうした観点では、コメに対する需要と供給のミスマッチが、コメ販売の低迷に繋がっているとも言え、コメの消費形態が大(…)
RTDコーヒー(2022年11月17日号)
RTDコーヒー市場は人出やオフィス需要の回復により1〜6月では微減まで回復したが夏は猛暑が響いた。秋以降は需要回復が期待され、主要販売チャネルである自販機の売上げ回復と合わせて各メーカーとも注力してくる。PETコーヒーが拡大基調だが伸び率が鈍化しており、味わいの多様化でさらなる新規層拡大を図る。SOT缶の減少が目立つ。コミュニケーション強化による既存ヘビーユーザーの維持に取り組む。
500ml前後のPETボトルコーヒーは、すっきり味から本格派まで味わいの幅を広げて若年層や女性層を拡大し、オフィス需要の回復傾向とも相まって前年を104〜105%辺りで推移している。今秋は価格改定の影響が未知数だが、(…)
500ml前後のPETボトルコーヒーは、すっきり味から本格派まで味わいの幅を広げて若年層や女性層を拡大し、オフィス需要の回復傾向とも相まって前年を104〜105%辺りで推移している。今秋は価格改定の影響が未知数だが、(…)
鏡餅(2022年11月14日号)
歳末商戦に向けて、これから盛り上がりを見せる鏡餅。早いところでは、11月上旬頃より店頭に並び始める。ただ、本格的な需要は、クリスマス〜歳末の1週間ほどで、この短期間で100億円超を稼ぎ出す特殊なマーケットと言える。近年は、メーカー各社から環境配慮型商品の開発も目立ち始めており「鏡餅は飾り終わると、ゴミが出る。その問題をどうするかも我々メーカーには求められている」(メーカー幹部)という声も聞かれだしてきた。今後も、こうした取り組みは加速しそうな気配だ。
鏡餅は、これから最需要期の歳末商戦に向けて、量販店の店頭に並び始める。ただ、11月の段階では“顔見せ”的な色合いが強い。本格的に需要が高ま(…)
鏡餅は、これから最需要期の歳末商戦に向けて、量販店の店頭に並び始める。ただ、11月の段階では“顔見せ”的な色合いが強い。本格的に需要が高ま(…)
白みそ(2022年11月14日号)
白みそは、これから最需要期に突入する。特に、関西地区では正月の雑煮に白みそを使う習慣があり、年末の白みそ需要は他のエリアと比べものにならない程の規模となる。量販店各社も、販売に積極姿勢で、白みそは歳末商戦の貴重な利益商材という位置付けにある。
今年は、一つの大きな変化として、イヅツみその撤退がある。香川県の有力ブランドである同社は、7月29日付で製造販売中止を発表。要因は、製造スタッフの欠員により、白みその製造継続が困難となったためだという。イヅツみそは、1931年創業のサヌキ白みその醸造元で“サヌキ白みそ”、“イヅツみそ”のブランド力は香川県を中心に京阪神や北陸地区でも存在感を発揮。特に、年末の(…)
今年は、一つの大きな変化として、イヅツみその撤退がある。香川県の有力ブランドである同社は、7月29日付で製造販売中止を発表。要因は、製造スタッフの欠員により、白みその製造継続が困難となったためだという。イヅツみそは、1931年創業のサヌキ白みその醸造元で“サヌキ白みそ”、“イヅツみそ”のブランド力は香川県を中心に京阪神や北陸地区でも存在感を発揮。特に、年末の(…)
本格焼酎(2022年11月10日号)
本格焼酎は、需要期商戦でコロナ禍からの回復基調にある業務用対応を進めるとともに、家飲みの活性化に引き続いて注力。今秋は芋焼酎中心に値上げが実施され、仮需反動からの回復と、節約消費の中での消費喚起が注目される。健康意識の高まりを捉えた「本格焼酎は糖質ゼロ・プリン体ゼロ」といった訴求も継続強化。炭酸割りや香りなどの提案で、若年層中心に新たな飲酒層の開拓も進める。深刻なサツマイモ基腐病に対する支援は急務。輸出には、ニューヨーク州での“ソジュ問題”解決という追い風もあり、さらに力が入るところだ。
本格焼酎の課税数量(日本酒造組合中央会概数)は、1〜8月累計で前年同期比2・7%増(前年同期5・9%減)で推移。コロナ前の19年同期比では6・(…)
本格焼酎の課税数量(日本酒造組合中央会概数)は、1〜8月累計で前年同期比2・7%増(前年同期5・9%減)で推移。コロナ前の19年同期比では6・(…)
歳暮ギフト(2022年11月7日号)
アフター・コロナの流れが進む中、関東地区百貨店ギフト商戦がスタート。今年は家族や友人との団らんで楽しむギフトに注目が集まっている。売上構成比が拡大するWEB需要は、限定商品の拡充や送料無料などの特典強化など、コロナ禍から需要が1周した中でも引き続き成長を見込み、自家需要のギフト商材も堅調な売り上げを予想する。サステナブルギフトの取り組みも増えており、サステナブルシーフードや規格外野菜使用のギフト、エコ包装などの活用も進む。人気の洋菓子を中心に、店舗限定商品やオリジナル商品などの注目度は高く、店頭とWEBともに消費者の目を惹く独自性の高いギフトに期待が高まる。
島屋 売上目標は全社前年比103・6%。平均単価は約4500円。期間はWEBが10月14日〜12月25日、ギフトセンターは日本橋島屋が11月2日〜12月22日、新宿島屋が11月10日〜12月22日。カタログ掲載点数は約2000点(内、ローズギフト1300点日本全国送料無料)、WEBは期間中最大約4800点(内、期間(…)
島屋 売上目標は全社前年比103・6%。平均単価は約4500円。期間はWEBが10月14日〜12月25日、ギフトセンターは日本橋島屋が11月2日〜12月22日、新宿島屋が11月10日〜12月22日。カタログ掲載点数は約2000点(内、ローズギフト1300点日本全国送料無料)、WEBは期間中最大約4800点(内、期間(…)
チェーンストア(2022年10月31日号)
消費者の食生活や買い物行動が様変わりし、食流通のチャネル構造が変化するなか、コンビニやスーパーマーケットなどチェーンストアに求められる役割も変わりつつある。コンビニは、デスティネーションストア化を進めることで、立地に依存しない業態への脱皮を図る。スーパーマーケットには、疲弊しトレンドの発信力や価値提案力が低下した外食や百貨店に変わり、新たな食文化を育もうという動きもみられる。
食流通のチャネル構造が変化するなか、ITプラットフォーマーのアマゾン、楽天が、それぞれネットスーパー事業を通じてスーパーマーケット企業との連携を強化。これは両者によるグループ化の進行とみることもできる。ソフトバンク(…)
食流通のチャネル構造が変化するなか、ITプラットフォーマーのアマゾン、楽天が、それぞれネットスーパー事業を通じてスーパーマーケット企業との連携を強化。これは両者によるグループ化の進行とみることもできる。ソフトバンク(…)
清酒(2022年10月27日号)
清酒は、業務用市場の回復基調の中で、年末に向けての最需要期動向が注目される。企業等のまとまった宴会需要は見込み難く、少人数グループや個人飲みへの対応がポイント。大箱の宴会が厳しいことで、コロナ前水準に戻れるかどうかは見通し不透明。10月に灘・伏見の大手をはじめ、多くの蔵元が値上げしたことで、仮需反動と節約消費への影響も焦点。需要期の商品施策、販促に期待がかかる。コロナの影響からV字回復で今年も好調が続く輸出は、各蔵元の一層の取り組み意識高揚が求められている。
清酒の課税数量は、日本酒造組合中央会まとめの概数で1〜8月が前年同期比1・3%減。新型コロナ前の19年同期比では16・5%減。4月に月桂冠が(…)
清酒の課税数量は、日本酒造組合中央会まとめの概数で1〜8月が前年同期比1・3%減。新型コロナ前の19年同期比では16・5%減。4月に月桂冠が(…)
バター&マーガリン・スプレッド(2022年10月24日号)
食品値上げラッシュで選択志向が一段と強まるなか、年末の需要期に向けバター・マーガリン売り場では購入喚起・販売促進をめぐり知恵比べが続いている。マーガリンは昨秋に続きこの秋も値上げ実施で、小容量商品の“買いやすさ”訴求や、バター入りチューブタイプの料理への使用促進策など、価格改定後の売り場活性化への取り組みが進む。きょう10月24日は「マーガリンの日」。日本マーガリン工業会によるとメーカー4社が商品パッケージにそのロゴマークを記載、工業会HPでは消費者懸賞を実施中。
家庭用バターとマーガリンは、需要期を迎えながらそれぞれの販売環境において明暗を分けている。バターはひと頃の品不足から続いていたメーカーによる割当て出荷が昨年末頃からなくなり、今夏はカルトン200gサイズの店頭販促が行われるなど、これから年末の最需要期に向けても適度な販促が展開されるようだ。これに対し、(…)
家庭用バターとマーガリンは、需要期を迎えながらそれぞれの販売環境において明暗を分けている。バターはひと頃の品不足から続いていたメーカーによる割当て出荷が昨年末頃からなくなり、今夏はカルトン200gサイズの店頭販促が行われるなど、これから年末の最需要期に向けても適度な販促が展開されるようだ。これに対し、(…)
包装餅(2022年10月20日号)
包装餅市場は、コロナ禍を機に大きく変化。内食需要やストック需要の高まりを受けて伸長。これは、生産量の推移を見ても明らかで、令和元年(1〜12月)6万894t(前年比101・2%)、令和2年6万6181t(同108・6%)、令和3年6万5570t(同99・0%)と推移。今年は、そうした需要が落ち着き始めており、1〜8月累計で3万1582t(同93・9%)となっている(食品産業業態調査)。ただ、メーカー各社の見通しは、そこまで悪くなく、これからの需要期でどこまで伸ばせるか注目だ。一方、包装餅も、資材・光熱費・物流費・人件費など各種コスト増から厳しい環境下にある。ただ「コメは相場安というイメージがあるようで、理解が得られにくい部分がある。また、競争も激しく価格改定は困難」と(…)
ワイン(2022年10月17日号)
ワイン市場は、新型コロナによる行動制限が無くなる中で、業務用の回復が進み、中高価格帯のファインワインやシャンパーニュが好調に推移する。一方で家庭用は、家飲みで増えた需要の反動がみられるものの、酸化防止剤無添加ワインなど、ボリュームゾーンの主力商品を拡充。気軽に楽しめる缶ワインや、ローアル・ノンアルコールワインの需要も増えている。これから年末へ向け、パーティなどの飲酒シーンが再び広がることにも期待だ。ロシアのウクライナ侵攻で空輸環境が激変しているボジョレー・ヌーヴォーは、大幅な価格アップで解禁日の消費者の反応が注目される。また、今年はメルシャン、サントリーのリーディングカンパニーが新ブランドを立ち上げ、今後のワイン産業全体の発展という(…)
ふりかけ・お茶漬けの素(2022年10月13日号)
ふりかけ・お茶漬けの素市場は小麦粉関連商品の値上げにより、安定価格のコメ需要が増加し関連商品に追い風か、とも予想されたが実態は微風程度。コロナ禍による行動規制が無くなり、内食機会は減少傾向。一方で値上げラッシュによる生活防衛から節約志向は強まり、家庭内食は底堅い。特にふりかけは少子化を背景に大人の弁当・食卓用の商品拡充が目立ってきた。丸美屋は市場が縮小傾向の中でトップとして積極策を継続、永谷園は「おとな」と風味自慢シリーズを中心に売り込み、大森屋は売れ筋「緑黄野菜」「小魚」を改良。お茶漬けは永谷園の「めざまし茶づけ」提案活動が奏功、市場も安定している。トレンドを取り入れた大森屋の「オートミール茶漬」が注目株だ。
スープ(2022年10月13日号)
インスタントスープ市場はコロナ禍の家庭内食化の拡大によりまとめ買い・ストック需要、常備率が高まった。容器入りスナックスープはオフィス需要が一時期激減したものの、一方で在宅利用が広まった。ウィズライススープのFD(フリーズドライ)や具入りレトルトも今後成長が見込めるカテゴリー。今シーズンの注目ジャンルはオートミールスープとオートミール専用のスープ。オートミールをまだ試していない、または一度離脱した20〜40歳代女性の朝食シーンを狙って参入が相次ぎ、新領域確立につながる可能性もありそうだ。
洋風ワンサーブスープは味の素社が「クノールカップスープ」の訴求を強化、CM放映量も前年より増やし〈コーンクリーム〉を中心に野菜系の〈ほう(…)
洋風ワンサーブスープは味の素社が「クノールカップスープ」の訴求を強化、CM放映量も前年より増やし〈コーンクリーム〉を中心に野菜系の〈ほう(…)
育児関連(2022年10月6日号)
育児用粉ミルク市場は4〜8月で前年比微増で推移している。出生数が21年96・5%、今年1〜7月で94・5%(速報ベース)と減少している中で好調だ。外出機会の増加でスティックやキューブ、液体ミルクなど利便性の高い形態が伸びたほか、在宅勤務や男性の育児参加により利用が広がったとみられる。大缶では母乳由来成分の配合等で差別化する一方、利便性の高い付加価値商品の育成に注力する。10月、11月に値上げされるが、育児に不可欠な商品でありどこまで販売に影響するか。
粉ミルクの販売が出生数減少の中健闘している。乳児1人当たり使用量が4年前に比べて約1割増加していると分析するメーカーもある。今春以降に外出(…)
粉ミルクの販売が出生数減少の中健闘している。乳児1人当たり使用量が4年前に比べて約1割増加していると分析するメーカーもある。今春以降に外出(…)
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