食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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乾麺(2021年3月8日号)
乾麺は8月にかけた春夏需要期商戦がスタート。中でも5月のゴールデンウィークにかけては、一斉休校や巣ごもりで需要が大幅に伸びた昨春の裏年でもあり、注目度は例年以上。特需効果もあり、2020年度における乾麺生産量は前年度から5・6%増、手延素麺をはじめうどん、そば、中華麺などほぼすべてのカテゴリーで増産。21年度についても依然需要は高止まりしていると見る関係者もおり、保存性を訴求することや食べ方の幅をより拡げるなどの取り組みを通して実需を創出。今年の乾麺市場では蕎麦の原料事情も気になるところ。手延素麺の一部産地からは原麺の逼迫も伝えられる。
乾麺は昨年、コロナ下の内食や家庭内調理、買い置き需要などの高まり(…)
乾麺は昨年、コロナ下の内食や家庭内調理、買い置き需要などの高まり(…)
家庭用マヨネーズ・ドレッシング市場(2021年3月4日号)
2020年の家庭用マヨネーズ、ドレッシング市場は、いずれも前年比106%と伸長した。新型コロナウイルスの影響を大きく受け内食回帰が進むなか“万能調味料”として浸透しているマヨネーズが生活者の支持を獲得。健康志向の高まりから健康訴求タイプも伸びた。スーパーマーケットの特売自粛で単価が上昇したことも市場拡大の要因となった。ドレッシングは、前半は野菜相場高騰の影響で苦戦したものの、健康を意識してかサラダの食卓登場頻度が高まったことなどで需要が伸長した。今年は感染状況や景況など不確定要素が多く需要の動向は不透明で、スーパーマーケットの価格政策も地域や競争状況により大きく異なることが想定される。こうした市場環境のなかマヨネーズ、ドレッシングとも価(…)
和風だしの素(2021年3月1日号)
和風だしの素の市場はコロナ禍の影響による家庭内食の需要拡大に伴い、調理機会が増えたことで、前年を上回るぺースが続いている。18年度下期から手作りみそ汁の食卓出現率が増加し、19年度は年間で微増ながら10年ぶりに前年をクリア、20年2月下旬からは神風が吹いた。今年3月は前年急増の反動減、4月以降は前年比で多少減少しても、需要は高い水準で続く見通しだ。メニューとして手作りみそ汁の価値訴求による新規ユーザーの囲い込み、既存層には減塩タイプやあごだしへのシフトを促す施策が活発になりそうだ。
今後も内食需要の拡大が継続して、気温等の影響は受けながらも、前年並みに推移する見通しだ。特売比率の高いカテゴリーのため、量販店の特売企画(…)
今後も内食需要の拡大が継続して、気温等の影響は受けながらも、前年並みに推移する見通しだ。特売比率の高いカテゴリーのため、量販店の特売企画(…)
全国スーパーマーケット協会(2021年2月25日号)
新型コロナウイルスの影響で社会構造が大きく変化。食品流通の最前線を担うスーパーマーケット業界では、食のライフラインを維持すべく感染拡大防止に努めながら営業を継続してきた。その取り組みを全国スーパーマーケット協会はサポート。17日から3日間にわたっては千葉・幕張メッセで「第55 回スーパーマーケット・トレードショー」(SMTS)、「デリカテッセン・トレードショー2021」(DTS)を開催し、約1300社・団体の出展者が五感を通じた情報発信を行い、2万6385人が来場した。
コロナ下で開催となった「スーパーマーケット・トレードショー」は大切なコミュニケーションの場となった。展示会への思いを横山清・全国スーパー(…)
コロナ下で開催となった「スーパーマーケット・トレードショー」は大切なコミュニケーションの場となった。展示会への思いを横山清・全国スーパー(…)
飲料市場(2021年2月22日号)
21年の飲料市場は、前年が環境変化で前年比92%前後(数量ベース)と大きく減少したことから、人の移動、経済活動の回復次第ではあるが前年を上回ると予想される。主力ブランド強化はもちろん、在宅時間の増加によるリフレッシュニーズで無糖炭酸水が2ケタ増となったように、変化に対応した商品戦略で売り上げ回復に注力する。自販機事業が苦戦し立て直しが急務となっている一方、ECチャネルでの販売が急伸し成長分野として強化に取り組む。製造・供給面ではコロナ禍における販売動向の変化にも即応できる柔軟な体制構築が望まれる。
商品面では、主力のコーヒーや茶飲料の主力ブランド強化はもちろんだが、在宅時間の増加に伴うリフレッシュニーズの高まりで高伸長した無糖炭酸水(…)
商品面では、主力のコーヒーや茶飲料の主力ブランド強化はもちろんだが、在宅時間の増加に伴うリフレッシュニーズの高まりで高伸長した無糖炭酸水(…)
本格焼酎(2021年2月18日号)
本格焼酎は、新型コロナ禍の中で厳しい環境にはあるが、巣ごもりの家飲み需要でパック商材の動きが強まり、業務用の苦戦をカバーするには至らないが、マイナス幅を抑える健闘をみせている。コロナ感染拡大第3波の年末商戦は、微増ながら実績クリアした。炭酸割りの飲み方が本格焼酎にも広がっているのが、家飲みの需要増につながっているとみられ、今年も新たな提案を含めて消費促進の重要なポイント。また、米国で容量規制の改正が行われ、国内で製造している商品の輸出が可能となったのは朗報、輸出促進につなげていきたい。
本格焼酎の20年1〜12月課税移出数量(日本酒造組合中央会調べ)は、概数合計で前年比3・1%減の39万6383kl(約220万2000石)となり、8年連続(…)
本格焼酎の20年1〜12月課税移出数量(日本酒造組合中央会調べ)は、概数合計で前年比3・1%減の39万6383kl(約220万2000石)となり、8年連続(…)
即席めん市場(2021年2月15日号)
即席めん市場は前年の3月、4月が12月を上回る生産量となり、最盛期の年末需要が年に2回あったようなもの。今年はこの高いバーをクリアするのは、さすがに困難と思われるものの、特に需要が膨らんだ袋麺の維持と、カップ麺はタテ型を中心に話題性のある新商品の投入により購買意欲を刺激し、総需要の成長を目指す。生活防衛意識の高まりから節約志向は強くなり、値頃感のあるコストパフォーマンスを重視した商品も需要が増加している。
袋麺は改めて基本的な価値が再認識された。コロナ禍の学校の休校と外出自粛、テレワークなど生活様式が一変し、平日昼間でも家族が在宅しているため、昼食用として高水準の需要が続いた。比較的安価で調理も簡単、常備野菜(…)
袋麺は改めて基本的な価値が再認識された。コロナ禍の学校の休校と外出自粛、テレワークなど生活様式が一変し、平日昼間でも家族が在宅しているため、昼食用として高水準の需要が続いた。比較的安価で調理も簡単、常備野菜(…)
ワイン市場(2021年2月8日号)
ワイン市場は、新型コロナ禍の中で業務用の厳しさを家庭用でカバーできない状況が続くが、巣ごもりによる家飲み需要の増加が、若年層や40〜50代の間口拡大につながっており、このチャンスをさらに広げていきたいところである。酸化防止剤無添加などの国産カジュアルワインや輸入デイリーワイン、オーガニックワイン、シードルなどのカジュアルスパークリングワインが家飲みで伸長しており、新商品やリニューアルで対応強化。手に取りやすい缶容器での新需要の提案も訴求する。店頭に加えてECチャネルでの購入増にもチャンスが膨らむ。
ワイン市場は新型コロナの影響が大きく、とりわけ業務用の構成比が高い輸入のファインワインが苦戦。20年1〜12月の市場推定でワイントータルは前(…)
ワイン市場は新型コロナの影響が大きく、とりわけ業務用の構成比が高い輸入のファインワインが苦戦。20年1〜12月の市場推定でワイントータルは前(…)
めんつゆ市場(2021年2月4日号)
コロナ禍により家庭内食の需要が跳ね上がり、調理機会は増加、テレワークによる在宅ランチなどを取り込み昨年の麺つゆ市場は全体的に底上げした。特に漸減傾向が続いていた濃縮つゆは、新規ユーザー層の獲得と既存層の使用量増もあってプラスに転じ、個食タイプも2ケタ伸長した。今春夏は前年比としてハードルは高くなるが、新しい生活様式が続き需要は旺盛だ。濃縮つゆは基本的価値である“汎用性”訴求と新規性のあるメニュー提案、盛夏期はストレートつゆの利便性を訴求、個食タイプはバラエティー化で購買意欲を喚起する。
20年度は乾麺、チルド麺、冷凍麺の市場はいずれもプラス成長、うどん・そうめんの喫食機会も増加した。チルド・冷凍の主力は「うどん」、乾麺の(…)
20年度は乾麺、チルド麺、冷凍麺の市場はいずれもプラス成長、うどん・そうめんの喫食機会も増加した。チルド・冷凍の主力は「うどん」、乾麺の(…)
パスタ(2021年1月28日号)
パスタは、内食シフト加速の消費環境下、家庭用スパゲッティを主体に急伸。業界待望の30万t需給を初めて達成、年間レコードを大幅に更新した。11月時点で大台をクリアしたのだが、年間では最大32万t半ば辺りまで見込まれる大幅増。ことしもニュースタンダードの生活環境下で引き続き内食シフトのトレンド。年明け以降も緊急事態宣言などで内食加速の流れで、家庭用は安定供給が最優先される。かねてポテンシャル(潜在需要)は大きいとみられたが、一昨年まではこれをどう顕在化するかが課題だった。30万t実現は、コロナ禍が絡んだ内食加速にあるが、長年にわたる多様で執拗な消費喚起策が花開いたと言えよう。常温、冷凍、チルドの3温度帯で消費喚起のシナジーを高めてきた。春秋の新商品(…)
スーパーマーケット(2021年1月25日号)
新型コロナウイルスの感染が再び拡大するなか、スーパーマーケットの売上高も大きく伸びている。昨年12月後半から売り上げは拡大基調となり、1月に入ると緊急事態宣言の対象となっている首都圏のチェーンストアでは既存店売上高が2ケタ増となっている企業もある。売り上げが急増するなかで、多くの企業が昨春以降の経験を活かし大きな混乱なく営業活動を継続している。ただ、商品確保のため発注量が急増し、生産に過大な負荷がかかる状況もみられた。さらに従業員のワクチン接種など業界をあげて取り組むべき今後の課題も多い。なお、チェーンストアの20年3〜11月期業績は、スーパーマーケット企業は好業績を維持した。大手流通グループについては回復の途上にある。
コンビニエンスストア(2021年1月21日号)
コロナ禍によってコンビニエンスストアは大きな変化を迫られている。感染防止のために人の移動が大きく制限され、オフィス街や観光地の店舗が苦戦を強いられているためだ。20年3月から12月まで既存店ベースの客数は大幅にダウンしており、まとめ買い需要などでアップしている客単価の伸び率を上回ることができず、既存店売上高は前年同月割れを続けている。商品面では健康や小容量に加え、食品ロス削減のため新たに保存性も重視され、即食商品に依存していたMD施策からの転換も迫られている。さらに、非接触と省力化のためにセルフレジ導入の加速も予想される。
上場しているCVS4社の20年3〜11月期の単体業績を見ると、非常に厳しい内容となった。チェーン全店売上高が4社とも前年同期割れとなり、営業利益(事業利益)も3社が減益、1社が赤字だった。既存店ベースの客数が4(…)
上場しているCVS4社の20年3〜11月期の単体業績を見ると、非常に厳しい内容となった。チェーン全店売上高が4社とも前年同期割れとなり、営業利益(事業利益)も3社が減益、1社が赤字だった。既存店ベースの客数が4(…)
家庭用紅茶(2021年1月18日号)
紅茶は、ティーバッグやリーフティーなど家庭用の包装紅茶市場が20年4〜12月で前年比108%前後と好調だ。在宅勤務が増え家庭で手軽にいれられる紅茶の飲用が広がり、作り置きのボトル用ティーバッグや50〜100Pの大容量品が高伸長している。メーカーではブレンドやフレーバーティー、カフェインレスなどラインナップを拡充し、紅茶の魅力を発信してさらなる市場拡大を図る。一方で業務用と紅茶ドリンク向けの原料用は需要が停滞したが、状況が変われば需要回復が期待できる。
紅茶の20年1〜11月輸入量は1万4049t、前年比85・5%と減少した。うちティーバッグ(TB)やドリンクの原料用「バルク」が1万2634t、前年比85・2(…)
紅茶の20年1〜11月輸入量は1万4049t、前年比85・5%と減少した。うちティーバッグ(TB)やドリンクの原料用「バルク」が1万2634t、前年比85・2(…)
洋酒市場(2021年1月18日号)
洋酒市場は、コロナ禍の中でバー、スナック、クラブといったナイトマーケットが大打撃を受けたが、一方で家飲み需要の拡大で、ハイボールをけん引車にウイスキーは堅調に推移。20年のウイスキー市場は前年比98%の1723万ケース(ハイボール缶・樽込み、8・4l換算)と推計され、12年連続の実績クリアとはならなかったが、底堅いニーズが顕在化した。ハイボール缶は105%の2170万ケース(6l換算)と推計され、拡大基調が続く。
20年の洋酒市場の動向を数値でみると、1〜9月の酒類課税数量(国税庁)では「ウイスキー」が前年比85・2%の12万307kl(国産82・7%、輸入99・0%)、「ブランデー」は88・5%の3273kl。「スピリッツ等」は108・2%の(…)
20年の洋酒市場の動向を数値でみると、1〜9月の酒類課税数量(国税庁)では「ウイスキー」が前年比85・2%の12万307kl(国産82・7%、輸入99・0%)、「ブランデー」は88・5%の3273kl。「スピリッツ等」は108・2%の(…)
秋田県の清酒(2021年1月14日号)
酒処・秋田県の令和元年11月〜令和2年10月の清酒課税移出数量は、前年同期比90・3%の1万6412kl(前年同期1万8105kl)と2ケタ近く減少した(日本酒造組合中央会調べ)。2020年は全国の清酒市場動向と同様、秋田県でも新型コロナウイルス感染症の拡大により、家飲み需要が増加。紙パックの中・大容量商品が堅調に推移し、パック商品が2ケタ伸長している酒蔵もあった。一方で、飲食店でクラスターが発生したことから繁華街の客足が遠のき、業務用が苦戦した。こうした厳しい環境のなか、秋田県酒造協同組合に加盟している県内30蔵による合同企画を実施するなど、「秋田の酒」全体での需要開拓と業界活性化を図る。
秋田県酒造協同組合は、例年東京で開催していた「秋田の酒きき酒会」(…)
秋田県酒造協同組合は、例年東京で開催していた「秋田の酒きき酒会」(…)
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