食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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スーパーマーケット(2022年1月24日号)
オミクロン株の拡大によりスーパーマーケット業界のコロナ対応は新たな局面をむかえている。従来とは異なる特徴を持つといわれるオミクロン株に対応し、従業員や顧客の安全を確保しつつ、エッセンシャルワーカーとしての役割を果たしていくのか、各社とも難しい課題の解決を迫られている。一方、昨年から続く原材料などの高騰による値上げは今後さらに広がり、生鮮の価格上昇も本格化しそうだ。広範な食料品の価格が上昇するなか、スーパーマーケットがどのような役割を果たすべきなのかが問われている。
首都圏の1都3県や愛知などに「まん延防止等重点措置」が適用され、オミクロン株が広がるなかで新型コロナの食品流通への影響が再び大きくなり(…)
首都圏の1都3県や愛知などに「まん延防止等重点措置」が適用され、オミクロン株が広がるなかで新型コロナの食品流通への影響が再び大きくなり(…)
CVS(2022年1月20日号)
コロナ禍によって生活スタイルが大きく変化し、コンビニエンスストア(CVS)は大転換を迫られている。感染防止のため人の移動が制限され、オフィスや駅前、観光地の店舗は客数減少が継続。一方、客単価はまとめ買いにより増加傾向が続く。商品面では健康や小容量に加え、食品ロス削減のため保存性も重視された冷凍食品への注目が集まり、即食商品に依存していたMD施策も変化している。非接触化と省力化によって、セルフレジの導入も加速し、無人決済店やネットコンビニ、スマホレジといったデジタル化への対応が進んでいる。
上場しているCVS4社の21年3〜11月の単体業績は、チェーン全店売上高が4社とも前期比プラスとなった。前年より上向いているが、20年の同期間は(…)
上場しているCVS4社の21年3〜11月の単体業績は、チェーン全店売上高が4社とも前期比プラスとなった。前年より上向いているが、20年の同期間は(…)
紅茶(2022年1月17日号)
紅茶は、ティーバッグやインスタントティーなど家庭用包装紅茶の量販市場が21年4〜11 月で前年同期比98%前後と前年を下回るが、一昨年比では105%となった。コロナ禍の巣ごもり需要で拡大した水準をある程度維持している。特に中心のティーバッグは前年比100%で、新たな飲用機会、飲用層が定着した。1日の飲用杯数が増えたことで無糖が好調な一方、加糖のプレミックスは、インバウンド需要消失もあって停滞している。糖質オフや機能性訴求、高付加価値商品などの展開によりさらなる市場拡大に取り組んでいる。
商品形態別では、主力のティーバッグカテゴリーが4〜11月で100%となり、前年に110%超と広がった消費が定着した。在宅で1日に何杯も飲むため(…)
商品形態別では、主力のティーバッグカテゴリーが4〜11月で100%となり、前年に110%超と広がった消費が定着した。在宅で1日に何杯も飲むため(…)
ウイスキー市場(2022年1月17日号)
ウイスキーは、新型コロナ禍の中で家飲み需要の拡大が、業務用の厳しさを下支えている。その原動力となっているのが、家庭での炭酸割りによるハイボール需要で、ハイボール缶も引き続き好調だ。ハーフボトル訴求による飲酒層の広がりにも成果が出ている。21年のウイスキー市場トータルは、ハイボール缶込みで前年比98%程度と推定されており、国産が97%、輸入が101%程度とみられる。今年は業務用市場の回復が期待され、昨年10月以降はハイボール需要の多い居酒屋などの動きが好転。オミクロン株の感染急拡大で再び不安感が漂うが、業務用が安定してくれば、22年のウイスキー市場は102〜103%ぐらいの成長が予測されている。
秋田清酒(2022年1月13日号)
酒処・秋田県の令和2年11月〜令和3年10月の清酒課税移出数量は、前年同期比96・5%の1万5836kl(前年同期1万6413kl)と減少した(日本酒造組合中央会調べ)。2021年は全国の清酒市場動向と同様、秋田県でも新型コロナウイルス感染症の拡大による家飲み需要が定着。紙パックの中・大容量商品が堅調に推移した。一方で、消費者の外食への忌避感がまん延しており、引き続き業務用は苦戦を強いられた。こうした厳しい環境のなか、秋田県酒造協同組合に加盟している県内31蔵による合同企画を昨年に続いて実施するなど、「秋田の酒」全体での需要開拓と業界活性化を図っている。
秋田県酒造協同組合は、需要が著しく減少している県内の清酒製造業を(…)
秋田県酒造協同組合は、需要が著しく減少している県内の清酒製造業を(…)
中四国(2022年1月10日号)
風光明媚な景観を有する中四国。そのひとつ瀬戸内沿岸では、古くから畿内や九州との海上交通で栄え、数多くの特産品を産出し、全国各地に流通。その歴史は現代へと受け継がれ、削り節やだしの素などの有力メーカーが本社や製造拠点を構え、NBブランドとして展開。中四国の一角・広島県は、兵庫県の「灘」や京都府の「伏見」と並び清酒の三大銘醸地として知られる「西条」を有している。「広島の酒」の品質は、香味及び色沢が良好で、特徴として「うまみがあり、小味の効いた、キレのよい、芳醇な香りをもった清酒」であることとされている。広島の酒のルーツは、明治30(1897)年に遡る。安芸津町三津出身の三浦仙三郎氏によって、吟醸酒の誕生に繋がる「軟水醸造法」が編み出され、ロ(…)
信州のみそ・食品メーカー(2022年1月1日号4集)
マルコメ みそメーカー最大手。近年は、総合食品メーカーとして、従来の発想に捉われない視点で商品開発を推進。「みそ」に次ぐ、新たな事業の柱として「甘酒」「大豆のお肉」も強化。「液みそに次ぐ新スタンダードへ」をキーワードに育成を図るFD顆粒みその動向にも注目が集まる。みそではFD顆粒みその育成に注力している。特許製法であるFD顆粒みそは、生みそをそのまま素早くフリーズドライ加工するため、ブロックタイプよりも生みそ本来の風味が楽しめるのが大きな特徴だ。みそと具材を別々に加工するので、素材本来のおいしさや色合いを保った具材を味わえる。昨年は、FD顆粒みそのラインナップを強化。新たに「フリーズドライ顆粒みそ汁 料亭の味しじみ」「お徳用 フリーズドライ顆粒あおさとしじみ」を投入した。「液みそ」は、2009年3月の発売以(…)
中部卸売業界(2022年1月1日号5集)
中部エリアの卸売業界では、地場有力卸が地域密着の強みを生かして地盤をより強固にするため、アフター・コロナに向けての取り組みを模索している。昨年10月の緊急事態宣言解除で、飲食店の客足も戻りつつあるが、大箱の宴会需要はまだまだ厳しく、新変異株オミクロンの発生もあって不透明感が漂う。愛知県の酒類卸売数量は、21年1〜10月で前年同期比89・4%で推移。20年同期の98・0%からマイナス幅が大きくなっており、19年同期との対比では87・6%。今年も内食化の定着で食品はもちろん、酒類の家飲み対応を進めつつ、上向く業務用のフォローがより重要。レベルの高いリテールサポートが期待される。
北陸市場(2022年1月1日号5集)
21年の北陸市場は他の地域同様、年明けから10月まで様々な規制を受けた。20年は秋口の「Go To」各種キャンペーンによって売り上げが19年を上回る企業もあったが、21年はGo To の反動もあり、外食や宿泊業界等で厳しい状況が続いた。こうした市場環境の中、地域No.1卸のカナカンは、発注システムの導入拡大や、RPAを活用した事務作業の効率化などを推進。22年秋には新潟・長岡に最新の自動倉庫を備えたセンターを竣工する予定。日本酒では「福正宗」で知られる福光屋が、「加賀鳶」に注力。金沢限定商品や有機商品などの新商品を多数発売した。今年は首都圏でのブランディング強化を図る。ロングセラー「雪ちゃん」ブランドの日本海味噌醤油は、品質第一をモットーに安定供給を図る。
こだわり食品(2021年12月20日号)
ウィズ・コロナに突入し、早くも2年近くなる。コロナ前と比べ外部環境は大きく変化し、内食機会の増加によって家庭用の需要が拡大。9月末に全国的に緊急事態宣言が解除され、現在の感染状況は落ち着いてきたものの、オミクロン株の登場・海外での感染拡大で先行きの不透明感が漂っている。大手企業中心に、一定の割合で未だテレワークの継続もあり、内食シフトは当分続きそうだ。ひと手間かけた料理の定着や、旅行を控えるかわりに家でちょっと良いものを食べたいニーズは依然として強く、こだわり食品群にとって引き続きプラス環境といえそう。
「こだわり食品」は、明確な基準が存在するわけではない。コモディ(…)
「こだわり食品」は、明確な基準が存在するわけではない。コモディ(…)
近畿総合卸オンライン座談会(2021年12月13日号)
近畿地区の総合卸担当者オンライン座談会を「コロナ下で描く新たな『総合卸像』」のテーマで先月下旬に開催。今秋冬も内食需要が高止まるなか家庭用商品は概ね順調推移するも、9月末から10月初旬にかけた緊急事態宣言の解除前後では好調・維持・低調など商品カテゴリーでバラつきも出たとする。一方、業務用商品については、宣言解除を機に一定の需要はあったが期待していたほどまではなく、思いの外、伸びが見られなかったと話す。値上げに対しては、粛々と対応するなか、「小売業にある程度理解されており順次進んでいくのでは」との意見も出た。今年のクリスマス商戦は、24日が金曜で25日が土曜と曜日回りも良く、小売業の販促は激しいものになるだろうと予想。ただ年末商戦は、帰省の増減如何によって大きく変わるだろうとの見方。
紹興酒(2021年12月9日号)
中国酒を代表する紹興酒の市場は、業務用のウエートが大きいだけに、コロナ下で厳しい状況が続いているが、10月の緊急事態宣言全面解除で、中華料理店への客足も戻りつつあり、家飲みで紹興酒を中華料理と合わせて楽しむ機会が増えたことで、飲食店でのオーダーにつながることが期待されている。ただ、ボリュームの大きい宴会需要が年末商戦で見込み辛く、8年物や10年物などの上級品で単価アップを図ることが重視されている。炭酸割りなどの飲み方訴求も継続強化していく。中国の原産地統制呼称(GI)で管理される「紹興酒」を中心とする老酒市場は、財務省貿易統計の1〜10月輸入数量(速報)でみて、中国が2230kl、前年比80・6%。20年1〜10月は同63・0%で、厳しい状況が続いて(…)
メニュー用調味料(中華&和洋)(2021年12月9日号)
メニュー専用調味料(中華&和洋)と中華の基礎調味料(中華だし、醤類)の市場は20年度がコロナ禍による内食需要の増大により拡大、21年度は反動減となっているものの、19年度と比べてプラスと高い水準をキープしている。味の素社が「Bistro Do」を投入し、規模はまだ小さいが洋風領域が急拡大している。具材を1品加えて仕上げる、電子レンジ専用パウチ入りのより簡便なメニュー専用調味料の参入メーカーが増えて普及と定着化を推し進める。
電子レンジ調理専用で食材を加えて仕上げるパウチ入り(メニュー用)調味料は、味の素社の「スチーミー」、キッコーマン食品の「うちのごはん 肉おかずの素」、永谷園の「レンジのススメ」と大手3社が出揃ったため、店頭で(…)
電子レンジ調理専用で食材を加えて仕上げるパウチ入り(メニュー用)調味料は、味の素社の「スチーミー」、キッコーマン食品の「うちのごはん 肉おかずの素」、永谷園の「レンジのススメ」と大手3社が出揃ったため、店頭で(…)
みりん系調味料(2021年12月2日号)
みりん系調味料は、新型コロナ禍の巣ごもりによる内食需要の増加で家庭での利用が拡大、コロナ禍から2年目の今年も堅調に推移している。手作り料理を始めた若年層のトライアルが広がり、手頃な中容量サイズが動きをみせ、ヘビーユーザーが付いている大容量も使用頻度が増えている。業務用は10月の緊急事態宣言解除で飲食店向けが戻りつつあり、今後の観光需要の回復も期待されるところ。全国味淋協会、全国本みりん協議会は、11月30日「本みりんの日」(イイミリン)に合わせて、「賛否両論」の店主・笠原将弘氏実演による、本みりんを使った動画をホームページで公開。レシピは「鶏と長芋の照り焼き」「茶碗蒸し」「かみなり豆腐」の3品。本みりんとしょうゆ、だし等の絶妙な比率で、(…)
スーパーの歳末商戦(2021年12月2日号)
歳末商戦に向けたスーパーマーケットの販売状況をみると、10月以降、それまで高止まっていた内食需要は低下傾向となったものの、その後、外食利用が急速に拡大することはなく、11月も前月同様の推移。ケーキやおせちの予約は今のところ順調で、歳末商戦本番も堅調に推移するとみられる。クリスマスや年末年始は自宅で家族と過ごす傾向が続くとみられ、地方では帰省需要がある程度回復することも期待できそうだ。
歳末商戦の前哨戦となる10月31日のハロウィーンと11月18日解禁のボジョレー・ヌーヴォー。ハロウィーン商戦については好調に推移。早期展開で効果をあげた企業もあった。一方、ボジョレー・ヌーヴォー商戦は盛り上がりを(…)
歳末商戦の前哨戦となる10月31日のハロウィーンと11月18日解禁のボジョレー・ヌーヴォー。ハロウィーン商戦については好調に推移。早期展開で効果をあげた企業もあった。一方、ボジョレー・ヌーヴォー商戦は盛り上がりを(…)
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