食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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中華調味料特集 (10年12月 6日号A)
中華調味料の家庭用市場は上期(4〜9月)、微減で着地した。合わせ調味料、だし・醤といった基礎調味料も振るわなかった。野菜の高騰に加え、炒め料理が主体のため猛暑が追い打ち、さらに伸長著しい和風総菜の素に喰われた格好。さらに「食べるラー油」といった予想外の伏兵の出現にも影響を受けた。野菜高がまだ続いており、中華調味料の店頭販促が入らない年末商戦では定番コーナーで、そして2月から「中華フェア」を積極展開、新商品も加え生鮮売場などとのクロスMDにより上期のマイナス分を・・・
みりん系調味料特集(10年12月 2日号@)
みりん系調味料は和食回帰や安全・安心志向の高まりを背景に、底堅い需要がある。昨今の景気低迷では外食市場の不振で業務用の減少が目立つ一方、内食志向が高まる中で各社では家庭用にターゲットを絞り、みりんを使ったメニュー開発などに積極的に取り組んでいる。店頭メニューカードやインターネットなども活用し、コク・つや・照りや消臭効果、煮崩れ防止といったみりんの調理効果に対する認知を広げ、需要拡大につなげる構えだ。09年(10〜9月度)の本みりん出荷量は一種みりん・・・
スーパー歳末商戦特集(10年12月 2日号A)
歳末商戦本格化を前に、チェーンストア各社は、付加価値訴求や直輸入あるいは低価格訴求など、それぞれの企業の強みを生かした企画、商品展開で、さまざまなセールを実施している。前哨戦ともいえるこうしたセールは、概ね前年並みといったところか。特に24日のクリスマスイブは金曜日と、曜日まわりも良く、クリスマス商戦に期待がかかる。こうしたシーズン商材の提案とともに、各社が今注力しているのが、日常普段の売り場で、いかに提案力を高めるかだ。どの企業も最新店では、新たな・・・
ベルギービール特集(10年12月 2日号B)
ベルギービールが上向いている。世界に先駆けて本場ベルギービールの祭典を東京・六本木ヒルズアリーナに再現した「ベルギービール・ウイークエンド」(BBW)は3日間で1・5万人の来場者で賑わい、ビールの面白さを再発見。1〜9月の輸入通関実績も2ケタ増で過去最高を更新するなど、オンからオフへ、底辺拡大にも奏功。酒売り場では、ボジョレー・ヌーヴォーワインの解禁を皮切りに黄金の50日間≠ニいわれる年末年始商戦が幕開けし、バレンタイン、クリスマス、女子会・・・
低温食品特集 (10年11月29日号)
冷凍食品市場は家庭用では年末商戦モードとなり、クリスマスのパーティー需要、年越しそば・年明けうどん、その他スナック類の需要も高まる。1月に入ると受験生応援企画も始まる。業務用ではチキン類やエビ天ぷらなどスーパー総菜向けも稼ぎ時。4〜9月の家庭用市場は残暑が長引き、秋の棚替えが遅れた影響もあり、秋季新商品の出足は鈍かったが、まずまずの推移で、10月からは上昇気流に乗ってきた。4〜9月の家庭用市場は約1%増、10月は約6%増と一気に底上げされた。特に生協の・・・
チーズ特集 (10年11月25日号)
チーズ市場は今年度上期(4〜3月)も回復基調をキープ、103〜104%程度の伸長を収めた。輸入原料チーズ価格が安定したうえ、為替も概ね有利に働き、末端での価格対応も量的な拡大を促した。しかしながらチーズの国際相場は上げ基調にあり、先行き不透明感が漂う。来年前半の輸入原料チーズ価格も強含みを映し、豪州産は4%強の引き上げを提示しているようだ。TPPなど自由化のうねりで、国産チーズ国際競争力が改めてクローズアップされそうだ。09年度家庭用チーズ・・・
【缶コーヒー】低成長でシェア争奪激戦に、成長「微糖」に重点(10年11月22日号)
缶コーヒー市場はホット商戦に突入し、各社のブランド戦略も最大限に注力してきている。今年は前半戦1〜6月が97〜98%で折り返し、夏以降も猛暑、残暑で茶飲料、炭酸飲料、スポーツ飲料は伸びたが、缶コーヒーにはマイナスに働いた。年間でも前年を下回る見通しだが、3億5000万ケース規模の巨大市場で収益性の高い商材とあって、各社積極展開しており、シェア争奪戦が激化している。微糖が成長カテゴリーだが、加糖ミルク入りのスタンダード、ブラック、カフェオレの各カテゴリーに・・・
2010年11月18日号【輸入酒】スパークリング大ブレークか、ボジョレーは1割減見通し
ボジョレー・ヌーヴォー2010が11月第3木曜日の18日をもって解禁となり、輸入酒市場の最盛期である年末商戦の幕が切って落とされた。主なインポーターの受注状況から見ると、今年のヌーヴォー総市場は前年比1割前後マイナスで、45万ケース前後と推計。06年のピーク時の100万ケース強の半分弱。第1次ピークの90年の47万ケースを少し下回る見通しだ。イオングループではハーサイズ(375ミリリットル)PETのボジョレー・ヌーヴォーを税込小売500円のワンコイン・ヌーヴォー≠ニして目玉のひとつ・・・
2010年11月15日号【即席みそ汁】大手間の競合一段と熾烈に、1食10円時代見据え
即席みそ汁市場は、一時の踊り場状態から今年は3〜4%の量的な上乗せが見込まれている。徳用商材の普及、拡大が寄与しているもので、これにより商品として1点単価≠ヘ上昇しているが1食単価≠ヘ下落が加速化している。また、商品別では永谷園の「しじみ70個分のちから」のヒットが注目される。この商品のヒットは、特徴とするヘルシー性という付加価値が受け入れられているものであるが、価格的に値頃設定といったところが消費の持続性につながっているようだ。ただ、長期化する・・・
2010年11月11日号【鏡餅】年末商戦の稼ぎ頭、ニーズ捉えた商品開発で市場活性
年末商戦に欠かせない鏡餅。クリスマス過ぎの1週間が商戦のピークで、包装餅市場規模450億円のうち115億円をこの短期間に稼ぎ出す。ただ、デフレや生活環境の変化などを背景に、ダウンサイジング化が進んでおり、その分、売り上げはダウン傾向。とはいえ、消費者ニーズを捉えた商品開発で、常に市場を活性化してきた鏡餅業界。今年は、ダウンサイズ化に対応した商品も登場。注目を集めている。昨年の各社の鏡餅実績だが、大半が前年を下回った。越後製菓37億円、前年比94・9%・・・
2010年11月 8日号【歳暮ギフト】百貨店「早割」12月に波及、SM割引競争に危機感
歳暮ギフト市場は、1兆円とも1・5兆円ともいわれるが、儀礼廃止や少子高齢化、長期にまたがる不況浸透で確実に縮小方向にある、と指摘されている。これを反映して、西日本の百貨店各社は「早割ギフト」と称して歳暮の場合、立ち上がり期間が10月15日前後から、中元の場合はゴールデンウィーク後の5月中旬以降に一斉に飛び出す需要早喰競争≠演じる始末だ。早割サービス≠ヘエスカレートの様相を深め、これまで10%OFFの品目数が主流であったのが、現在では15%OFFの・・・
2010年11月 4日号【本格焼酎】品質・味わいなどアピール、経営体質強化も不可欠に
本格焼酎は需要活性化へ地道な取り組みを続ける。ここ数年のダウントレンドの中で見通しは難しいが、「焦っても仕方がない。品質・味わいで差別化、本格焼酎らしさをきっちり伝えていくことが、次の展開につながる」(メーカー)との姿勢で構える。コストや経費の見直しで、経営体質の強化も不可欠だ。甲乙混和焼酎との誤認問題、酒税や原料米、米トレサ法への対応など、重要課題にも懸命に対応。市場では11月1日の「本格焼酎・泡盛の日」に合わせて、試飲会などのイベントも活発で・・・
2010年11月 1日号【白みそ】年末へ需要喚起、料理みそとして重要ポジションに
白みそ商戦がいよいよ本格需要期を迎える。正月需要向けへ流通の動きが活気づくのはもう少し先ながら年末商戦を見据えた売り場争奪戦はすでに秋口から激しくなってきている。今年はみそ全般にデフレ不況下での節約型消費傾向の長期化、さらに猛暑と厳しい環境下で需要が後退しており、このあたりが年末の白みそにどのように影響していくか、といったところが焦点。ただ、白みその場合、正月需要という特殊カラーが色濃く、通常のみその動きからは推し量れない消費性格を持っており・・・
2010年10月28日号【CS・CVS】上場SM3〜8月、増益組続出、猛暑が貢献
上場スーパーの3〜8月決算は、昨年同期の減収減益基調とは異なり、増収増益、あるいは減収だが増益を達成する企業が出るなど好転の兆し。これは、猛暑効果による6〜8月の売り上げ伸長が高かったためで、同期間だけで捉えると、既存店ベース売り上げは前年クリアか前年並みにまで回復。これを受けて、通期業績を上方修正する向きもあるが、一方で、円高等の不安要因を挙げ、据え置きとする慎重組もある。9、10月と上向き趨勢が続いたようだが、今後は不透明。果たして、最終どういった・・・
2010年10月25日号【清酒】カップの情報発信に手応え、灘・伏見大手は活発な仕掛け
清酒は需要期商戦本番。灘・伏見の大手メーカーも活発な仕掛けで、異常な猛暑の打撃をばん回するのに懸命。このところの気温低下で動きは出てきているが、まだ暑さが残る状況で、プラスを引き出すまではいかない様子。今冬は寒さが厳しいとの予想だが、「少しでも早く」というのが本音だ。円高進行で景気の下振れが懸念され、楽観できない消費環境が続くが、価格訴求ではなく、飲酒機会を広げる提案に全力を上げていきたいところである。清酒にとって、今年の異常な猛暑と厳しい残暑は・・・
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