食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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乾麺(2012年5月7日号)
内食化∞経済性≠サして、昨年の震災をきっかけに改めて見直された保存性≠ネどを背景に、今年も乾麺は大いに期待がもたれている。3〜4月の出足は低気温で低調な動きだったが、実需期の連休前からの気温上昇に伴い荷動き活発化の様相。今年は、食品メーカーからつゆやソースが数多く出ており、多様なメニュー訴求が可能。食機会アップに向けた提案活動を通して、今までの遅れを一気に取り戻したいところ。
乾麺の夏物売り場への切り替えは、例年ならば、早いところで3月20日頃から。遅くとも4月半ばには大半が切り替わる。また、平台による常設エンドは、早いところは夏物定番切り替え時と同時に始まり、連休前の4月末には、大半の店舗が展開に乗り出す。ただ、今年の場合は、桜の開花が遅れたことからもわかるように、3月は低気温続き。(…)
乾麺の夏物売り場への切り替えは、例年ならば、早いところで3月20日頃から。遅くとも4月半ばには大半が切り替わる。また、平台による常設エンドは、早いところは夏物定番切り替え時と同時に始まり、連休前の4月末には、大半の店舗が展開に乗り出す。ただ、今年の場合は、桜の開花が遅れたことからもわかるように、3月は低気温続き。(…)
めんつゆ(2012年5月7日号)
つゆ市場は、夏場のめんつゆ向け需要が日増しに高まりを見せてきた。今シーズンは3、4月の冷え込みでスタートダッシュがつかない状況で推移してきたが、ようやくここへきての気温上昇を境に量販などの売れ行きにも少しずつ活気がみられるようになってきた。このあと連休商戦でどこまで弾みがついたかどうか、といったところであるが、最盛期の拡販へなんとか格好がついてきたのは確かで、その本番での行方を占う上でも重要とされる5月商戦でどのように勢いをつけていけるか、大きな勝負どころを迎えたようだ。
そうめんなどめん類用つゆ製品がようやくこの時期らしい活気を見せてきた。一斉出荷から4月前半まではまったく動かず、メーカーでも出鼻をくじかれたことで早々と(…)
そうめんなどめん類用つゆ製品がようやくこの時期らしい活気を見せてきた。一斉出荷から4月前半まではまったく動かず、メーカーでも出鼻をくじかれたことで早々と(…)
ベルギービール(2012年4月26日号)
名古屋で初めてとなる「ベルギービールウィークエンド(BBW)名古屋」が久屋大通公園広場(名古屋市栄)で本日開幕。6月大阪、9月東京の先陣を切って、5日間で1万2500人の来場者を見込み、ベルギービールを中心に、食や音楽、ショッピングと、本場さながらのベルギーの週末を体感できる、大人のカルチャーイベントを演出する。ベルギービールにとっては、95年の愛知万博以来の一大イベントとあって、需要喚起の起爆剤として注目される。
アサヒビール、小西酒造、三井食品、ブラッセルズの正規輸入元4社を中心とする実行委員会(小西新太郎実行委員長)が主催。初日のオープニングセレモニーでは、リュック・リーバウト駐日ベルギー王国大使ほか、河村たかし名古屋市長、日本と(…)
アサヒビール、小西酒造、三井食品、ブラッセルズの正規輸入元4社を中心とする実行委員会(小西新太郎実行委員長)が主催。初日のオープニングセレモニーでは、リュック・リーバウト駐日ベルギー王国大使ほか、河村たかし名古屋市長、日本と(…)
中四国チェーンストア(2012年4月26日号)
中四国市場においても、GMS、SMの有力各社がしのぎを削る構図は他地域と同じ。イオンによるマルナカ買収など新たな再編の動きもある。加えてDSやドラッグストアの進出が盛んで、これら勢力を交えた競争は一段と激化の様相。が、その中にあって、有力各社は12年2月期を好決算で飾るなど、好調ぶりを見せた。
11年の中国エリアの大型小売店販売額は5県で9700億円強。四国は、4県計5000億円弱。両地区合わせた販売額は1兆5000億円弱。大型小売店総販売額の1割強を占める一大市場(経済産業省の商業販売統計より)。ここ数年、DSやドラッグストアの進出が多く、例えば、DSの大黒天物産の11年度の新店7店のうち岡山、広島には3店を出店。岡山の2店もリニューアル。コスモス薬品は31出店。うち、中国5店、四国5店の(…)
11年の中国エリアの大型小売店販売額は5県で9700億円強。四国は、4県計5000億円弱。両地区合わせた販売額は1兆5000億円弱。大型小売店総販売額の1割強を占める一大市場(経済産業省の商業販売統計より)。ここ数年、DSやドラッグストアの進出が多く、例えば、DSの大黒天物産の11年度の新店7店のうち岡山、広島には3店を出店。岡山の2店もリニューアル。コスモス薬品は31出店。うち、中国5店、四国5店の(…)
パスタ(2012年4月23日号)
パスタは、春季施策が国産業界のリードで店頭主体に活発に展開されており、家庭用は堅調。消費者は手作り、内食化傾向を強めており、業界はあらゆる角度からパスタ食をプッシュ。製販ともに時短、節約などで多様な手作りニーズに応える商品・メニュー提案でアピール。国内の需給スケールは2011年で内外製品合わせて約29万4千t、前年比7%増で続伸、レコードを更新した。ただし、輸入品が市場シェア50%に肉薄してきた、食品マーケットでは稀有な事例である。国産業界の奮起が望まれる。一方、待望の30万tマーケットには王手をかけた。しかし、目先の4〜6月が第1関門である。同期は前年が震災と値上げというイレギュラーなファクターが需要を押し上げた。反動を克服するのは容易ではない。この先一段の消費盛り上げへの施策が業界の大きなテーマである。(…)
アイスクリーム(2012年4月19日号)
アイスクリーム市場の11年度(4〜3月)は、前年の猛暑の反動と震災の影響の中、前年比99%で4000億円の大台を維持した。今年は電気料金値上げが予想され、電力依存度の高いアイス業界にとって死活問題。原材料高騰も重なりコスト増への対応が市場拡大と並ぶ課題だ。近年、新たな価値を提案する商品開発が活発で、150円前後のノベルティ、380〜500円マルチの高価格帯カテゴリー構築が急がれる。
前年の猛暑の反動と、震災の影響で当初は5〜10%減を覚悟する声も聞かれたが、ほぼ前年並みまで盛り返した。各社の積極的な設備投資、商品開発が奏功した格好で、ある業界首脳は「市場が底上げされ、4000億円維持に自信がついた」と語る。10年の猛暑の際の供給不足への対応で、赤城乳業が高速自動化でバーアイスの生産効率を(…)
前年の猛暑の反動と、震災の影響で当初は5〜10%減を覚悟する声も聞かれたが、ほぼ前年並みまで盛り返した。各社の積極的な設備投資、商品開発が奏功した格好で、ある業界首脳は「市場が底上げされ、4000億円維持に自信がついた」と語る。10年の猛暑の際の供給不足への対応で、赤城乳業が高速自動化でバーアイスの生産効率を(…)
コメ流通(2012年4月16日号)
米の高値が続いている。これにより特売価格が上昇しチェーンストアの米販売は売上高、利益ともに改善傾向にある。しかし一部チェーンでは、高まった収益を維持したいという思惑もあり、相場高騰に見合った価格改訂に応じないケースもあり、これが卸の収益を圧迫している。また高値は、消費を鈍化させている。今後、小麦粉が値下げされるため、さらに消費者の米離れは加速しそうだ。こうしたなか、低価格の中国産米やカリフォルニア産米を取り扱おうというチェーンも登場した。また売価政策をハイ&ローからEDLPに転換したり、新たな商品開発、コーナー化などで購買意欲を刺激しようという施策も進んでいる。しかし米離れという消費トレンドに加え、放射性物質やTPPなど米市場の抱える問題は深刻だ。活性化には生産・卸・小売りが一体となったさらなる需要(…)
清酒(2012年4月12日号)
清酒は、今年こそ実質的な底打ち宣言をしたい局面。最大のテーマである需要開発では、新たな切り口での提案に一段と力が入る。東日本大震災による東北支援で、清酒に目を向ける機会が増えたのが需要促進につながっているのも見逃せず、さらに流れを引き寄せていきたいところ。流通筋から「積極的な取り組みで提案が広がっており、話題を呼ぶきっかけがあれば、うまく波に乗れるのでは」との観測もある。
清酒は11年1〜12月の国税庁課税移出数量で、前年比1・1%増(約333万石)と、16年ぶりにプラスとなった。ただ、10年3月の数値に修正が入ったことで、10年の同月が26・1%減、11年の同月が26・8%増とイレギュラーな数値が出ており、10年の数量を11年と同レベルとして年間を集計すると、0・5%の減少になる。日本酒造組合中央会の(…)
清酒は11年1〜12月の国税庁課税移出数量で、前年比1・1%増(約333万石)と、16年ぶりにプラスとなった。ただ、10年3月の数値に修正が入ったことで、10年の同月が26・1%減、11年の同月が26・8%増とイレギュラーな数値が出ており、10年の数量を11年と同レベルとして年間を集計すると、0・5%の減少になる。日本酒造組合中央会の(…)
マーガリン・スプレッド(2012年4月9日号)
2011年の家庭用マーガリン類の生産実績は5万6000t、前年比103%と3年ぶりに増加に転じた。一昨年夏の記録的猛暑による反動要素を勘案する必要はあるものの、バター需給のひっ迫、震災後の内食化進行による堅調なパン消費が後押ししたのと、明治の新商品「オフスタイル」もヘルシータイプの市場活性化に大きな貢献を果たした。少子高齢化、原料油価の高値が続く中、付加価値アップへ市場構造の転換を図る機運が強まるマーガリン・スプレッドの現況をまとめた。
家庭用マーガリンの11年度(4〜3月)市場は、重量ベースで101%、金額ベースでは102〜103%程度で着地したようだ。これに対し、家庭用バター市場は、重量ベースで90%前後、金額では94〜95%程度で推移したもよう。最大需要期の10〜12月では(…)
家庭用マーガリンの11年度(4〜3月)市場は、重量ベースで101%、金額ベースでは102〜103%程度で着地したようだ。これに対し、家庭用バター市場は、重量ベースで90%前後、金額では94〜95%程度で推移したもよう。最大需要期の10〜12月では(…)
海外ブランドビール(2012年4月5日号)
海外ブランドビールはワールドワイドの強いブランド力を背景に、底堅い需要を維持している。ビール類全体の減少や、新ジャンルなど低価格へのシフトで依然厳しい環境下ではあるが、独自の個性・スタイルに価値観を見出す層が一定以上期待でき、なかには拡大に転じるブランドも出てきた。V字回復を期待するのは難しいが、ニッチなニーズを的確に捉えて丁寧な対応とブランドイメージを維持し続けることで、安定した市場の構築が期待できる。
総市場は下げ止まり感を強めており、昨年の主要ブランド出荷量ではほぼ前年並みと推定される。上位6銘柄中4銘柄は国内ライセンス生産であるため、総市場を反映しているとは言いがたいが、輸入通関数量で見る11年1〜12月の輸入<rールは(…)
総市場は下げ止まり感を強めており、昨年の主要ブランド出荷量ではほぼ前年並みと推定される。上位6銘柄中4銘柄は国内ライセンス生産であるため、総市場を反映しているとは言いがたいが、輸入通関数量で見る11年1〜12月の輸入<rールは(…)
缶びん詰・レトルト食品(2012年4月5日号)
缶詰・びん詰・レトルト食品市場は昨年の東日本大震災により、備蓄に適した防災食としての保存性や、即食性などの機能価値が見直された。夏の節電対応でもエコ調理レシピの主要食材として取り上げられるなど、消費者と缶詰類の接点は増えている。国内生産の主力品、ツナ缶詰は原料のキハダマグロとカツオの魚価高騰が続いており採算が悪化、主要ブランドは値締めの浸透を推進しているため、販売面では苦戦を強いられている。今年も内食化や節約志向は続き、家飲み≠ナの酒のつまみ需要、レシピ提案による素材としての用途拡大など需要の底上げ策を強化している。
世界のツナ缶詰供給基地、タイのバンコク相場は年明けになっても1t当たりキハダが3000米ドル、カツオも1900米ドルと超高値が続き、下げ気配が見えてこない。(…)
世界のツナ缶詰供給基地、タイのバンコク相場は年明けになっても1t当たりキハダが3000米ドル、カツオも1900米ドルと超高値が続き、下げ気配が見えてこない。(…)
乾物(2012年4月2日号)
このところ、伝統食・乾物の生産動向に異変が起きている。天産物ゆえ、天候要因(低温、少降雨など)が減産につながっているが、それにしても、海苔、千切り大根、かんぴょう(中国産)などは大幅な減産。干しシイタケも福島産など東日本の動向は予断を許さない。このうち、海苔は水温高で赤腐れ病が発生、秋芽が大減産となり、その後冷凍網生産に移るものの、カバーするに至っていない。3月15日現在の共販枚数は64億2500万枚、前年同期が74億5000万枚だから10億枚強少ない。減産により、下物が高値。最終、72億〜75億枚と昨年の85億枚を大きく下回る公算。千切り大根、中国産かんぴょうもしかり。減産から高値を見せる。以下、千切り大根、かんぴょう、そして、海外から輸入が大半のごまの最新の市況をまとめた。(…)
ふりかけ・お茶漬け(2012年4月2日号)
ふりかけ・お茶漬けの素市場は11年度(4〜3月)、震災の混乱を乗り越えて後半から盛り返し、ほぼ前年並みで着地できた模様だ。12年度は新商品投入とCM、店頭販促も通常通りできるため、前半戦から各メーカーとも積極策に打って出る。丸美屋はふりかけにびん詰の「のっけるふりかけ」により新カテゴリー創造に挑戦、ミツカンは「だしむすび」でスタートダッシュ、昨年ヒットした「ごまリッチ」を大きく上回る勢い。永谷園は「お茶づけ海苔」発売60周年で多彩な販促活動を展開、好調な「彩りごはん」をさらに強化する。
震災により福島の包材工場が被災、関東系の丸美屋と永谷園は生産できる品目と数量が限定された。代わって静岡以西メーカーが供給、首都圏のスーパーにも名古屋や関西のメーカーの商品が店頭に並んだ。それも5月の大型連休明けから徐々に(…)
震災により福島の包材工場が被災、関東系の丸美屋と永谷園は生産できる品目と数量が限定された。代わって静岡以西メーカーが供給、首都圏のスーパーにも名古屋や関西のメーカーの商品が店頭に並んだ。それも5月の大型連休明けから徐々に(…)
揚げ物・炒め物(2012年3月29日号)
食油と揚げ物用ミックスなどをメーンにした揚げ物・炒め物メニュー関連フェアが、キャノーラ油などの食油、天ぷら粉・から揚げ粉などの大陳フェアや生鮮売り場連動プロモーションが、この先、量販店頭で活発化する。昨年の4〜6月は、東日本大震災の影響で全国的に店頭の販促が自粛されたが、ことしは一転してにぎやかになりそうだ。いぜんとしてトレンドは手作り、内食シフトで、食油など基礎調味料は堅調。製販ともにこれをプッシュする戦略である。揚げ物・炒め物関連商戦は生鮮3品とのクロスマーチャンダイジングを主体に、主婦にアピールするメニュー提案型の販促が多い。商材面では健康、簡便性等のニーズを訴求、から揚げでは揚げないタイプも増えてきた。食油は原料事情等からコストプッシュが急で、4月からメーカー側は値上げするが、これに伴う消費喚起(…)
みそ(2012年3月29日号)
味噌業界は課題山積のなか、春商戦を迎えた。昨年の出荷量は周知の通りここ3年続いた1万t前後の落ち込みから0・6%、2千t強のマイナスに止まるに至った。この要因としては、大震災を境に折からの内食化の流れに拍車がかかったこと、同時に非常食性、便利性といった本来の特徴が改めて受け入れられた即席のみそ汁の成長などが挙げられる。ただ、現実にはまだ総需要としての後退には決定的に歯止めがかかっておらず、マーケットとして減退基調を払拭できていないこと、さらにこの2、3月と消費にはやや低調感が漂い、同時に低価格化にもまだ完全にストップ感が出ていないこと等々、現実はなお厳しい状況におかれている。昨年までは原料事情が比較的安定した展開にあったが、なかで米については―特定米穀、輸入のMA米ともに上昇基調が続いており(…)
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