食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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焼肉のたれ(2011年5月12日号)
10年度はほぼ前年並みに推移した焼肉のたれ市場。しかし、市場がひとつのヤマ場を迎えるゴールデンウィーク(GW)を前に、東日本大震災が起こり、メーカー、小売りとも、十分な販促体制をとることができなかった。ただ、被災地や関東圏では、鮮魚、青果が前年比で5〜10%減となるなど不振にあえぐ一方で、精肉は好調。すでに3月下旬には首都圏の新店開店などでも、ステーキや焼肉などの試食を再開するなどメーカーもこれを後押し。4月には北関東のチェーンで前年比6%増、首都圏チェーン各社でも2〜5%増となるなど伸びている。これに伴い「調味料も生鮮の動きと連動。焼肉のたれなどは精肉と同程度伸びており好調」(中堅チェーン)。その後、腸管出血性大腸菌O111による集団食中毒の発生もあったが「影響は出ておらず、GWの焼肉需要も(…)
家庭用ジャム(2011年5月12日号)
10年の家庭用ジャム市場は概ね前年並みで堅調に推移した。一昨年11月のブルーベリージャム値下げにより、イチゴ、オレンジママレードと合わせた3大フレーバーの販促が可能になったこと、ブランドシェアトップの「アヲハタ55ジャム」が、年初に大型リニューアルを実施、成功を収めたことなどが、需要を喚起した。安定推移する家庭用ジャムの現況をまとめた。
日本ジャム工業組合によると、10年(暦年)小売用ジャム類生産実績は、3万6000トン(前年比98・9%)。フルーツソース(262トン、77・3%)を除く各種ジャム類は3万5697トン(99・1%)だった。種類別では、いちごジャムが前年比5%減の1万5034トン(構成比41・2%)に対し、09年11月に値下げ実施のブルーベリージャムは(…)
日本ジャム工業組合によると、10年(暦年)小売用ジャム類生産実績は、3万6000トン(前年比98・9%)。フルーツソース(262トン、77・3%)を除く各種ジャム類は3万5697トン(99・1%)だった。種類別では、いちごジャムが前年比5%減の1万5034トン(構成比41・2%)に対し、09年11月に値下げ実施のブルーベリージャムは(…)
はちみつ(2011年5月9日号)
健康志向の流れの中で、はちみつの機能性、使用途などが、徐々に市場浸透しつつある。最近では美白成分・美肌作用といった美容*ハでの見直しも進む。蜂産品は奥行きが深く、メーカー各社は得意分野をより強化しながら、スタンス広い展開を志向する。それぞれの企業姿勢に沿った専門分野で展開を進め、業界地図はまさに色分けが進行。テーブルハネーは安定した動きを示し、蜂産品は解明が進むにしたがって、その用途を拡大しつつある。各メーカーは、はちみつをベースに、加工度高い商品開発などですそ野拡大を図り、市場開拓に積極姿勢を示す。
「国産」と偽る産地偽装事件が、今年に入って相次いだ。はちみつを製造するほくと蜂舎(神奈川県)は、カナダ産やニュージーランド産などを国産と偽って販売。(…)
「国産」と偽る産地偽装事件が、今年に入って相次いだ。はちみつを製造するほくと蜂舎(神奈川県)は、カナダ産やニュージーランド産などを国産と偽って販売。(…)
東北清酒(2011年5月9日号)
東日本大震災では、太平洋沿岸の岩手・宮城・福島の酒蔵を中心に甚大な被害が発生し、東北地方の被災蔵は125社以上、全壊7社以上にのぼった。2カ月近くが経過した今も、余震が後を絶たず、原発事故と風評被害の広がり、自粛ムードによる経済的な「二次被害」の懸念も高まるなど、大きな困難と向き合っている。一方、岩手県の蔵元が4月2日に「自粛はしないで」と動画投稿サイトで訴えかけたのを皮切りに、東北酒
を飲むことで復興につなげようと「バイ東北酒」運動が全国的に広がりを見せ、生販三層による支援企画もこれを後押し、被災地に勇気と希望を与えている。
震災発生時、東北地方の酒蔵の多くは寒造りのため、仕込みは最終段階に入っており、一部で重油の供給が遅れ、瓶詰(火入)ができなかったところも見られたが(…)
を飲むことで復興につなげようと「バイ東北酒」運動が全国的に広がりを見せ、生販三層による支援企画もこれを後押し、被災地に勇気と希望を与えている。
震災発生時、東北地方の酒蔵の多くは寒造りのため、仕込みは最終段階に入っており、一部で重油の供給が遅れ、瓶詰(火入)ができなかったところも見られたが(…)
乾麺(2011年5月2日号)
今シーズンの乾麺は、東日本大震災後、特需が発生するなど異例のスタートとなった。今後、震災や原発問題が商戦にどう影響するのか、予測しづらい年となる。手延についても、ウエートの高いギフトがどのような展開を見せるのか、こちらも不透明。さらには、小麦粉価格改定にともなう製品値上げの問題が控えている。需要が盛り上がりを見せるのかどうか、今シーズンの動きに目が離せない。
3月11日に発生した東日本大震災。未曾有の被害をもたらしたが、東北の乾麺企業は、幸いなことに、大きな設備被害を受けておらず、一時的な休止後、先月末ごろから稼動を開始しているとのこと。こうした異例の事態で始まった今年の乾麺商戦。例年より2週間ほど早いスタートを見せた。というのも、震災により多くの食品工場が被災。(…)
3月11日に発生した東日本大震災。未曾有の被害をもたらしたが、東北の乾麺企業は、幸いなことに、大きな設備被害を受けておらず、一時的な休止後、先月末ごろから稼動を開始しているとのこと。こうした異例の事態で始まった今年の乾麺商戦。例年より2週間ほど早いスタートを見せた。というのも、震災により多くの食品工場が被災。(…)
めんつゆ(2011年5月2日号)
めんつゆ商戦は本格需要期に突入した。消費がさらに盛り上るまでにはまだ1カ月ほどあるが、この5月商戦は最盛期を見通していく上でも例年、非常に重要な時期である。この連休を境にいわゆるそうめん需要を活気づけていけるかどうかで、本番の消費の盛り上がりにも大きく係ってくる。今シーズンの特徴としては、従来のつゆにつけて食べるポピュラーなスタイルからサラダ麺のようにぶっかけ仕様のバラエティー化路線が活発化してきたのが特徴。また、折からの水不足とも絡めて今年はストーレートものへのシフトが一段と高まってくるとも見られており、この消費の傾向並びに本番需要の盛り上がりを見ていく上でもこれからの1カ月の動きは重要な局面になってきそうだ。
本番直前の5月商戦の重要さは、昨シーズンのめんつゆ実績が証明した格好。(…)
本番直前の5月商戦の重要さは、昨シーズンのめんつゆ実績が証明した格好。(…)
中四国スーパー(2011年4月28日号)
10年度の流通業界は、猛暑効果や厳冬の長期化など気象要件が多分に加速されて、小売り業界にはプラス効果を発揮、大半の企業が比較的順調な営業成績で推移した様子だ。中四国市場の流通業界にも同じことが指摘できる。ただし、11年度の見通しとなると、まったく不透明だ。東日本大震災の影響は、3月度は想定外の特定商品の買い占め需要≠フ増大で無難にこなしたが、4月に入るとこれにかげり現象が出始めている。景況の下向きは企業体質の弱いところに強い打撃を与えるのも必至で、今後の動向が注目。
中四国エリアで最大の勢力を示すのがイズミ(本社広島市、山西泰明社長)である。10年度の実績で連結の販売高は約5023億円(前年比102・1%)(…)
中四国エリアで最大の勢力を示すのがイズミ(本社広島市、山西泰明社長)である。10年度の実績で連結の販売高は約5023億円(前年比102・1%)(…)
パスタ(2011年4月25日号)
パスタは、国産業界のリーディング施策で家庭用が堅調で、この先さらに消費盛上がりが期待される。内食化が一段の進展方向にあるが、業界はあらゆる角度からパスタ食をプッシュ。ことしは3月の東日本大震災絡みのイレギュラーなプラス・マイナス要因が発生したが、順次落ち着きを取り戻しており、改めて前進を図る。国内の需給スケールは2010年で約27万5千トン前年比3・6%増で2年振りにプラス。東日本大震災まで2ケタ近い伸び、震災後も30万トン市場へのパワーをキープとみられる。国産業界は、大陳、チラシ、コラボなど流通施策と、宣伝、キャンペーン、新メニュー提案などの消費者施策を順次展開、消費喚起の取り組みを強化。パスタは家庭用、業務用、加工用のいずれのマーケット分野でも引き続き商材力はある。家庭用は、関連商材筆頭の(…)
アイスクリーム(2011年4月21日号)
アイスクリーム市場は10年度(4〜3月)で105%、4000億円で着地した。東日本大震災で3月単月は88〜89%だったが、猛暑の後押しで94年度以来、久々の4000億円となった。今年度は関東地区の電力不足問題への対応が課題だ。この対策が計画停電か総量規制かによって、需要と供給がそれぞれ大きく異なってくる見通しで、メーカーではあらゆるパターンを想定して事業計画を検討している。停電のない現在、各社とも夏に備えてフル生産体制だ。
10年度はロッテアイスが約700億円、106%。森永乳業は520億〜530億円(業務用込み)、106%。家庭用は108%だった。江崎グリコは500億円弱、108%。明治は440億円(業務用込み)で、市販用が111%。ハーゲンダッツジャパン355億円(…)
10年度はロッテアイスが約700億円、106%。森永乳業は520億〜530億円(業務用込み)、106%。家庭用は108%だった。江崎グリコは500億円弱、108%。明治は440億円(業務用込み)で、市販用が111%。ハーゲンダッツジャパン355億円(…)
コメ流通(2011年4月18日号)
未曾有の被害をもたらした東日本大震災。直後に起こった買いだめ需要の影響で、コメは首都圏をはじめ都市部各地で一時期、陳列棚から姿を消した。現在は沈静化し、買いだめ騒動の切迫した事態は峠を越えたが、日本の伝統食材であるコメは、主食として再認識された格好だ。農水省は大震災に伴う水田の被害調査の全容掌握を急ぐが、コメの種まきシーズンを前に、にわかに持ち上がるのが23年産米の動向。新米のスタート時には供給不足が予想され「コメ価格が上がるのでは」との見方が支配的。受け止めるコメ卸側は「妥当性ある上がり方であれば歓迎」と、前向きに捉える風潮も強い。加えて原料調達の問題以外にも、資材不足の課題も持ち上がる。
東日本大震災の影響で、買いだめによるコメの欠品状態は沈静化したものの(…)
東日本大震災の影響で、買いだめによるコメの欠品状態は沈静化したものの(…)
清酒(2011年4月14日号)
清酒最大の産地・灘五郷を襲い業界を震撼させた阪神大震災から16年、今度は3月11日に東北から関東を東日本大震災が襲った。大津波による未曾有の大災害の影響は、福島原発の放射能漏れという最悪の状況も招き、日本全体が非常事態からの復興に力を合わせている。清酒業界も支援の輪を広げているのはもちろん、低迷する需要に震災の影響でさらに見通しが難しくなった現状を、これからどう乗り越えていくのか、課題はさらに山積みである。
東日本大震災の直後に、日本酒造組合中央会では被災対策本部を立ち上げ、被害状況の把握、復興へ向けた行政への支援要請など、酒類業界団体とも歩調を合わせながら鋭意取り組んでいる。灘・伏見の大手をはじめメーカー個々にも、義援金や(…)
東日本大震災の直後に、日本酒造組合中央会では被災対策本部を立ち上げ、被害状況の把握、復興へ向けた行政への支援要請など、酒類業界団体とも歩調を合わせながら鋭意取り組んでいる。灘・伏見の大手をはじめメーカー個々にも、義援金や(…)
マーガリン・スプレッド(2011年4月11日号)
家庭用マーガリン類の10年生産実績は、5万4000トン(前年比93%)と、記録的猛暑の影響があったとはいえ、大幅な減少となった。これはマーガリン市場が成長基調にあった高度成長時代、40年前の1971年とほぼ同水準の生産量だ。マーガリン消費と密接に関係する食パン購入量は、家計調査によると、昨年の場合ほぼ前年並みとなっており、他のスプレッドやチーズなどとの競合が想起されるところ。家庭用マーガリン市場は、量的には前年維持が難しい状況が続いているが、パンスプレッドとしての優位性、魅力を食油由来のおいしさ、多様な健康性を加味した商品開発が続く。
猛暑と内食化の一巡で大幅な後退を余儀なくされたマーガリン類だが、大震災発生後の食パン需要急増などで、局面に変化の兆しが生まれつつある。3・11以降(…)
猛暑と内食化の一巡で大幅な後退を余儀なくされたマーガリン類だが、大震災発生後の食パン需要急増などで、局面に変化の兆しが生まれつつある。3・11以降(…)
海外ブランドビール(2011年4月7日号)
海外ブランドビールは、デフレ環境下にも関わらず、底堅い実績を維持している。国内のビール類がビールから発泡酒、新ジャンルへと価格軸を中心に動くなかで、しばらく前年割れが続いたが、独自の個性・スタイルを提案することで差別化が進み、拡大に転じるブランドも出てきた。今後もこうしたニーズを的確に捉え、着実に対応することが重要になってくる。東日本大震災ではライセンス生産に一時的な影響はあったものの、すでにほぼ復旧した。しかし、計画停電などで料飲市場を中心とした消費シーンへの影響が大きいと予想され、販売計画の見直しを進めているところだ。
総市場は下げ止まり感を強めており、昨年の主要ブランド出荷量では、ほぼ前年並みと推定される。国内ライセンス生産に切り替えられているところも多いため(…)
総市場は下げ止まり感を強めており、昨年の主要ブランド出荷量では、ほぼ前年並みと推定される。国内ライセンス生産に切り替えられているところも多いため(…)
缶詰・レトルト食品(2011年4月7日号)
長期保存が可能でそのまま、またはお湯で温めるだけで食べられる缶詰・レトルト食品は、各自治体では災害時の非常用食品として備蓄している。東日本大震災で各メーカーは自社の缶詰・レトルト食品を救援物資として提供、避難所にいる被災者の支援に一役買った。流通からの発注も倍増、増産態勢で臨もうにも包装資材メーカーも被災、容器の調達が不安定要素として浮かび上がってきた。
魚介類の総菜や、畜肉ではやきとり・大和煮、フルーツの缶詰などは、そのまま食べられることから需要が急増、本来増産により供給量を増やさなければならない。震災直後に静岡地区の缶詰各社には受注が急増、増産態勢で臨んでいるものの、製缶会社の北関東・東北にある工場自体が被災、復旧に時間がかかり(…)
魚介類の総菜や、畜肉ではやきとり・大和煮、フルーツの缶詰などは、そのまま食べられることから需要が急増、本来増産により供給量を増やさなければならない。震災直後に静岡地区の缶詰各社には受注が急増、増産態勢で臨んでいるものの、製缶会社の北関東・東北にある工場自体が被災、復旧に時間がかかり(…)
乾物・ふりかけ・お茶漬(2011年4月4日号)
伝統食材の乾物は、内食化、健康志向を背景に根強い需要。とはいえ、原料問題が深刻化。調達先が限られる中、生産者の高齢化や天候の影響などにより生産量や相場が大きく影響を受ける。海外から大半を輸入するごまも同様で、内外問わず産地育成、開発が重要だ。
千切り大根の生産だが、前年は雨など天候条件が悪るく、十分に乾燥できなかったことから、平年作(23万〜25万俵、1俵10キログラム)の80〜90%、20万俵(2200〜2300トン)にとどまった。加えて、持ち越しがなく、相場は高値。 小袋用の市中仲間相場は1万4500円、10キログラムバラが1万500円と平年作に比べ2000〜3000円高で推移した。一方、今年はスタート時から天候がよく、豊作見通しから相場は下がる(…)
千切り大根の生産だが、前年は雨など天候条件が悪るく、十分に乾燥できなかったことから、平年作(23万〜25万俵、1俵10キログラム)の80〜90%、20万俵(2200〜2300トン)にとどまった。加えて、持ち越しがなく、相場は高値。 小袋用の市中仲間相場は1万4500円、10キログラムバラが1万500円と平年作に比べ2000〜3000円高で推移した。一方、今年はスタート時から天候がよく、豊作見通しから相場は下がる(…)
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