食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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チーズ特集 (10年11月25日号)
チーズ市場は今年度上期(4〜3月)も回復基調をキープ、103〜104%程度の伸長を収めた。輸入原料チーズ価格が安定したうえ、為替も概ね有利に働き、末端での価格対応も量的な拡大を促した。しかしながらチーズの国際相場は上げ基調にあり、先行き不透明感が漂う。来年前半の輸入原料チーズ価格も強含みを映し、豪州産は4%強の引き上げを提示しているようだ。TPPなど自由化のうねりで、国産チーズ国際競争力が改めてクローズアップされそうだ。09年度家庭用チーズ・・・
【缶コーヒー】低成長でシェア争奪激戦に、成長「微糖」に重点(10年11月22日号)
缶コーヒー市場はホット商戦に突入し、各社のブランド戦略も最大限に注力してきている。今年は前半戦1〜6月が97〜98%で折り返し、夏以降も猛暑、残暑で茶飲料、炭酸飲料、スポーツ飲料は伸びたが、缶コーヒーにはマイナスに働いた。年間でも前年を下回る見通しだが、3億5000万ケース規模の巨大市場で収益性の高い商材とあって、各社積極展開しており、シェア争奪戦が激化している。微糖が成長カテゴリーだが、加糖ミルク入りのスタンダード、ブラック、カフェオレの各カテゴリーに・・・
2010年11月18日号【輸入酒】スパークリング大ブレークか、ボジョレーは1割減見通し
ボジョレー・ヌーヴォー2010が11月第3木曜日の18日をもって解禁となり、輸入酒市場の最盛期である年末商戦の幕が切って落とされた。主なインポーターの受注状況から見ると、今年のヌーヴォー総市場は前年比1割前後マイナスで、45万ケース前後と推計。06年のピーク時の100万ケース強の半分弱。第1次ピークの90年の47万ケースを少し下回る見通しだ。イオングループではハーサイズ(375ミリリットル)PETのボジョレー・ヌーヴォーを税込小売500円のワンコイン・ヌーヴォー≠ニして目玉のひとつ・・・
2010年11月15日号【即席みそ汁】大手間の競合一段と熾烈に、1食10円時代見据え
即席みそ汁市場は、一時の踊り場状態から今年は3〜4%の量的な上乗せが見込まれている。徳用商材の普及、拡大が寄与しているもので、これにより商品として1点単価≠ヘ上昇しているが1食単価≠ヘ下落が加速化している。また、商品別では永谷園の「しじみ70個分のちから」のヒットが注目される。この商品のヒットは、特徴とするヘルシー性という付加価値が受け入れられているものであるが、価格的に値頃設定といったところが消費の持続性につながっているようだ。ただ、長期化する・・・
2010年11月11日号【鏡餅】年末商戦の稼ぎ頭、ニーズ捉えた商品開発で市場活性
年末商戦に欠かせない鏡餅。クリスマス過ぎの1週間が商戦のピークで、包装餅市場規模450億円のうち115億円をこの短期間に稼ぎ出す。ただ、デフレや生活環境の変化などを背景に、ダウンサイジング化が進んでおり、その分、売り上げはダウン傾向。とはいえ、消費者ニーズを捉えた商品開発で、常に市場を活性化してきた鏡餅業界。今年は、ダウンサイズ化に対応した商品も登場。注目を集めている。昨年の各社の鏡餅実績だが、大半が前年を下回った。越後製菓37億円、前年比94・9%・・・
2010年11月 8日号【歳暮ギフト】百貨店「早割」12月に波及、SM割引競争に危機感
歳暮ギフト市場は、1兆円とも1・5兆円ともいわれるが、儀礼廃止や少子高齢化、長期にまたがる不況浸透で確実に縮小方向にある、と指摘されている。これを反映して、西日本の百貨店各社は「早割ギフト」と称して歳暮の場合、立ち上がり期間が10月15日前後から、中元の場合はゴールデンウィーク後の5月中旬以降に一斉に飛び出す需要早喰競争≠演じる始末だ。早割サービス≠ヘエスカレートの様相を深め、これまで10%OFFの品目数が主流であったのが、現在では15%OFFの・・・
2010年11月 4日号【本格焼酎】品質・味わいなどアピール、経営体質強化も不可欠に
本格焼酎は需要活性化へ地道な取り組みを続ける。ここ数年のダウントレンドの中で見通しは難しいが、「焦っても仕方がない。品質・味わいで差別化、本格焼酎らしさをきっちり伝えていくことが、次の展開につながる」(メーカー)との姿勢で構える。コストや経費の見直しで、経営体質の強化も不可欠だ。甲乙混和焼酎との誤認問題、酒税や原料米、米トレサ法への対応など、重要課題にも懸命に対応。市場では11月1日の「本格焼酎・泡盛の日」に合わせて、試飲会などのイベントも活発で・・・
2010年11月 1日号【白みそ】年末へ需要喚起、料理みそとして重要ポジションに
白みそ商戦がいよいよ本格需要期を迎える。正月需要向けへ流通の動きが活気づくのはもう少し先ながら年末商戦を見据えた売り場争奪戦はすでに秋口から激しくなってきている。今年はみそ全般にデフレ不況下での節約型消費傾向の長期化、さらに猛暑と厳しい環境下で需要が後退しており、このあたりが年末の白みそにどのように影響していくか、といったところが焦点。ただ、白みその場合、正月需要という特殊カラーが色濃く、通常のみその動きからは推し量れない消費性格を持っており・・・
2010年10月28日号【CS・CVS】上場SM3〜8月、増益組続出、猛暑が貢献
上場スーパーの3〜8月決算は、昨年同期の減収減益基調とは異なり、増収増益、あるいは減収だが増益を達成する企業が出るなど好転の兆し。これは、猛暑効果による6〜8月の売り上げ伸長が高かったためで、同期間だけで捉えると、既存店ベース売り上げは前年クリアか前年並みにまで回復。これを受けて、通期業績を上方修正する向きもあるが、一方で、円高等の不安要因を挙げ、据え置きとする慎重組もある。9、10月と上向き趨勢が続いたようだが、今後は不透明。果たして、最終どういった・・・
2010年10月25日号【清酒】カップの情報発信に手応え、灘・伏見大手は活発な仕掛け
清酒は需要期商戦本番。灘・伏見の大手メーカーも活発な仕掛けで、異常な猛暑の打撃をばん回するのに懸命。このところの気温低下で動きは出てきているが、まだ暑さが残る状況で、プラスを引き出すまではいかない様子。今冬は寒さが厳しいとの予想だが、「少しでも早く」というのが本音だ。円高進行で景気の下振れが懸念され、楽観できない消費環境が続くが、価格訴求ではなく、飲酒機会を広げる提案に全力を上げていきたいところである。清酒にとって、今年の異常な猛暑と厳しい残暑は・・・
2010年10月21日号@【マーガリン・スプレッド】家庭用マーガリン、4〜9月1割弱減少
マーガリン・スプレッドはソフト食パン、生食パン系の増勢を受け、マーガリン類とその他スプレッドで明暗を分けている。とりわけ7〜8月の記録的猛暑は、トーストにとって強烈な逆風になり、4〜9月のマーガリン類消費は1割近い減少を強いられたようだ。一方、消費者庁はさる8日、マーガリン類などに含まれるトランス脂肪酸について含有量表示の指針案を発表、これについてのパブリックコメントを募集中。表示は任意だが、製造者は新たな対応を余儀なくされる。日本マーガリン工業会・・・
2010年10月21日号A【家庭用スープ】猛暑で冷製伸長、朝食提案による需要拡大も
家庭用スープ市場は残暑が長引き、例年と比較して本格商戦は遅めのスタート。内食化傾向が続き洋風ワンサーブ、ウィズライス、クッキングタイプが順調に推移、猛暑効果で冷製≠含むレトルトスープが好調だった。一方で容器入りのヘルシースープ(春雨入りなど)は割高感があるため伸び悩みが続く。今秋、味の素は「クノール」カップスープで新しい朝食スタイル「つけパン」「ひたパン」を提案、ポッカコーポレーションはスープ飯$齬pの「スープが主役 おうちごはんにかける・・・
2010年10月18日号【ワイン】最盛期へ、酷暑明けの弾みを勢いに、輸入比率上昇続く
最需要期を控えたワイン市場は、酷暑明けで弾みが付いてきており、メーカー、インポーターの主催するワイン試飲会やセミナーはいずれも予想を超える賑わいを見せているようだ。まだ低価格圧力が弱まる気配は見当たらないが、流通を中心に消費者の節約疲労≠見逃さずに、これを癒す企画を歓迎するムードが醸成されつつあることも事実。大手組織小売業グループが展開する、いわゆる輸入PBワインが、季節に合わせ、少しでも目先を変えようという努力をしているのも目に付くが、コスト・・・
2010年10月14日号@【ふりかけ】新米・秋の行楽で販促強化、キャラ弁・デコ弁賑わう
ふりかけ・お茶漬け市場は節約志向による内食化・米飯回帰の潮流に変わりはないものの、二巡目に入っている今年は伸び悩み傾向。小麦加工製品が08年に値上げ、その後09年後半からは実勢価格が下落している影響もある。ふりかけ・おむすびの素は『キャラ弁』『デコ弁』といった弁当需要が旺盛で比較的堅調、今秋も弁当用途に重点を置いた新商品が目立っている。ソフトふりかけも好調だ。お茶漬けは08年が絶好調、09年は反動減、今年も前年からの流れは大きく変わっていない。年末年始・・・
2010年10月14日号A【コメ流通】不毛の争いに、値段を下げても消費は伸びず
不毛の争いに突入したコメ業界。利益とれないからボリュームを追う、といったネガティブなスパイラルから脱し切れずにいる。コメ業界は従来まで「生産者保護」が政策的に優先されてきたが、現在は「消費者しか見ていない」と指摘する声も。川中のコメ卸担当者からは「これからは中間流通にも目を向けてもらいたい」と嘆息する。「低価格化の進展」の波紋が、想定以上にコメ卸の利益を浸食し続けており、多売≠ェ効かない時代に、値段下げても消費伸びない現象に、コメ卸は例外なく・・・
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