食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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家庭用スープ市場(2015年10月19日号)
今シーズンの家庭用スープ市場は約3%増が見込まれている。朝食での出現率が徐々に向上していることから、14年度に引き続き着実な成長が期待できそうだ。味の素社は「クノール カップスープ」で2年目『温朝食』をテーマに積極的にプロモーション展開するとともに、大人の需要拡大のため「カップスープ プレミアム」2品を追加、ポッカサッポロフード&ビバレッジは「じっくりコトコト」箱スープを刷新した。理研ビタミンは付加価値タイプ「ちょっと贅沢なわかめスープ」を加えている。
15年度は前年の流れから洋風ワンサーブスープが2%増、容器入りスナックスープ5%増、レトルトスープ2%増、クッキングスープ3%減、フリーズドライ(FD)スープは引き続き好調を維持して5%増、と大手メーカーでは予測する。売上構成比は洋風ワン(…)
15年度は前年の流れから洋風ワンサーブスープが2%増、容器入りスナックスープ5%増、レトルトスープ2%増、クッキングスープ3%減、フリーズドライ(FD)スープは引き続き好調を維持して5%増、と大手メーカーでは予測する。売上構成比は洋風ワン(…)
ワイン(2015年10月15日号)
国内ワイン市場は堅調に推移しているとみられるが、ここ数年のなかでは勢いが鈍化しているという声も上がっている。国産・輸入とも同様の動きで、消費税増税の反動などや春・秋と行われている値上げ対応の影響など、実需がつかみにくい状況のようだ。また低価格からのステップアップの動きが鈍いのも悩みの一つ。カジュアルワインをいかにいいものへと移していくか、これからの取り組み課題となりそうだ。
〈課税出荷の状況〉1〜6月の果実酒課税状況(国税庁)では、国産ワイン分(国税局分)が前年同期比0・9%増の5万4001kl、輸入ワイン(税関分)は同0・7%増の12万4775kl、合計で同0・7%増の17万8776klで微増となっている。国内のワイン消費数量は2年連続で過去最高を更新。一気に市場を拡大した第6次ワインブーム(97年〜)の(…)
〈課税出荷の状況〉1〜6月の果実酒課税状況(国税庁)では、国産ワイン分(国税局分)が前年同期比0・9%増の5万4001kl、輸入ワイン(税関分)は同0・7%増の12万4775kl、合計で同0・7%増の17万8776klで微増となっている。国内のワイン消費数量は2年連続で過去最高を更新。一気に市場を拡大した第6次ワインブーム(97年〜)の(…)
ふりかけ(2015年10月8日号)
ふりかけ市場は和食回帰や節約志向が続いていることもあり、2015年上期は5〜6%増と好調に推移した。主要大手の主力品が順調、地域の特徴ある商品群やNBでも高付加価値タイプが定着拡大してきた。下期は秋の行楽、運動会、新米などの店頭販促で露出をアップ、目新しさのある新商品により購買意欲を刺激する。お茶漬けは永谷園が継続的な販促により、需要を底支えする。
節約志向が続く一方で、プチ贅沢や少し高くても良いもの、おいしい商品には金を出すという消費者がシニア層を中心に多くなっている。弁当需要は中高生を思い浮かべるが、大人の需要も大きい。節約だけでなく、健康管理のため弁当を持参する中高年も多いという。これらを背景として地方メーカーのこだわり商品、NBでも高付加価値、(…)
節約志向が続く一方で、プチ贅沢や少し高くても良いもの、おいしい商品には金を出すという消費者がシニア層を中心に多くなっている。弁当需要は中高生を思い浮かべるが、大人の需要も大きい。節約だけでなく、健康管理のため弁当を持参する中高年も多いという。これらを背景として地方メーカーのこだわり商品、NBでも高付加価値、(…)
包装餅(2015年10月8日号)
今秋冬の包装餅市場(メーカー出荷額約400億円推定)は、各社から原材料にこだわった付加価値商品の提案が目立つ。サトウ食品の「金芽米もち」、越後製菓の「もち米で作った チーズのようなうす切りスライス」、たいまつ食品の「もち麦の入ったおもち」、マルシン食品の「胚芽米の力もち」「大吟醸もち」などがそれ。各社から揃って、新たな切り口の商品が誕生してきている事もあり、うまく餅の需要喚起に繋げて行きたいところだ。市場の状況はというと、15年1〜8月の生産実績が前年比6・9%増と、ここまで良い流れが続いている。直近の動向でも、残暑がほとんど無く、気温の低下が例年以上に早い事が後押し。小売りサイドでも、エンドで餅を訴求するなど露出が高まっており、需要増に期待感は高まっている。
育児関連(2015年10月5日号)
育児用粉ミルク市場は、出生数の増加や対象月齢の延長、さらに中国で日本製の粉ミルクの需要が拡大し4〜7月で前年を上回って推移している。国内では長期的な出生数減少が確実視される中、メーカーでは付加価値戦略に転換しており、新たに1歳以上の需要拡大に取り組んでいる。
育児用粉ミルクは、1〜7月の生産量1万4954t、前年比95・7%だが、前年の消費増税の影響があり4〜7月では8996t、104・3%と前年を上回る。出生数が今年1〜7月で60万人、101・9%と伸び、各メーカーが育児用粉ミルクの対象月齢を「9カ月頃まで」から「1歳頃まで」に延長したことも奏功。さらに中国人観光客が日本製の粉ミルクを購入するインバウンド効果も寄与した。中国ではメラミン混入問題発生後、日本製の粉ミルク(…)
育児用粉ミルクは、1〜7月の生産量1万4954t、前年比95・7%だが、前年の消費増税の影響があり4〜7月では8996t、104・3%と前年を上回る。出生数が今年1〜7月で60万人、101・9%と伸び、各メーカーが育児用粉ミルクの対象月齢を「9カ月頃まで」から「1歳頃まで」に延長したことも奏功。さらに中国人観光客が日本製の粉ミルクを購入するインバウンド効果も寄与した。中国ではメラミン混入問題発生後、日本製の粉ミルク(…)
プレミックス(2015年10月5日号)
家庭用プレミックスは、経済性プラス高品質・簡便性を付加して消費者の支持拡大、需要喚起に全力。製粉系中心に春秋に新商品を投入。無糖タイプが上向き調で、日清フーズ、日本製粉、昭和産業の製粉系メーカー主体に主食系のお好み焼粉・たこ焼粉、揚げ物用の天ぷら粉・から揚げ粉などの展開を強化。店頭では、旬の食材を使ったメニュー提案型のプロモーションが活発化している。無糖タイプは、「お好み焼粉」、揚げ物用ミックスともに生鮮連動のクロスマーチャンダイジングが全国的に採用されている。加糖タイプは、製粉系と森永製菓などが、簡便性・汎用性で「ホットケーキミックス」中心の拡販で、それへの集約が加速。ただし、PB中心のマーケット構造でNBには採算事情が芳しくないようだ。
だしの素(2015年10月1日号)
だしの素はみそ汁用途が主流となっているものの、他の汁もの、鍋物、煮物、米飯のメニューなど旬の食材を使用した季節ごとのレシピ提案もあり安定した市場を形成している。微減傾向が続いているが、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことで、和食の基本である「だし」が見直されている。「和食の日」(11月24日)に向けて、大手メーカーによるCM放映と連動して、だしの素を含めた和風調味料全体と、生鮮を組み合わせたクロスMDなど店頭販促が活発化してくる。
和風だしの素市場は2013年度が419億円(消費者購入金額ベース)、14年度は消費増税前の駆け込み需要が響き406億円、約3%減、家庭内での消費量も2〜3%減少している。15年度は8月まで微増、4月のプラスが寄与した格好だが、家庭内での消費は(…)
和風だしの素市場は2013年度が419億円(消費者購入金額ベース)、14年度は消費増税前の駆け込み需要が響き406億円、約3%減、家庭内での消費量も2〜3%減少している。15年度は8月まで微増、4月のプラスが寄与した格好だが、家庭内での消費は(…)
ヨーグルト(2015年9月28日号)
ヨーグルトが質・量ともに順調に拡大している。高機能乳酸菌によるプロバイオティクスヨーグルトはじめプレーンヨーグルトが2ケタ成長で推移、ヨーグルト市場は14年度(4〜3月)の踊り場状態(前年並み)から、再び成長軌道に乗り当上期は8%程度の成長での折り返しとなりそうだ。腸内環境正常化や免疫力アップなど乳酸菌に対する関心の高まり、さらに研究開発の成果や健康機能性素材の配合などによるヨーグルトの機能性アップが相乗効果を上げる。一方では“おいしさ”“楽しさ”という側面を重視した取り組み強化もみられ、市場規模は14年度の3500億円台(出荷ベース)から今年度は3700億円台乗せが見込まれる。
乳価引き上げに伴い、4月にヨーグルト製品の値上げ(容量変更含む)が行われ(…)
乳価引き上げに伴い、4月にヨーグルト製品の値上げ(容量変更含む)が行われ(…)
みそ(2015年9月28日号)
味噌市場は最大需要期を迎えた。調味料にあって量販の品揃えの幅広さは別格。それは味噌がそれぞれ消費者が生れ育った食のルーツを求める上で原点になり得る食材であり、この顧客満足度を少しでも高めるべく、全国の商品を最大公約数にして売り場づくりを目指す。
味噌市場は年間でも最も消費が盛り上がる10〜12月商戦を迎える。今シーズンは夏場の天候不順を引っ張る形でここ何年か続いていた厳しい残暑がほとんど無かったといっていい状況で、味噌の本格需要期入りとしては上々の環境。全国出荷量も夏場まで2%前後の落ち込みにあるがこれからの3カ月で、まだ年間ベースでは巻き返しの望みは残されている。最近の商品の流れとしては引き続いて無添加、減塩――。とくに(…)
味噌市場は年間でも最も消費が盛り上がる10〜12月商戦を迎える。今シーズンは夏場の天候不順を引っ張る形でここ何年か続いていた厳しい残暑がほとんど無かったといっていい状況で、味噌の本格需要期入りとしては上々の環境。全国出荷量も夏場まで2%前後の落ち込みにあるがこれからの3カ月で、まだ年間ベースでは巻き返しの望みは残されている。最近の商品の流れとしては引き続いて無添加、減塩――。とくに(…)
コーヒー・紅茶・ココア(2015年9月24日号)
コーヒーは家庭用、業務用とも好調だ。1〜7月の生豆輸入量は前年比104・2%で、港湾在庫や製品輸入を差し引いた消費量(国内供給量)も100・7%と過去最高だった前年を上回るペース。CVSの淹れたてコーヒーや、希少豆を1杯ずつドリップするサードウェーブコーヒーが話題となり、新規ユーザーの拡大とヘビーユーザー化が進み、消費をすそ野と奥行きの両面で広げている。家庭用市場の拡大にもつながっており、メーカーではこの秋も意欲的な商品、プロモーションで盛り上げる。
コーヒー生豆の1〜7月輸入量は26万548t、前年同期比104・2%。対してCIF輸入金額は1130億円、前年比144・5%。依然として相場高と為替の影響が続き重量当たり単価で約4割高となっている。前年に増加した製品輸入は減少。レギュラーコーヒー(RC)(…)
コーヒー生豆の1〜7月輸入量は26万548t、前年同期比104・2%。対してCIF輸入金額は1130億円、前年比144・5%。依然として相場高と為替の影響が続き重量当たり単価で約4割高となっている。前年に増加した製品輸入は減少。レギュラーコーヒー(RC)(…)
冷凍食品市場(2015年9月17日号)
家庭用の冷凍食品市場は14年度微減、15年度は4月は良かったが5月以降は一進一退を続けてやや盛り上がりに欠ける。秋の新商品も店頭化が順次進みはじめ、これから真価を問われる。下期は味の素冷凍食品の「ザ・チャーハン」により活性化が期待され、勢いが鈍化したパスタ類も再浮上を目指す。EDLPでの販売が主流となり、今まで以上に商品価値の訴求が重要になってきた。
4〜8月の家庭用市場は前年並みから微増の推移。4月が前年、消費増税の影響で落ち込んだ分、今年はプラスとなったが5月以降が微減と微増を繰り返している。特に弁当用は厳しい状況が続いており、食卓向け惣菜でカバーしている格好。春の価格改定も浸透して商品単価は上昇している。主要カテゴリーではギョーザ、から揚げなど(…)
4〜8月の家庭用市場は前年並みから微増の推移。4月が前年、消費増税の影響で落ち込んだ分、今年はプラスとなったが5月以降が微減と微増を繰り返している。特に弁当用は厳しい状況が続いており、食卓向け惣菜でカバーしている格好。春の価格改定も浸透して商品単価は上昇している。主要カテゴリーではギョーザ、から揚げなど(…)
ウイスキー市場(2015年9月14日号)
ウイスキー市場はハイボールブームなどを契機として拡大に転じ、さらに昨年放映の始まったTVドラマの話題を追い風に市場を広げてきた。3月にTVドラマが終了して以降もこの勢いはむしろ加速、上半期でも2ケタ成長を維持しているようだ。下期は前年の高い実績の反動があるものの、年間でも2ケタ増が見えてきた。この勢いを止めたくはないが原酒事情はタイト、というのが国産・輸入ともに悩みどころ。持続的な安定成長に向けて、各社の取り組みが続く。
〈市場の規模感〉 ウイスキー課税数量(国税庁調べ)の最新データ1〜5月では、国産が前年同期比118・7%、輸入が117・5%で合計118・5%と国産・輸入とも2ケタ増。昨年間(1〜12月)では国産が前年比113・8%の9万9643kl、輸入が98・3%の1万7609kl(…)
〈市場の規模感〉 ウイスキー課税数量(国税庁調べ)の最新データ1〜5月では、国産が前年同期比118・7%、輸入が117・5%で合計118・5%と国産・輸入とも2ケタ増。昨年間(1〜12月)では国産が前年比113・8%の9万9643kl、輸入が98・3%の1万7609kl(…)
新日本スーパーマーケット協会(2015年9月10日号)
惣菜やイートイン機能の強化を進める有力スーパーマーケット各社。食市場が変化し、小売り・外食・中食といった既存の枠を越えた売り場づくり・品揃えが求められている。こうした状況のなか、新日本スーパーマーケット協会が主催し来年50回を迎える「スーパーマーケット・トレードショー」は、大きな飛躍を遂げる。同展示会を中心に五つの展示会が「FOOD TABLE in JAPAN」として開催。レストランやドラッグストアなど食や健康に関するあらゆる知見が会場に集結する。さらに、地域産品の発掘にも注力し、「地方創生」をサポートする。
新日本スーパーマーケット協会が、BtoB専門展示会として最新の情報を発信し続けてきた「スーパーマーケット・トレードショー」(SMTS)は、来年第50回を迎える。(…)
新日本スーパーマーケット協会が、BtoB専門展示会として最新の情報を発信し続けてきた「スーパーマーケット・トレードショー」(SMTS)は、来年第50回を迎える。(…)
鍋つゆ(2015年9月7日号)
今シーズンの鍋用関連調味料市場は、8月後半からの気温低下、長雨により、店頭では早い立ち上げにより消費を喚起している。味種は鶏塩、白湯、豆乳などあっさり系が潮流となっている。小売りのPBが多いカテゴリーだけに主要NB各メーカーは、より本格感を打ち出し差別化、家庭ではできない品質の高さを訴求する。生鮮素材から和日配、乾物、〆用のめん類までと関連購買によりバスケット単価が高いメニューとして、小売側にとって秋冬の中心的販促として継続強化、店頭では催事コーナーやエンド大陳、生鮮とのクロスMDと露出度をアップし積極的に売り込む。
14年度(9〜2月)のマーケット規模は499億円(消費者購入ベース)、約4%増と順調に成長することができた。その中でもパウチ入りストレートを中心とした“味付け鍋(…)
14年度(9〜2月)のマーケット規模は499億円(消費者購入ベース)、約4%増と順調に成長することができた。その中でもパウチ入りストレートを中心とした“味付け鍋(…)
乾麺(2015年9月7日号)
乾麺はまさに今、これまで以上の需要喚起に向けた取り組みが求められる局面に入った。ポイントとなるのは、乾麺らしいオリジナリティーさを発揮すること。すなわち、『ザ・乾麺』の発信。茹でることで美味しさが湧き出てくることや、長径や幅、産地などの違いで多くの種類があり選ぶ楽しさもあることなど、乾麺は多様な特徴を持つ。これを今一度訴求していきたい。合わせて、新たな需要層の開拓も必須となろう。まずは、目前に迫った秋冬商戦。うどん、そばを軸に、春夏に負けず劣らず、商品群は多彩。煮込み関連や鍋つゆとのコラボレーションなど、秋冬らしいメニュー提案や販促も楽しみ。
ある産地関係者は、乾麺の未来を展望するなかで次のように話す。「乾麺でなければ出せない味わいをいかに作り上げ、消費者に伝えていくか。これが大事だと思う」。(…)
ある産地関係者は、乾麺の未来を展望するなかで次のように話す。「乾麺でなければ出せない味わいをいかに作り上げ、消費者に伝えていくか。これが大事だと思う」。(…)
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