食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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ウイスキー・ワイン(2015年6月18日号)
ウイスキーとワインはそれぞれ夏商戦に向けて取り組みを加速している。飲酒人口の減少など酒類を取り巻く環境は依然厳しく、総市場は減少傾向が続くが、ウイスキー、ワインはそれぞれ、爽やかな飲み口のよさや気軽さを楽しむカジュアル提案など間口を広げて新規ユーザーを取り込む活動がメーカーや業界団体の手で進められている。
ウイスキーでは、今夏はハイボールをRTD仕様にアレンジした新たな飲み方提案が相次ぎ登場。より爽やかに飲みやすくした味わいで、サントリースピリッツはバーボンにグレープフルーツを加えた「ジムビーム シトラスハイボール」を7月28日から発売する。一方アサヒビールはブラックニッカにミントフレーバーなどを加えた「ブラックニッカ クールハイボール」と、ウイスキーにコーラを加えた「ニッカハイボール アイスコーラ」を期(…)
ウイスキーでは、今夏はハイボールをRTD仕様にアレンジした新たな飲み方提案が相次ぎ登場。より爽やかに飲みやすくした味わいで、サントリースピリッツはバーボンにグレープフルーツを加えた「ジムビーム シトラスハイボール」を7月28日から発売する。一方アサヒビールはブラックニッカにミントフレーバーなどを加えた「ブラックニッカ クールハイボール」と、ウイスキーにコーラを加えた「ニッカハイボール アイスコーラ」を期(…)
本格焼酎(2015年6月15日号)
本格焼酎は、消費増税が日常酒としての根強い需要に影響しているのを隠せず、それだけに商品の魅力と話題性をしっかり発信していくことがより重要な課題。他酒類に比べてマーケットの停滞感を否めないところでもあり、多様化する消費者の選択肢にいかに入り込むか、積極的なアプローチを欠かせない。メーカーは「ここ2〜3年、試行錯誤しながら頑張らなければならない」と、改めて気を引き締める。需要喚起では赤芋系の人気に続いて、貯蔵焼酎に関心が向いており、季節感で夏焼酎の訴求強化も注目される。
本格焼酎の課税移出数量は、日本酒造組合中央会調べの14年度FY(4〜3月、概数合計)で、前年比6・9%減の45万2139kl(約251万2000石)となった。昨年4月の消費増税で3月に仮需があり、今年はその裏返しで20・1%減と大幅ダウン。4〜2月の5・4%(…)
本格焼酎の課税移出数量は、日本酒造組合中央会調べの14年度FY(4〜3月、概数合計)で、前年比6・9%減の45万2139kl(約251万2000石)となった。昨年4月の消費増税で3月に仮需があり、今年はその裏返しで20・1%減と大幅ダウン。4〜2月の5・4%(…)
家庭用カレー(2015年6月11日号)
家庭用カレーは油脂・小麦・香辛料など原材料価格の上昇が続き、ハウス食品が2月、エスビー食品が5月にルウ、レトルト製品の値上げを実施、需要期の夏を迎え基幹ブランド商品の店頭実勢売価が焦点となる。近年、ルウ、レトルトカレー製品は、デフレ基調と低価格PBの増勢などで、ともに単価下落に歯止めがかからず、原燃料価格の上昇、販促費の増嵩などで、収益構造の改善が喫緊の課題とされてきた。14年度(4〜3月)は、上位メーカーにおいて、販売費の膨らむ低価格帯の販売政策見直しなど、収益改善を図る取り組みがなされ、一定の成果をあげた。15年度は引き続き中・高価格帯の拡充・拡売、ブランド価値向上への取り組みがポイントとなりそうだ。
家庭用ルウカレー市場はこの一年、消費増税、夏場の天候不順、さらに原材料(…)
家庭用ルウカレー市場はこの一年、消費増税、夏場の天候不順、さらに原材料(…)
中元ギフト(2015年6月8日号)
今年の中元ギフト商戦が6月上旬にして早くも本番モードに突入している。消費税増税のプラス反動や天候に恵まれたことなどを背景に、百貨店・量販店の売上高は4〜5月にかけて伸長。直前までのこうした勢いがそのままギフト商戦に作用し、期待感を高めているものと考えられる。年々高まる早期受注傾向も影響。このため「中元商戦の大勢は6月中に決する」と見る関係者もいる。生活様式の変化からギフトニーズも多様化しており、メーカーサイド、流通サイドが、これにどう対応していくのかも注目される。今夏もギフトの動向から目が離せない。
中元ギフトの贈答件数は年々、減少傾向。ある調査機関によると、昨年の中元ギフト贈答世帯率は前年に比べ2・8%減少した。1世帯あたりの平均贈答件数は0・3%(…)
中元ギフトの贈答件数は年々、減少傾向。ある調査機関によると、昨年の中元ギフト贈答世帯率は前年に比べ2・8%減少した。1世帯あたりの平均贈答件数は0・3%(…)
こだわり食品群(2015年6月4日号)
こだわり食品群が引き続き量販や百貨店の売り場で高い露出を見せている。とりわけ調味料のカテゴリーで原料の選別や作りにこだわりを持たせたいわゆるプレミアム商品が同売り場を席巻している。醤油や味噌、食酢、だしやつゆ類、ドレッシング、さらに最近ではオリーブオイルやココナッツオイルなどの台頭が目立つ食油売り場もこうしたプレミアム性を高めた商品が目白押し。こうした背景には健康志向、少量でもいいものをのニーズに対応した全般的な市場の流れも見逃せない。
最近は“プレミアム”の名称がつく商品が増えている。この呼び方を広げたのは発泡酒や新ジャンルなどで低価格路線で競合激化するビール並びにビール類といわれている。この対極線上の商品としてプレミアム化による高質タイプへの流れが強まってきた(…)
最近は“プレミアム”の名称がつく商品が増えている。この呼び方を広げたのは発泡酒や新ジャンルなどで低価格路線で競合激化するビール並びにビール類といわれている。この対極線上の商品としてプレミアム化による高質タイプへの流れが強まってきた(…)
チェーンストアの挑戦(2015年6月1日号)
生鮮の相場高に加え、今年からグロサリー、デイリー商品の値上げが進んでいる。スーパーマーケットでは、売価の引き上げが避けられない状況のなか、顧客に商品の価値をしっかりと伝える店づくりが求められている。そこで有力チェーンでは、専門性の高い売り場づくりや生鮮の惣菜化、イートイン機能の充実などに取り組み、新たな店舗スタイルの構築に注力している。
ライフコーポレーションの5月度(25日まで)の販売状況をみると、既存店売上高は首都圏が前年同月比106・7%、近畿圏が109・7%となり、全体で108・3%と伸びた。野菜の相場高が売り上げを押し上げたほか、衣料品も回復傾向となった。いなげやの5月度は、既存店109・7%と伸びた。青果の相場高に加え、ここ数年の改装店が売り上げを押(…)
ライフコーポレーションの5月度(25日まで)の販売状況をみると、既存店売上高は首都圏が前年同月比106・7%、近畿圏が109・7%となり、全体で108・3%と伸びた。野菜の相場高が売り上げを押し上げたほか、衣料品も回復傾向となった。いなげやの5月度は、既存店109・7%と伸びた。青果の相場高に加え、ここ数年の改装店が売り上げを押(…)
ハム・ソーセージ(2015年5月28日号)
ハム・ソーセージ業界は、昨年から今年にかけて売り上げの伸び悩み、コスト上昇の板挟みの展開が続く。原料高は円安の小康状態とともにややピークを過ぎた観はあるものの、いわゆる高止まりで原料コスト事情は引き続きタイト。このため2015年3月期の業績は各社ともハム・ソーセージの営業利益について軒並み減少を強いられる。ただし、企業としての収益状況は加工品分野のコスト上昇の要因ともいえる食肉部門が相場高で大きく収益増の流れを示しており、ほかに海外事業の好転化などとも相まって日本ハムのように史上最高の利益を計上したところも出るなど企業間の明暗がぐっと鮮明化してきているのも見逃せない。今年度については、現行以上のコスト上昇は何とか避けられそうとの見方が強まっているが、原料状況は高止まりする厳しい環境下で加(…)
即席麺(2015年5月28日号)
即席麺主要メーカーの15年3月期業績は、消費増税による駆け込み需要の反動減と15年1月からの価格改定により、日清食品以外は前年実績に届かず、収益は原料・資材高と円高による調達コストの上昇、物流費も嵩み減益。収益への値上げ効果は今年度に出てくる見込み。袋麺は“生めん風”ノンフライ麺のブームが落ち着き、フライ麺が復調。カップ麺に戦力を集中化、主力ブランドのバリエーション展開に加えて、低カロリー、低糖、減塩などヘルシー志向の商品開発にも挑戦、新規需要層の開拓にも注力する。
価格改定により新価格が浸透、一方で店頭では安価に販売できるNBのオープン価格商品や小売りのPBが露出度を高めている。業界関係者によると、NBに続いてPBの値上げが課題となっているものの、受託企業と流通との交渉がまだ本格化していな(…)
価格改定により新価格が浸透、一方で店頭では安価に販売できるNBのオープン価格商品や小売りのPBが露出度を高めている。業界関係者によると、NBに続いてPBの値上げが課題となっているものの、受託企業と流通との交渉がまだ本格化していな(…)
氷砂糖(2015年5月28日号)
梅酒・梅シロップ・梅サワー作りのシーズンが到来。ことしの青梅作柄は主産地が平年並み予想。店頭には5月下旬に西日本から出回りはじめ、氷糖商戦も最盛期へ向かう。6月に入れば青梅の出荷も活発化、店頭もシーズン本番で氷糖のプロモーションがぐんと増えてくる。氷糖は、この時期に一気の盛り上げが喫緊のテーマだ。青梅とのクロスマーチャンダイジングを中心に、関連商材も含め大陳、試飲などが展開される。業界は、テレビ等各種メディアでのパブリシティー、梅酒・梅シロップ・梅サワー作りの講習会などPR施策を連動。氷糖の出荷価格は5年連続の据え置き、店頭売価もロック、クリスタルとも昨シーズン並みが予想される。梅果実は、和歌山をはじめ主産地で平年並みの作柄予想で、市場への青果出回りはまずまずのボリュームになりそうだ。
飲料市場(2015年5月25日号)
飲料市場は1〜4月累計出荷ベースで前年比98%と推計される。3月単月は91〜92%で、前年の消費増税前需要を考慮すれば健闘した。4月単月は高伸長が期待されたが、前半が低気温と多雨に見舞われ105%だった。ただ夏場は前年が7〜8%減だったことから今夏の伸び率次第では、通年でプラス成長が期待できる。夏に向けて炭酸や無糖茶、スポーツ飲料、フレーバーで拡大するウォーター市場などで各社、積極的な施策を打っている。
収益性の強化に各社注力するが、市場では3〜4月は前年の駆け込み需要の影響をカバーすべく数量確保へ競争が激化。大型容器を中心に販売価格が低下した。既存商品であっても新技術で品質向上を図ることが求められる。高価格帯のプレミアム商(…)
収益性の強化に各社注力するが、市場では3〜4月は前年の駆け込み需要の影響をカバーすべく数量確保へ競争が激化。大型容器を中心に販売価格が低下した。既存商品であっても新技術で品質向上を図ることが求められる。高価格帯のプレミアム商(…)
スーパー・CVS(2015年5月21日号)
この5月、ゴールデンウィークを過ぎても好調を維持する首都圏有力スーパーマーケット。好業績を背景に付加価値を高めた新たな店づくりを進める。ただ、商圏とする関東エリアではエンゲル係数の上昇が激しく、家計の食料費負担が増しており、今後の消費状況を注視する必要がある。一方で、総合スーパーや地方のスーパーマーケットでは、苦戦を強いられている企業が少なくない。取り巻く環境が厳しさを増すなかで大手流通グループなども交えM&Aが加速している。
首都圏有力スーパーマーケットの4月度の販売状況をみると、いなげやは既存店売上高前年同月比増減率13・6%増、ヤオコーは11・2%増、サミット4・2%増と伸長。「5月も同様の伸びで推移している」(ヤオコー・川野澄人社長)という。前年は消費増(…)
首都圏有力スーパーマーケットの4月度の販売状況をみると、いなげやは既存店売上高前年同月比増減率13・6%増、ヤオコーは11・2%増、サミット4・2%増と伸長。「5月も同様の伸びで推移している」(ヤオコー・川野澄人社長)という。前年は消費増(…)
ウイスキー市場(2015年5月18日号)
ウイスキー市場はハイボール人気を背景に回復へと転じ、昨年のTVドラマ効果を追い風として、これまでターゲットとは見られていなかった若者や女性層の関心を高めることに成功、もう一段大きな市場へと広がりを見せた。1〜3月は日本洋酒酒造組合の洋酒移出数量では前年同期比14・8%増とハイペースだが、国産各社の今年の計画は1〜4%増。原酒調達のバランスからしても堅実路線が望ましく、持続的に安定成長する市場の構築に向けて魅力を発信していく。
〈市場規模〉ウイスキーの昨年間(1〜12月)の酒類課税数量(国税庁調べ)では、総計で前年比11・2%増の11万7252kl(1395万8000ケース、8・4l換算)で、うち国産ウイスキーが13・8%増の9万9643kl(1186万2000ケース)、輸入ウイスキーは1・7%減の(…)
〈市場規模〉ウイスキーの昨年間(1〜12月)の酒類課税数量(国税庁調べ)では、総計で前年比11・2%増の11万7252kl(1395万8000ケース、8・4l換算)で、うち国産ウイスキーが13・8%増の9万9643kl(1186万2000ケース)、輸入ウイスキーは1・7%減の(…)
包装惣菜市場(2015年5月18日号)
包装惣菜市場は、2014年(1〜12月)は2ケタ増で着地した。単身世帯や女性の社会進出が進み、食生活が多様化する中、調理要らずですぐ食べられる惣菜は、時代のニーズに対応。大手の調査では、働く女性やひとり暮らしの男性は週1回以上惣菜を購入していることが分かった。フジッコ、ヤマザキなどのNBメーカーや大手CVSは、和風をメインに、洋風まで幅広い品揃えで消費者にアピールする。
惣菜市場規模は昨年で一般惣菜約3兆7000億円、袋物惣菜約2000億円を合わせ、約3兆9000億円推計。中食市場約8兆7000億円のうち、惣菜市場の構成比は約45%で、袋物惣菜のみでみると全体の約2%となる。日本惣菜協会によると、惣菜の定義は「家庭外で調理・加工された食品を持ち帰り後すぐに食べられる日持ちのしない調理済み(…)
惣菜市場規模は昨年で一般惣菜約3兆7000億円、袋物惣菜約2000億円を合わせ、約3兆9000億円推計。中食市場約8兆7000億円のうち、惣菜市場の構成比は約45%で、袋物惣菜のみでみると全体の約2%となる。日本惣菜協会によると、惣菜の定義は「家庭外で調理・加工された食品を持ち帰り後すぐに食べられる日持ちのしない調理済み(…)
焼酎甲類(2015年5月14日号)
連続式蒸留しょうちゅう、いわゆる甲類焼酎の出荷数量は14年FYベース(14年4月〜15年3月)で7・1%減と減少を続けている。景気の持ち直し感が感じられ酒類でも“プレミアム”が話題となるなかで、低価格・大容量訴求で市場を形成してきた甲類焼酎は、従来の愛飲者の高齢化や飲酒人口自体の減少の影響をもろに受けていると言えそう。メディア発信から火がついた“大衆居酒屋ブーム”は若年層も含め多様な消費者層を引き付けるが、甲類の需要拡大にはもうひとひねりが必要か。原料高や物流費の高騰の一方で低価格競争が続く状況には変化なく、事業環境は厳しくなる一方で、業界を挙げての需要喚起の取り組みがこれまで以上に重要度を増している。
〈出荷減少続く〉日本蒸留酒酒造組合調べの14年FYベースの甲類焼酎出荷数(…)
〈出荷減少続く〉日本蒸留酒酒造組合調べの14年FYベースの甲類焼酎出荷数(…)
焼肉のたれ(2015年5月14日号)
ゴールデンウィーク(GW)の焼肉市場。いなげやでは精肉の売り上げ(1〜7日全店ベース前年比増減率)が2ケタ増、畜産部門が取り扱う生鮮系メーカーの肉関連調味料が9.8%増、グロサリーの焼肉のたれが8.1%増と大幅伸長。イオンリテールの畜産部門もGWは2ケタ増と好調に推移した。昨年は1 割程度落ち込んだともいわれる焼肉のたれ市場。相場高により精肉の消費量が減少していることも不振の要因のひとつ。ただ、有力チェーンはどこも畜産の強化に注力する。牛ではミズジ(肩の一部)などの希少部位を揃えたり、欧州産の高級豚肉を取り扱うほか、内臓肉も販売するなど売り場提案力強化を進めている。焼肉のたれ市場活性化には、こうした生鮮売り場の施策と、これまで以上に連携していくことが不可欠だ。
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