食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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ふりかけ・お茶漬けの素(2020年10月8日号)
ふりかけ・お茶漬けの素市場もコロナ禍の影響を大きく受け、ふりかけ類は弁当需要が激減したものの、在宅・内食化の高まりにより全体で約1%増と小幅ながら久々にプラスに転じ、今秋冬以降も同じ流れが続く見通しだ。トップの丸美屋が「のりたま」60周年企画で活性化を図る。お茶漬けは2ケタ台の伸び率で購入層、喫食頻度とも増加、トップシェアの永谷園は新たに生活者起点のマーケティングとして「めざまし茶づけ」をテーマに朝の新しい食習慣提案活動を展開する。
学校が再開し、「Go Toキャンペーン」など人の動きも活発化、今年前半まで苦戦していた弁当・行楽需要に利用されるおむすびの素・混ぜ込みタイプ(…)
学校が再開し、「Go Toキャンペーン」など人の動きも活発化、今年前半まで苦戦していた弁当・行楽需要に利用されるおむすびの素・混ぜ込みタイプ(…)
スープ市場(2020年10月8日号)
家庭用のスープ市場は20年度上期(4〜9月)、在宅・内食化の高まりにより昼食シーンが大きく拡大し約7%増と伸長、本格需要期の下期(10〜3月)もこの流れが続き年間でも4%増は確保できる見通し。売上構成比が大きな洋風ワンサーブカテゴリーで味の素社は基幹商品「クノールカップスープ」を全面刷新し、おいしさと栄養価値を訴求、激戦区となってきたスナックスープ(容器入り)はポッカサッポロが「じっくりコトコト こんがりパン」を4年ぶりに改定し攻勢に打って出る。ウィズライススープの中で大きく伸びている理研ビタミンの「わかめスープ」は、来年の発売40周年に向けて下期後半から販促を強化する。
上期の洋風ワンサーブスープは9%増。コロナ禍の影響が大きく、2月(…)
上期の洋風ワンサーブスープは9%増。コロナ禍の影響が大きく、2月(…)
育児関連(2020年10月5日号)
育児用粉ミルクの1〜7月生産量は1万7143t、前年比7・2%増、市場の金額ベースでは4〜8月でほぼ前年並みの推移となっている。出生数の減少が顕著になり、コロナの影響でインバウンド需要がほぼなくなった中で健闘している。引き続き栄養や利便性の価値を高める取り組みを推進する。育児用の液体ミルクは、粉を含む育児用ミルクのうち2〜3%の市場規模とまだ小さい。帰省など外出機会の減少が影響している可能性もあり、今後の成長性は未知数だ。1歳以降のフォローアップミルクは栄養面の役割を明確化し、その後の2〜3歳まで利用する成長サポート製品につなげたいところ。
粉ミルクの需要に直接影響する出生数は16年に100万人を切って以降3(…)
粉ミルクの需要に直接影響する出生数は16年に100万人を切って以降3(…)
家庭用プレミックス(2020年10月5日号)
家庭用プレミックスは、この先もウィズ・コロナの新生活環境下で出番が増えそうだ。さらなるブラッシュアップ、ホットケーキミックスなど加糖系、お好み焼粉・揚げ物用粉など無糖系ともに大手製粉系中心に高品質・簡便・健康などのファクターを強化してラインナップ。商品によって、店頭中心にタイムリーに販促も展開。無糖系では、日清フーズ、日本製粉、昭和産業の製粉系、お好みフーズなどが主食・スナック系のお好み焼粉類、揚げ物用の天ぷら粉・から揚げ粉を布陣。量販店では、生鮮連動のクロスマーチャンダイジングも課題だ。旬の食材を使うメニュー提案型の販促に伝統と実績がある。中でも、お好み焼粉の潜在需要は大きなものがあると期待される。揚げ物は近年は惣菜や冷食に押され(…)
和風だしの素(2020年10月1日号)
和風だしの素市場は19年度364億円(消費者購入ベース)、金額・重量とも1%未満ではあるが10年ぶりに前年実績を上回った。これまで低下し続けてきた、使用主メニューの手作りみそ汁の喫食頻度が、18年度の下期から徐々に増えてきたことが要因となっている。今年2月下旬以降はコロナ禍による在宅・家庭内食化により一段高い水準で伸長、下期も需要拡大が続く見通しだ。トップシェアの味の素社は発売50周年の「ほんだし」で具だくさんみそ汁の価値を伝える『うちの満菜みそ汁』活動を様ざまなメディアと店頭を連動し展開、他の主要メーカーも「和食の日」(11月24日)に向けて販促を強化、だしパックへの注力も目立っている。
ヨーグルト(2020年9月28日号)
新型コロナ感染拡大が2月以降、回復の兆しを見せていたヨーグルト消費をグンと押し上げた。今年4〜6月のヨーグルト市場(消費者購入金額ベース)は、前年同期比107%、6〜8月はやや落ち着き102%程度で推移、4〜8月累計では105%と、ここ2年余り続いていた停滞期から完全に抜け出たかたちだ。2020年度(4〜3月)上期の動向、下期の見通しについてまとめた。
感染予防のため体調管理や栄養、免疫等への関心が高まり、発酵食品分野ではヨーグルト、納豆などの購入が著しく増加した。ヨーグルトの場合、使用乳酸菌により免疫力の向上を想起させるプロバイオティクス・機能性ヨーグルトの消費にドライブがかかった。パーソナルのドリンクタイプは、従来から量販店(…)
感染予防のため体調管理や栄養、免疫等への関心が高まり、発酵食品分野ではヨーグルト、納豆などの購入が著しく増加した。ヨーグルトの場合、使用乳酸菌により免疫力の向上を想起させるプロバイオティクス・機能性ヨーグルトの消費にドライブがかかった。パーソナルのドリンクタイプは、従来から量販店(…)
みそ(2020年9月28日号)
これから最需要期を迎えるみそ市場。今年は、新型コロナウイルスの影響を受けて、市場の風景は様変わりした。1〜7月の全国みそ出荷量は「合計」22万2585t(前年比97・7%)と5198tのマイナス。家庭用は内食需要の高まりから堅調に推移するものの、業務用・輸出が苦戦。家庭用ではカバーしきれずに、大幅な落ち込みとなっている。また、小売業サイドでは商談スタイルが対面からWEBに移行する企業が相次ぎ、今後もこうした形式は一定数定着化すると予測されている。中小メーカーほど、人的リソースが限られている事から、新商品の提案が難しくなるとあって「WEBでの商談の拡大に伴い、みそ市場はより大手の寡占化が進むのは避けられない」と危惧する声も出ている。厳しい状況下にある(…)
コーヒー、紅茶(2020年9月24日号)
国内の1〜7月のコーヒー総需給は24万8171t(生豆換算)で前年比94・1%となった。コロナ禍で喫茶店、カフェチェーン、レストランなどの外食が大きな影響を受け業務用の需要が大幅に減少したことが影響した。一方で家庭内飲用が増え、家庭用市場はレギュラーコーヒーが4〜8月で前年比110%、インスタント105%前後、個包装のスティックコーヒーも110%近い伸びとなっている。缶コーヒーなどの原料用は通勤や移動の減少に伴い前年を下回る。家庭用をみると、在宅によって既存ユーザーの利用頻度が高まったのはもちろんだが、新たにレギュラーコーヒーのドリップに挑戦したり、カフェの味わいを求めてスティックミックス製品を利用する新規ユーザーが拡大している。店舗の本格的な味を(…)
冷凍食品市場(2020年9月17日号)
「ステージは変わった」と大手メーカーの幹部が語るほど、家庭用は購入層が広がったほか、在宅需要により平日の昼食など食シーンも拡大した。簡便・美味しさなど冷凍食品の価値を実感した新規・ライトユーザーがリピート客として定着するかどうかが今後の課題だ。今秋以降も前年を上回る成長が続く見通しで好調な米飯、麺類、惣菜を中心にヘルシー、家飲み、個食、トレー入り、といった要素も組み合わせて、主要メーカーは新規層の囲い込みを図る。店頭では試食やイベントが行えない。ウィズ・コロナ時代のプロモーションについても新たな手法を模索する。
コロナ禍でトライアル購買、ストック需要が増え、喫食シーンは自宅で(…)
コロナ禍でトライアル購買、ストック需要が増え、喫食シーンは自宅で(…)
ウイスキー市場(2020年9月14日号)
ウイスキーは、新型コロナ禍の中で家飲み需要の拡大が顕著。業務用は緊急事態宣言解除の後やや回復傾向がみられたものの、7月下旬以降の第2波といえる感染の広がりで、自粛の気運が高まり、厳しい環境が続く。9月中旬に入って感染者の減少から、自粛緩和の動きもみられるが、先行き不透明であることは変わらない。一方で家庭用は、家飲み需要の高まりで引き続き伸長が予想されている。ハイボール人気を原動力に、節約意識もあって大容量商品の好調が目立ち、普段家庭で飲んでいないブランドに対する意識も広がっている。メーカー・インポーターは家庭消費の促進にさらに注力する構えだ。
ウイスキー市場は、ハイボール人気を原動力に、2019年の課税数量で(…)
ウイスキー市場は、ハイボール人気を原動力に、2019年の課税数量で(…)
全国スーパーマーケット協会(2020年9月10日号)
新型コロナウイルスの影響で収益が拡大したスーパーマーケット企業は少なくない。しかし感染拡大防止策を講じながらの営業活動は、各企業が目指してきたものとは大きく異なるのが実態だ。そこで全国スーパーマーケット協会は、充分な対策をとり来年2月に「スーパーマーケット・トレードショー」を開催し、将来にむけた提案に努める。横山清会長は「新しい生活様式に対応した展示会にしたい」という。
◎食のライフラインとして 誰も経験したことのない状況のなかで、スーパーマーケットは、なんとか営業を継続してきた、というのが本当のところでしょう。ただ「スーパーマーケットは、食のライフラインを担っている」と言(…)
◎食のライフラインとして 誰も経験したことのない状況のなかで、スーパーマーケットは、なんとか営業を継続してきた、というのが本当のところでしょう。ただ「スーパーマーケットは、食のライフラインを担っている」と言(…)
鍋用調味料(2020年9月7日号)
鍋もの用調味料市場は今シーズン、暖冬・野菜高であってもプラス要因が多い。ウィズ・コロナ時代は在宅率が高まり、家庭内食の機会が増えているため、平日だけでなく、昼食シーンでの「鍋」提案も活発になっている。単身者でも「鍋」機会が増えて小分けタイプは成長が加速するチャンス。流通も残暑が続く中、早めの仕掛けにより購買意欲を喚起する。
外出自粛の影響もあってか3〜5月の鍋つゆ市場は売り上げ規模は小さいものの2ケタ増、Mizkanは昨年、今年と一部エリアで「春鍋/夏鍋」のCMを放映し効果を上げている。今年はコロナ禍の巣ごもり需要もあって、伸長率が高まった。本格シーズンの秋冬も、大人数で集まった居酒屋など外食店での忘年会・(…)
外出自粛の影響もあってか3〜5月の鍋つゆ市場は売り上げ規模は小さいものの2ケタ増、Mizkanは昨年、今年と一部エリアで「春鍋/夏鍋」のCMを放映し効果を上げている。今年はコロナ禍の巣ごもり需要もあって、伸長率が高まった。本格シーズンの秋冬も、大人数で集まった居酒屋など外食店での忘年会・(…)
秋冬乾麺市場(2020年9月7日号)
今年の乾麺市場は、春夏需要期に当たっていた4〜6月、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための行動自粛に伴い発生した巣ごもり生活とそれによる家庭内喫食・調理機会の増加を背景に、例年をしのぐ規模での需要の広がりを経験。その後、市場は夏季最盛期を経て、秋冬シーズンへと突入。対コロナという面では、緊急事態宣言下での自粛といった緊張状態から、新たな行動様式のもとでコロナとの共生を目指す時代となり、秋冬はにゅうめんやそば、うどん、中華麺などが軸となるという大きな流れこそ変わらないものの、ウィズ・コロナ下での商戦はもちろん初めてのこととなる。動向が注目される。
例年4〜5月は乾麺シーズンの第一の山場に当たるため、それ自体で需要が高まる時期だが、今年に限っては新型コロナ禍に伴う巣ごもり消費を背景に、その規模がさらに膨らみ、乾麺メーカー各社とも、売り上げを大きく(…)
例年4〜5月は乾麺シーズンの第一の山場に当たるため、それ自体で需要が高まる時期だが、今年に限っては新型コロナ禍に伴う巣ごもり消費を背景に、その規模がさらに膨らみ、乾麺メーカー各社とも、売り上げを大きく(…)
乾物(2020年9月3日号)
乾物は、直近5カ年で2ケタ近い伸びを見せる中、今年の春先からは、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐための外出自粛に伴う内食消費の拡大を背景に、簡便調理性や長期保存性などがあらためて注目され、家庭用商品を中心に需要を大きく伸ばしている。東日本大震災以降、地震や大雨、台風といった大規模自然災害が毎年のように発生するのに伴い生活者の防災意識は高まる傾向にあり、今回のコロナ禍に伴う防疫意識が新たに加わり、保存・備蓄・非常食としての乾物の価値は引き続き高まっていきそう。健康志向を背景に、農海産物由来の栄養価の高い食材としての価値訴求もさらに強めていきたい。課題は、天候不順や生産者減少により原料供給が不安定となりがちなことで、相場も高止まり。乾物(…)
パスタ(2020年8月31日号)
パスタは、秋需へスタンバイ。ことし上半期(1〜6月)は、内外製品を合わせて需給15万8千t弱、前年同期比116%強、同期ではピーク更新。年間レコードもマークした2011年同期以来の2ケタアップで大フィーバー。ただし、内外比は11年当時とは逆に輸入品が120%以上でけん引、世界的厄災の中でグローバル化は一層進んだことになる。コロナ禍の巣ごもり生活等で内食シフトの中、いろいろなメリットが見直されたスパゲッティ(ロング)がヒートアップ、店頭では品切れが長期間続くほどの人気でマカロニ(ショート)も含めたパスタトータルを押し上げた。特に、家庭用が消費をリードしたが、美味しくエコノミー、簡便性、メニューバラエティー、保存性など多面的な特性が評価されたが、冷凍め(…)
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