食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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みそ市場(2016年3月31日号)
味噌の消費は春需期本番を迎えて徐々に活気づいてきた。1月の全国出荷量は0・1%の微増ながら前年確保のスタートを切っており、2月もメーカー個々にはやや格差は生じているようだが、ほぼ前年ラインを確保できたもよう。3月も序盤はまずまずとの声が多いようで、今年は1、2月から3月にかけて上々の立ち上がりといえる状況にある。これは、昨年来の業界の流れともいえる「無添加・減塩」が引き続き勢いを保っていること、そしてこれに伴うメーカーの活発な商品展開、それに伴う販促活動が売り場の活性化につながっている面も大きい。ただし、ここへきて流通筋の間では、無添加・減塩一辺倒の商品施策はそろそろ無理が来ている、カテゴリーとして取捨選択の局面に差し掛かっているーーといった指摘も増えはじめており、こんご、秋冬商戦からそのあとを見据えた新たな(…)
CVS(2016年3月28日号)
コンビニエンスストア9社の全店売上高は昨年、10兆円の大台をクリア。既存店ベースでも前年比0.9%増の約9兆3000億円と堅調に推移した。中でもセブン- イレブン・ジャパンは16年2月まで43カ月連続で前年同月をクリアし先頭をひた走る。追いかける2位以下では、ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合に関する契約を前倒しで締結。一気にセブンと比肩する国内1万8000店舗に踊り出る。
1位を独走するセブン‐イレブン・ジャパンは日販70万円の壁を突破(POSAカードやオムニセブンの売り上げも含む)。井阪隆一社長は「これは(瞬間的なものではなく)“巡航”スピードだ」と自信を見せる。一方で鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEOは17日の同社入社式で「いま最も勢いがあるコンビニの歴史は40数年。これ(…)
1位を独走するセブン‐イレブン・ジャパンは日販70万円の壁を突破(POSAカードやオムニセブンの売り上げも含む)。井阪隆一社長は「これは(瞬間的なものではなく)“巡航”スピードだ」と自信を見せる。一方で鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEOは17日の同社入社式で「いま最も勢いがあるコンビニの歴史は40数年。これ(…)
ヨーグルト(2016年3月28日号)
機能性を備えたプロバイオティクスヨーグルトの高度成長が続いている。インフルエンザや花粉症予防策として今年も年明けからプロバイオティクスやプレーンヨーグルト需要に拍車がかり、15年度(4〜3月)の市場成長率は前年比108〜109%になる見通し。
医療費削減に向け「健康寿命の延伸」が、国民の共通課題とされる中で、ヨーグルトや乳酸菌飲料の保健機能に対する関心が一段と高まる。メーカーの研究開発競争もし烈で、16年度は新食感・おいしさ、美容効果など新たな切り口で需要創出を図る商品施策が目立つ。上位メーカーの間では16年度の市場成長率は15年度実績対比で103〜104%との見方が大勢を占めており、16年度の市場規模は4000億円突破の公算が濃厚。今年もプロバイオティクスヨーグルトが市場成長をけん引するとみられる。(…)
医療費削減に向け「健康寿命の延伸」が、国民の共通課題とされる中で、ヨーグルトや乳酸菌飲料の保健機能に対する関心が一段と高まる。メーカーの研究開発競争もし烈で、16年度は新食感・おいしさ、美容効果など新たな切り口で需要創出を図る商品施策が目立つ。上位メーカーの間では16年度の市場成長率は15年度実績対比で103〜104%との見方が大勢を占めており、16年度の市場規模は4000億円突破の公算が濃厚。今年もプロバイオティクスヨーグルトが市場成長をけん引するとみられる。(…)
低温食品(2016年3月24日号)
冷凍食品の家庭用マーケットは昨年12月から回復基調にあり、16年度は弁当用次第だが再び成長軌道に乗せるため、各メーカーとも新領域の商品などで新規需要の創出を狙う。引き続き炒飯カテゴリーは高い伸び率を見込み、パスタ類は品質向上や健康志向の提案で踊り場からの再浮上を目指す。ラーメン類では好調な汁なし麺が今シーズンも注目される。食卓向けは大人を対象にした高品質の商品提案で需要拡大を図る。
冷凍食品の15年度家庭用市場は1月までほぼ前年並み(消費者購入ベース)。12〜1月は前年を上回り、2月もプラスと上昇傾向。4〜3月では約1%増が見込めそうだ。弁当用の伸び悩みで惣菜類が約1%減、米飯が好調なスナック類は2%増。惣菜のうち食卓向けは順調で餃子は6%増、メンチカツも好調。スナック類では米飯が18%増、その(…)
冷凍食品の15年度家庭用市場は1月までほぼ前年並み(消費者購入ベース)。12〜1月は前年を上回り、2月もプラスと上昇傾向。4〜3月では約1%増が見込めそうだ。弁当用の伸び悩みで惣菜類が約1%減、米飯が好調なスナック類は2%増。惣菜のうち食卓向けは順調で餃子は6%増、メンチカツも好調。スナック類では米飯が18%増、その(…)
コーヒー・紅茶(2016年3月17日号)
国内の15年(1〜12月)コーヒー総需給は、生豆ベースで46万1892t、前年比2・7%増で3年連続して過去最高記録を更新した。CVSをはじめコーヒーサービスを導入するところが広がり、飲用者が増えている。家庭用にもレギュラーコーヒーを中心に波及し始めており、今年以降もコーヒーの消費拡大は続きそうだ。昨年、コーヒーが健康に良いとする研究結果の報道も追い風になった。今年は2ケタ増が続く1杯用の簡易抽出型レギュラーコーヒーに注力。夏に向けてはレギュラーアイスコーヒーの普及に各社とも意欲的だ。
需給の内訳は「コーヒー生豆」輸入量が、カフェインレスを含め43万5261t(前年比106・3%)。国際相場が一時の高値を脱し安定して推移したことから買い進んだ。ただし輸入CIF金額は、126・7%となっている。輸入までのタイムラグがあり昨年前(…)
需給の内訳は「コーヒー生豆」輸入量が、カフェインレスを含め43万5261t(前年比106・3%)。国際相場が一時の高値を脱し安定して推移したことから買い進んだ。ただし輸入CIF金額は、126・7%となっている。輸入までのタイムラグがあり昨年前(…)
低アルコールRTD(2016年3月14日号)
缶チューハイやプレミックスカクテルなどの低アルコールRTD市場は、8年連続のプラス成長で昨年は1億5000万ケース(250ml換算)規模となったと見られている。酒類総市場が縮小傾向にあるなか、引き続き成長路線が期待できる重要な市場と各社は位置づけ。ビール類ユーザーの流入もしくは併飲層の取り込みも重要視されており、多様化する消費志向にあわせた商品開発、コアブランドの強化、そして新市場創出と取り組む課題は多く、その分各社の熱意も高まっている。今年の総市場見込みは3〜7%増と振れ幅が大きいが、数量ベースで最大1億6000万ケース乗せもありうるところ。
〈激戦必至の高アル〉アルコール度数換算で大きく3タイプに分かれるなか、アルコール分8%以上の「ストロング」の伸び率が最も高く、ビール類からの流入と見られる(…)
〈激戦必至の高アル〉アルコール度数換算で大きく3タイプに分かれるなか、アルコール分8%以上の「ストロング」の伸び率が最も高く、ビール類からの流入と見られる(…)
乾麺(2016年3月10日号)
2016年の乾麺シーズンが始まった。食へのニーズが多様化するなかにあって、乾麺には、その存在感発揮がますます求められるようになっている。そうしたなか、業界では商品開発への動きは依然盛んで、期待が一層高まる。夏のそうめん盛需期に向けては各種イベントも控えており、需要喚起へ大事にしていきたいところ。今年は業界初となる「そうめんサミット」も予定され、これを機に、産地間連携に一層拍車がかかることも予想される。三輪素麺では、業界の先駆けとなる「地理的表示」(GI)登録がまもなくのもよう。
食品需給研究センターの統計によると、昨年の乾麺生産量は前年比8・5%減となる19万5105t。一昨年まで続いていた20万tの水準を割り込んだ。「外食で麺を食べる機会が増えたり、家庭内にあっては調理済み麺で済ませたり」(関係者)など、麺ニーズ(…)
食品需給研究センターの統計によると、昨年の乾麺生産量は前年比8・5%減となる19万5105t。一昨年まで続いていた20万tの水準を割り込んだ。「外食で麺を食べる機会が増えたり、家庭内にあっては調理済み麺で済ませたり」(関係者)など、麺ニーズ(…)
マヨネーズ・ドレッシング(2016年3月7日号)
家庭用マヨネーズ・ドレッシングは春の需要期を迎え、店頭を中心に活発な販促施策が始まった。マヨネーズは昨年のキユーピーマヨネーズ発売90周年施策で市場活性化効果を生み、今春も各社活発なマーケティング活動を展開する。ドレッシング市場は拡大するカットサラダ需要と連動して順調な伸びを示しており、今年はディップソース、粉末ドレッシングなども躍進が期待される。サラダ素材、トッピングなど関連商材も含め、新たなサラダの世界で新規需要を生み出しそうだ。
15年の家庭用マヨネーズはマーケットシェアで過半を占めるキユーピーがキユーピーマヨネーズ発売90周年プロモーションをロングランで展開し、同社家庭用マヨネーズ販売実績(国内)を前年比1%増(15年11月期)と伸ばした。同社では市場は98%程度(…)
15年の家庭用マヨネーズはマーケットシェアで過半を占めるキユーピーがキユーピーマヨネーズ発売90周年プロモーションをロングランで展開し、同社家庭用マヨネーズ販売実績(国内)を前年比1%増(15年11月期)と伸ばした。同社では市場は98%程度(…)
だしの素(2016年3月3日号)
和風だしの素は「和食」のユネスコ無形文化遺産登録により、見直しの機運も高まり、手軽にだしが取れる調味料として安定した需要が続く。中長期的には漸減傾向にあるが、今冬は暖冬だったこともあり、鍋の出現頻度が減少、その分みそ汁が増えたという。今年も最大手である味の素社は「ほんだし」活用術による、CMと店頭販促の連動により需要喚起を図っていく。
だしの素はみそ汁用途が最も多い。今シーズンは1月初旬まで暖冬だったため、例年と比べ食卓で鍋を囲む機会が減少、一方で普通にごはんとみそ汁、主菜・副菜の献立となり、みそ汁の出現頻度はわずかに増えたもようだ。葉物野菜の価格が高くても、根菜に置き換えれば満足度の高いみそ汁になることもプラスに働いた。そのため市場も(…)
だしの素はみそ汁用途が最も多い。今シーズンは1月初旬まで暖冬だったため、例年と比べ食卓で鍋を囲む機会が減少、一方で普通にごはんとみそ汁、主菜・副菜の献立となり、みそ汁の出現頻度はわずかに増えたもようだ。葉物野菜の価格が高くても、根菜に置き換えれば満足度の高いみそ汁になることもプラスに働いた。そのため市場も(…)
飲料(2016年2月25日号)
飲料市場は今年に入り1月が前年比103〜104%(販売箱数ベース)と好スタートを切った。成熟化と同時に競争が激化しており、今年は収益性の向上をテーマに、事業基盤である主力ブランド強化、新たな価値の提供を重点方針に据えるメーカーが多い。市場活性化に向けてイノベーションを伴う新商品やトクホ、機能性表示食品の投入も注目される。
2015年の飲料市場は販売数量ベースで前年比101%。フレーバーウォーターや炭酸の新商品が好調で、緑茶や麦茶、缶コーヒーのボトル缶が伸長した。この10年間で市場金額が103%ていどであるのに対し、1ケース当たり単価は83%に低下し、飲料業界の利益を圧迫してきた。規模の経済がものをいう業界とあってシェアの維持、拡大は(…)
2015年の飲料市場は販売数量ベースで前年比101%。フレーバーウォーターや炭酸の新商品が好調で、緑茶や麦茶、缶コーヒーのボトル缶が伸長した。この10年間で市場金額が103%ていどであるのに対し、1ケース当たり単価は83%に低下し、飲料業界の利益を圧迫してきた。規模の経済がものをいう業界とあってシェアの維持、拡大は(…)
本格焼酎(2016年2月22日号)
本格焼酎は、2003年のブームから10年以上が経過する中で、ジリ貧の展開に歯止めをかけていきたい局面。消費を刺激するのが難しい現状で、赤芋系の人気、樫樽貯蔵、炭酸割りなど関心が向いている訴求の切り口を広げていく取り組みが欠かせない。本格焼酎のことを知らない若い世代が増えていることや、消費量の地域格差が大きいことも開拓のチャンスにしたい。
本格焼酎の15年1〜12月課税移出数量(日本酒造組合中央会調べ)は、概数合計で前年比1・7%減の46万172kl(約255万7000石)となり、3年連続で実績を割った。11年が前年並みで4年ぶりに実績確保したのに続き、12年は0・4%の微増、13年は1・7%減、14年は0・9%減という流れで、メーカーでは「話題性に乏しく、ジリ貧傾向が続いてい(…)
本格焼酎の15年1〜12月課税移出数量(日本酒造組合中央会調べ)は、概数合計で前年比1・7%減の46万172kl(約255万7000石)となり、3年連続で実績を割った。11年が前年並みで4年ぶりに実績確保したのに続き、12年は0・4%の微増、13年は1・7%減、14年は0・9%減という流れで、メーカーでは「話題性に乏しく、ジリ貧傾向が続いてい(…)
即席麺市場(2016年2月18日号)
即席麺市場は今年1月から売り上げ伸び率もアップ、主要各メーカーとも3月期末まで上積みを見込んでいる。4月からの新事業年度は主力ブランドの強化で大きな売り上げを稼ぎ、シニア層や若年女性など新規需要層開拓型の商品へのチャレンジを続ける。シニア向けではコーナー化など流通との協働により育成していく。
即席麺各社が昨年1月に値上げしたものの、カップ麺は1〜12月JAS受検数量で3・2%増と好調に推移、オープン価格商品が増加していることから非JASを加えるとさらに伸び率は高くなっている。袋麺は減少しているが、フライ麺が復調、“生めん風”は過熱気味のブームが終息、下げ止まって一定シェアを確保し定着へと向かっている。年明け1月からは前年落ち込んだこともあり各メーカーとも伸び率が上昇、3月末まで新商(…)
即席麺各社が昨年1月に値上げしたものの、カップ麺は1〜12月JAS受検数量で3・2%増と好調に推移、オープン価格商品が増加していることから非JASを加えるとさらに伸び率は高くなっている。袋麺は減少しているが、フライ麺が復調、“生めん風”は過熱気味のブームが終息、下げ止まって一定シェアを確保し定着へと向かっている。年明け1月からは前年落ち込んだこともあり各メーカーとも伸び率が上昇、3月末まで新商(…)
ワイン(2016年2月15日号)
ワイン市場は、日常消費の広がりや若年層の飲用拡大などを背景に、2015年は数量ベースで前年比2%程度拡大したものと見られている。15年ぶりに過去最大を更新した2013年の消費数量を3年連続で更新。既にブームの域を超え、身近に親しまれる日常酒として新しい局面に突入したとも言えそうだ。今年も前年比2〜3%増の順調な伸びが見込まれ、持続的な拡大を目指す。国税庁による「果実酒等の製法品質表示基準」制定、日常的なワイン消費の拡大を象徴する「チリワインの国別輸入量1位」、日本市場を世界に開く「日本人MW(マスターオブワイン)の誕生」および「ソムリエ資格の規定変更」による世界有数のソムリエネットワークなど、ワインを取り巻く環境は大きく変化。後のワイン市場に大きな足跡を残しそうな事象が年初から揃い、動きの注目される年になりそうだ。
新日本スーパーマーケット協会・SMTS(2016年2月8日号)
新日本スーパーマーケット協会が主催する「スーパーマーケット・トレードショー」(SMTS)は、「セルフ・サービスフェア」として1964年に産声を上げた。その後、展示内容を充実させ、第50回を迎える今年は、食関連の五つの展示会を合同開催する「FOOD・TABLE・in・JAPAN」として、小売り・中食・外食産業の垣根を越えた食品関連業界を包括する総合的な展示会へと飛躍した。来年は会場を千葉・幕張メッセへと移し、「フューチャー・ストア」をテーマに、近未来のスーパーマーケットの姿を提示する方針だ。
記念すべき第50回を迎えるSMTSが、10日から12日まで都内の東京ビッグサイトで開催される。今回は、包括名称を「FOOD・TABLE・in・JAPAN」として、食に関連する五つの展示会が合同で東京ビッグサイトの東・西全館を使用し、多様な視点からイ(…)
記念すべき第50回を迎えるSMTSが、10日から12日まで都内の東京ビッグサイトで開催される。今回は、包括名称を「FOOD・TABLE・in・JAPAN」として、食に関連する五つの展示会が合同で東京ビッグサイトの東・西全館を使用し、多様な視点からイ(…)
めんつゆ(2016年2月4日号)
めんつゆ市場は濃縮タイプが成熟、店頭では価格訴求も多く、収益の改善が課題となっている。汎用性の高い和風万能調味料として、品質の向上や使い勝手の良い容器の開発など主要メーカーはトライ&エラーを繰り返しながら、収益構造の改善に取り組む。ストレートタイプはパウチ入りの1〜2人前が徐々に定着拡大、メニューのバラエティー化も進んでいる。白だしは成長が続き、100億円市場を目指す。
昨年の市場は4〜12月でほぼ横ばいから微増。4〜5月は前年の消費増税の影響がプラスに働き伸長したが、6〜7月の天候不順により伸びを欠いた。9月以降はほぼ前年並みに推移している。濃縮つゆでは今春、キッコーマン食品が既存「本つゆ」を全面刷新、「濃いだし本つゆ」として発売する。既存の3倍から4倍濃縮に変更、より濃厚な味(…)
昨年の市場は4〜12月でほぼ横ばいから微増。4〜5月は前年の消費増税の影響がプラスに働き伸長したが、6〜7月の天候不順により伸びを欠いた。9月以降はほぼ前年並みに推移している。濃縮つゆでは今春、キッコーマン食品が既存「本つゆ」を全面刷新、「濃いだし本つゆ」として発売する。既存の3倍から4倍濃縮に変更、より濃厚な味(…)
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