食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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焼肉のたれ(2019年5月20日号)
前期(3月期)は、豚肉、鶏肉の相場が低下したことで精肉消費量が増加。それに伴い、焼肉のたれ市場は前年を上回り、好調に推移した。今期に入っても同様の傾向だが、10月には消費増税があり、食市場全体が大きく変化する。これに対し、焼肉のたれメーカー各社は、外食からの需要取り込みに向け、家庭内での焼肉・BBQの提案を強化する。一方で、スーパーマーケットの畜産売り場では、精肉の加工度を上げ、半調理品化や惣菜化する取り組みが進んでいる。さらに、チャネル構造も変化しており、ドラッグストアやディスカウントストアの重要度は増している。焼肉のたれメーカーは、こうした数々の市場変化に、小売企業と連携して対応していく必要がある。
大きな期待と不安を抱えながら迎えたゴールデンウィークの10連休。この期間中、(…)
大きな期待と不安を抱えながら迎えたゴールデンウィークの10連休。この期間中、(…)
乾麺(2019年5月16日号)
春夏乾麺商戦は、4月下旬から5月上旬にかけたシーズン最初の山場を経て、年間売上の6〜7割、多いところではほぼすべてを稼ぎ出す、最大山場の夏季盛需期に突入。今年は、「スタートから売り場で吸い込みが良い」などの声も聞かれ、大型連休中の商戦も前半こそやや低調も、後半にかけ気温上昇と共に販売伸長。今年は記録的猛暑年の翌年として再びの天候要因に期待する関係者が多く、手延べ産地や全国各地の機械麺メーカーとも増産や加工の前倒しで準備するなど、例年以上に緊張感漲るなかでの盛需期入りとなりそう。今年は乾麺の輸出機運が高まる一方で、国内市場では値上げやHACCP対応などが課題としてクローズアップされている。
昨年7〜8月は酷暑とも呼ばれたほどの気温上昇が日本列島を覆うなか、季節(…)
昨年7〜8月は酷暑とも呼ばれたほどの気温上昇が日本列島を覆うなか、季節(…)
めんつゆ(2019年5月16日号)
めんつゆ市場は4月後半からの大型連休頃から店頭露出が高まり、気温の上昇とともに動きが活発化してきた。成長領域の小分けパウチ入りはメニューのバラエティー化により購買意欲を刺激、健康志向を背景に参入が増えた減塩・糖質オフ商品は今シーズン一気に売り上げを拡大しそうだ。濃縮つゆは人気の「あごだしつゆ」をはじめ付加価値品を強化、同時に中容量の訴求も目立っている。採算面が継続課題となっている既存主力の濃縮1lは売上規模が大きいため、和風に限らず洋風のレシピも提案、価格訴求に頼らないプロモーションを展開する。
小分けタイプは「時短・簡便」「個食」のニーズにマッチし急成長、30〜40代主婦の昼食が主なターゲットと食シーンで、夏休み期間中に出現率は高まるという。和える(…)
小分けタイプは「時短・簡便」「個食」のニーズにマッチし急成長、30〜40代主婦の昼食が主なターゲットと食シーンで、夏休み期間中に出現率は高まるという。和える(…)
ウイスキー(2019年5月13日号)
ウイスキーは引き続き順調に推移しており、1〜3月では前年同期比108%と上り調子が続く。旺盛な需要に対して原酒事情は依然タイトだが、各社は国産の生産設備増強を進めるほか、輸入ウイスキーの拡販に注力している。市場拡大を後押しするハイボール人気はさらに深みと広がりを見せており、若者の飲用定着にも一役買う。さらにはひと工夫施した提案で、よりプレミアムなレンジへの誘引も期待できるとあって、各社の提案強化が続く。またウイスキーをテーマとしたコンペティションや展示会も盛況で、ファン層の広がりはまだまだ続きそうだ。
《市場規模》ウイスキーの昨年間(1〜12月)課税数量(国税庁調べ)では、国産・輸入計で前年比109・7%の17万8522kl(2125万2000ケース、8・4l換算)で、うち国産(…)
《市場規模》ウイスキーの昨年間(1〜12月)課税数量(国税庁調べ)では、国産・輸入計で前年比109・7%の17万8522kl(2125万2000ケース、8・4l換算)で、うち国産(…)
惣菜(2019年5月13日号)
チェーンストアの惣菜販売にかげりがみられるなど、その市場は大きな転換期を迎えつつある。深刻な人手不足のなか、スーパーのインストア加工商品やコンビニのフライヤー商品の製造は、店舗にとって大きな負担となっている。そこで、LL惣菜の強化やアウトパックのフレッシュ惣菜の消費期限延長などが進行する。こうした商品を供給する惣菜メーカーも、今後は、生産性の向上や原料調達の強化といった課題を乗り越えていく必要がある。
日本チェーンストア協会の販売統計から、総合スーパーの惣菜部門既存店売上高の推移をみると、昨年11月度(前年比99・4%)に前年割れに転じ、この3月度(99・8%)まで、5カ月連続で前年割れとなった。これまでチェーンストアの成長を牽引してきた(…)
日本チェーンストア協会の販売統計から、総合スーパーの惣菜部門既存店売上高の推移をみると、昨年11月度(前年比99・4%)に前年割れに転じ、この3月度(99・8%)まで、5カ月連続で前年割れとなった。これまでチェーンストアの成長を牽引してきた(…)
はちみつ(2019年5月9日号)
2018年の蜂蜜の輸入量1位は中国、2位アルゼンチン、3位カナダで、前年と変わらない順位。アルゼンチンは2ケタ近い伸びとなった。最近は同国産を使う企業が増えてきた様子。2016年の蜂蜜バブル以降、売り場はシュリンクしたが、その影響で市場全体が底上げされたとみる向きも。関連商品のマヌカハニー入り飴や、話題の有効成分入り果物「じゃばら」を使った健康補助食品の動きも良いと聞く。
2018年(1〜12月)の輸入量は約4万4520t、前年比104%。国別でみると、1位の中国産は約3万1511t(前年比105・7%)で、全体の70%を占める。構成比およそ10%のアルゼンチン産は2位、約4790t(109・2%)。近年、アルゼンチン産を使う企業が増えてきたと聞く。3位は約6%のカナダ産で約2790t(87・3%)。上位10カ国の中では、6位のミャ(…)
2018年(1〜12月)の輸入量は約4万4520t、前年比104%。国別でみると、1位の中国産は約3万1511t(前年比105・7%)で、全体の70%を占める。構成比およそ10%のアルゼンチン産は2位、約4790t(109・2%)。近年、アルゼンチン産を使う企業が増えてきたと聞く。3位は約6%のカナダ産で約2790t(87・3%)。上位10カ国の中では、6位のミャ(…)
パスタ(2019年4月25日号)
パスタは、4月から国産大手がプロモーション強化で末端消費の盛り上げを図っている。日・伊・土・米のサプライ4極でグローバル化進展、市場も連動して拡大してきた。しかし、昨年は、イタリア、トルコなどからの入荷が減少、輸入品が大きく失速、マーケットは3年振りに後退した。一方で、国産が実績キープしたが、ことしも国産は堅調推移している。再浮上へ国産がリーダーシップを発揮すべき局面になってきた。スケール的には、11年の国産、輸入トータル29万4千t強がピークで、以降は27万〜28万t台のゾーンで推移。この間、業界は、パートナー商材のパスタソースを含めて多面的な市場拡大策に取り組んできた。家庭用・業務用・加工用の3用途で、ドライ(常温)・チルド・フローズン(冷凍)の3温度帯でのシナジー強化。ドライは、時短対応の早ゆでパスタ、使い勝手(…)
中四国スーパー(2019年4月22日号)
中四国有力スーパー各社は業態間競争激化で深刻な客数減に直面するなか、前期から特にドラッグストアからの顧客奪還を目指した対策を本格化させている。一方で中四国流通市場では昨年、イオングループが四国のフジと資本業務提携し、山口県の丸久を軸とする広域スーパーマーケット連合のリテールパートナーズが北海道のアークスおよび岐阜県のバローホールディングスとともに全国を縦断する「新日本スーパーマーケット同盟」を結成。中四国市場はさながら、全国の流通業界再編の縮図とも言える様相を呈してきた。
中四国有力スーパー各社は2019年2月期決算で、既存店客数が軒並み前年から下落するという厳しい結果を余儀なくされた。減少幅も決して小さくはない。要因(…)
中四国有力スーパー各社は2019年2月期決算で、既存店客数が軒並み前年から下落するという厳しい結果を余儀なくされた。減少幅も決して小さくはない。要因(…)
ジャム(2019年4月18日号)
家庭用ジャム市場の量的拡大が難しい中、メーカーによる高付加価値商品の育成、新たな用途提案による需要創出などの取り組みが続く。ここ十年、微増減を繰り返してきたが、2017年、18年と連続して前年を下回っている。主原料のイチゴ、ブルーベリー、柑橘類など原料相場はここ4、5年上昇、為替も円安基調にあるだけに、収益構造の改善が急がれる。4月20日「ジャムの日」には、ジャムへの興味喚起へのイベントを開催、ジャムで朝食を!訴える。
2018年家庭用ジャムの市場成長率は、わずかに前年水準を下回ったもよう。マーケットシェア首位のアヲハタでは同年市場成長率を98%とみており、朝食欠食による影響が大きいと分析。とりわけ若年層、単身者が朝食を自宅でとらないこと、若年家族にお(…)
2018年家庭用ジャムの市場成長率は、わずかに前年水準を下回ったもよう。マーケットシェア首位のアヲハタでは同年市場成長率を98%とみており、朝食欠食による影響が大きいと分析。とりわけ若年層、単身者が朝食を自宅でとらないこと、若年家族にお(…)
アイスクリーム(2019年4月18日号)
アイスクリーム類の18年度(4〜3月)メーカー出荷額は前年比101%、5150億円前後と推計され、過去最高を更新した。08年度3845億円(日本アイスクリーム協会まとめ)から10年で1300億円も増額したことになる。今年度は前年の猛暑の反動要素に加えて、3月に実施した値上げの影響が懸念される。各メーカーとも数量を極力落とさないよう主力ブランド強化を最重点に商品のブラッシュアップ、プロモーションに注力する。出だしの4月は花冷えでアイスの出足は鈍いがゴールデンウイーク10連休を機に需要を喚起し夏へ弾みをつけたいところ。
アイス市場は昨年、記録的な猛暑で最需要期の7月が106%、8月105%と高伸長し上期(4〜9月)は102%だった。供給が懸念されたが、市場が過去最高を更新し続ける中、供給能力の拡大へ多くのメーカーが設備投資を実行して能力増強を図ってきたこ(…)
アイス市場は昨年、記録的な猛暑で最需要期の7月が106%、8月105%と高伸長し上期(4〜9月)は102%だった。供給が懸念されたが、市場が過去最高を更新し続ける中、供給能力の拡大へ多くのメーカーが設備投資を実行して能力増強を図ってきたこ(…)
コメ流通(2019年4月15日号)
4年連続の相場高に頭を悩まされてきたコメ卸。昨年は、価格転嫁の対応とコメの調達に走り回る姿が見られた。粘り強い説明の甲斐もあり、価格転嫁は進み、収益が改善する企業も見られる。ただ、販売価格の上昇は消費者の“コメ離れ”に拍車を掛けており、市場のシュリンクに歯止めを掛けられずにいる。一方、加工米飯市場は毎年成長。コメの消費の仕方に大きな変化が起き始めている点は見逃せない。米穀卸でも、コメ加工品に活路を見出そうとする動きが活発化しており、これが“コメ離れ”に歯止めを掛けるカギとなるか注目される。
4年連続の相場上昇となったコメ市場。昨年は、相次ぐ台風や地震といったイレギュラー要素も加わり、波乱の新米商戦で幕開けした。相場高の要因の一つが、相次ぐ(…)
4年連続の相場上昇となったコメ市場。昨年は、相次ぐ台風や地震といったイレギュラー要素も加わり、波乱の新米商戦で幕開けした。相場高の要因の一つが、相次ぐ(…)
清酒(2019年4月11日号)
清酒は消費の減退基調が昨年来ぐっと強まり、メーカーでは「新たな需要開拓がより急務。危機感を持って取り組まなければならない」との姿勢を強める。少子高齢化といった構造的な要因が清酒にとってより大きく影響しているのは避けられず、ボリュームゾーンの各社主力パックの不振がそれを端的に示している。春夏商戦は新需要の開拓をにらんだ商品施策が、灘・伏見の大手から活発に打ち出されており、成果が期待される。
清酒の2018年1〜12月課税移出数量(日本酒造組合中央会調べ)は、概数合計で前年比7・3%減の48万8993kl(約271万6000石)となり、7年連続で実績を割った。前年の1・7%減から下げ幅が拡大、50万kl台も割り込んだ。特定名称酒のうち吟醸酒は1・7%減、純米酒は4・6%減でともに8年ぶりのダウン。構成比は合わせて27・1%(前年25・(…)
清酒の2018年1〜12月課税移出数量(日本酒造組合中央会調べ)は、概数合計で前年比7・3%減の48万8993kl(約271万6000石)となり、7年連続で実績を割った。前年の1・7%減から下げ幅が拡大、50万kl台も割り込んだ。特定名称酒のうち吟醸酒は1・7%減、純米酒は4・6%減でともに8年ぶりのダウン。構成比は合わせて27・1%(前年25・(…)
マーガリン・スプレッド(2019年4月8日号)
バター・マーガリンスプレッド売り場に活況の兆しが見えてきた。堅調なバターに加え、漸減傾向が続いてきたマーガリン分野もバター風味・バター入りなどのリッチタイプが伸長、バターとマーガリンの中間に位置する“乳等を主原料とする食品”も好調を持続しており、「今年度をマーガリン総市場の下げ止まりに」という声がメーカーサイドから起こっている。大容量から中容量へのシフト、苦戦の続く健康訴求タイプにおける新たな流れなど、メーカー各社の付加価値追求に拍車がかかる。
春需喚起に向け、今春は“増量”セールの揃い踏みでスタートダッシュ。雪印メグミルク、明治が3〜4月、J‐オイルミルズは4〜5月をメドにそれぞれ増量セールを実施。併せて新商品、パッケージ刷新の改訂品による商品ラインの強化やクローズド懸賞の実(…)
春需喚起に向け、今春は“増量”セールの揃い踏みでスタートダッシュ。雪印メグミルク、明治が3〜4月、J‐オイルミルズは4〜5月をメドにそれぞれ増量セールを実施。併せて新商品、パッケージ刷新の改訂品による商品ラインの強化やクローズド懸賞の実(…)
ビール(2019年4月4日号)
ビール大手4社は春夏商戦に向けて販促策にいっそう力を入れる。10月の消費税率引き上げで消費者の節約志向がいっそう高まることを見越して、新ジャンルの強化を打ち出した。18年の大ヒットブランド「本麒麟」に狙いを定めて、ビールに味をより近づけた“ニアビール”を投入する一方で、主力銘柄の強化も継続。一方で“本丸”のビールへの集中投資も続ける。2026年までの三段階の酒税改正の先を見据え、支持される強いブランドの育成が始まっている。
ビール類の合計が前年割れを続けるなかで、新ジャンルは昨年、オリオンビールを含む5社計で前年比103・7%と5年ぶりに増加に転じた。その牽引車となったのがキリンビール「本麒麟」。ビールにより近づけた味わいが人気を集め、17年に明け渡した(…)
ビール類の合計が前年割れを続けるなかで、新ジャンルは昨年、オリオンビールを含む5社計で前年比103・7%と5年ぶりに増加に転じた。その牽引車となったのがキリンビール「本麒麟」。ビールにより近づけた味わいが人気を集め、17年に明け渡した(…)
缶詰・びん詰(2019年4月4日号)
缶詰市場はサバ缶詰のブームが続き、供給が追いつかない状況が続いている。原料も不足気味で調達価格は上昇、大手メーカーでは昨秋に続いて3月から4月にかけて値上げをしている。イワシ缶詰もサバと同様、EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含むことから人気上昇、売り上げも急伸長している。グルメ缶詰はブームが落ち着き、店頭で品揃えされるブランドも絞り込まれてきた。節約志向が強まり『家飲み』が増えている中で、つまみとなる缶詰の需要は安定、鶏の唐揚げ缶詰も登場した。
今回のサバ缶詰ブームは17年の秋頃から1年以上続いている。EPA・DHAを多く含み、これらは中性脂肪値を下げ、記憶力維持に役立つとされている。市場規模も(…)
今回のサバ缶詰ブームは17年の秋頃から1年以上続いている。EPA・DHAを多く含み、これらは中性脂肪値を下げ、記憶力維持に役立つとされている。市場規模も(…)
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