食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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元気印スーパー(2011年9月26日号)
スーパーマーケット各社は、高齢社会、単身者の増加、都市への人口集中などに対応すべく、新たなビジネスモデルの構築を急いでいる。生鮮素材中心から総菜強化へ、品揃えは少量多品種。売り場づくりは提案力を重視、小規模店舗の開発も進め、来るべき市場の変化に備える。こうした付加価値の高い商売は、粗利も高いがコストも増える。増大するコストを、プロセスセンターや物流・ITの活用、部門間の連携強化による商品・売り場の活性化などで乗り越えようというのが最近のトレンドだ。実際に各社の店舗では、提案力を高めた売り場づくりが顕著。しかし一方で、効率化に不可欠なセンターやシステムの活用、部門間の連携を促す人事組織体系の構築などには課題を残す。最新店舗から各社の「未来型スーパーマーケット」への取り組みをみた。(…)
コーヒー・紅茶(2011年9月22日号)
コーヒー業界は、生豆相場の高値が長期化する厳しい環境にある。国内では4月以降の消費停滞で、高値の在庫が過去最大規模に膨らんでいる。7月以降、消費は回復傾向にあり、秋商戦で需要喚起策に期待がかかる。スティックコーヒーと簡易抽出型レギュラーコーヒーが成長カテゴリー。
コーヒー生豆国際相場が昨年6月時点の120〜140セントから、今年5月には300セントを突破。その後、一時8月上旬に230セントまで下がったものの、8月中旬から280セントまで再び高騰し、15日現在270セント前後で推移している。日本の輸入価格も大きく膨らんでいる。1〜7月のコーヒー生豆の輸入額は1036億6000万円で151・8%。輸入量が27万3038トン、前年比111・2%なので、輸入単価は前年同期より(…)
コーヒー生豆国際相場が昨年6月時点の120〜140セントから、今年5月には300セントを突破。その後、一時8月上旬に230セントまで下がったものの、8月中旬から280セントまで再び高騰し、15日現在270セント前後で推移している。日本の輸入価格も大きく膨らんでいる。1〜7月のコーヒー生豆の輸入額は1036億6000万円で151・8%。輸入量が27万3038トン、前年比111・2%なので、輸入単価は前年同期より(…)
冷食・チルド(2011年9月15日号)
冷凍食品の家庭用市場は4〜7月7%増と好調に推移、8月も同ペースで推移したもようだ。昨年9月以降、冷凍食品工場の製造ラインを詳細に紹介するテレビ番組が相次ぎ、消費者の関心が高まったことで、購入世帯率が向上した。震災後は家庭内食の傾向が一層強まり、簡便調理の米飯(7%増)や麺類(5%増)など主食系、総菜も好調が続き、夏場は節電・エコ調理の意識が高まり、レンジ調理用や自然解凍の冷凍食品が支持された。購入世帯のうち新規層が約10%に及び、特にシニア層が増えたという。
この好調ペースもそろそろ一巡、下期(10〜3月)は伸び率も鈍化するだろうと、業界関係者は予想している。新規購入層がリピート購入、ライトもしくはミドルユーザーとして根付くのか、これからが試金石となる。東日本大震災で直接工場が被災したメーカー(…)
この好調ペースもそろそろ一巡、下期(10〜3月)は伸び率も鈍化するだろうと、業界関係者は予想している。新規購入層がリピート購入、ライトもしくはミドルユーザーとして根付くのか、これからが試金石となる。東日本大震災で直接工場が被災したメーカー(…)
鍋物調味料(2011年9月12日号)
鍋物商戦が今シーズンも早々に盛り上がりを見せている。年々、メニューの多様化とともにマーケットを拡大、生販を通してこれからの需要期に向かって欠くことのできない主役カテゴリーのポジションを築いている。今年も7月から8月上旬にかけて各メーカーが続々と新商品を投入、総合卸主催の展示会でも昨年にもまして露出度を高めている。今シーズンの特徴としては、主力の寄せ鍋などで原材料にこだわりを求める高質型商品の導入がみられるとともに、アイテムの多様化型のラーメン鍋、ピザ鍋などのすき間性の高い商品の発売など商品展開は引き続き活発化の様相にあり当面、本番への前哨戦ともなる10、11月商戦が最初の勝負どころになりそうだ。
鍋物カテゴリーは生販三層にとってこれからの需要期に向けて欠くことのできない(…)
鍋物カテゴリーは生販三層にとってこれからの需要期に向けて欠くことのできない(…)
乾麺(2011年9月12日号)
乾麺の秋冬商戦が徐々に本格化する。今年は東日本大震災で乾麺に需要が発生。イレギュラーな事態とはいえ、乾麺の保存性など、その良さが改めて着目されたといえる。その良さを今後も訴求していけるか、真価が問われることになる。商品では、夏場のそうめん、ひやむぎから、秋冬期はうどん、そばが主体となるが、にゅう麺メニューの浸透でそうめんの需要も高い。焦点は価格改定。2度の輸入小麦売渡価格の値上げを受け、一部メーカーでは6月から値上げを実施したが、大半は9月から値上げするようだ。そばもしかり。
乾麺は機械麺、手延そうめんとも、震災による需要で3月に大きく伸びた。その後、家庭内在庫が消化されなかったのか、機械麺はマイナス推移が続いた。一方、(…)
乾麺は機械麺、手延そうめんとも、震災による需要で3月に大きく伸びた。その後、家庭内在庫が消化されなかったのか、機械麺はマイナス推移が続いた。一方、(…)
家庭用ココア(2011年9月8日号)
家庭用のココア市場は09年度にプラスに転じ、10年度も5億円上乗せし180億円(小売りベース)。ネスレの「白ココア」が目新しさもあり市場の底上げに貢献、森永製菓のココアセミナーの内容が2月にテレビ番組で紹介され、中高年層の飲用も拡大した。今シーズンもトップの森永はフルライン戦略で市場活性化を図り、明治は濃縮タイプの訴求を強化、ネスレは白ココアに脂肪分50%カットを追加、片岡物産は「バンホーテン」商標の永久使用権を取得し、長期的視野でのマーケティング活動を行う。
ココアは9月に入り、気温が下がってくると消費が上昇カーブを描き、2月をピークに再び下降してくる。夏場のアイスココアもあるが、売り上げ規模は小さい。シーズンインの店頭販促による、店頭露出度アップが購入促進につながる。12〜2月は特に(…)
ココアは9月に入り、気温が下がってくると消費が上昇カーブを描き、2月をピークに再び下降してくる。夏場のアイスココアもあるが、売り上げ規模は小さい。シーズンインの店頭販促による、店頭露出度アップが購入促進につながる。12〜2月は特に(…)
ベルギービール(2011年9月8日号)
国内ビール市場の成熟化や家飲み需要の増大に伴い、スペシャリティービールの存在感は今後も高まると思われ、新たなライフスタイル提案により、顧客接点の拡大を図る。アサヒビール、小西酒造、三井食品、ブラッセルズの正規輸入元4社を中心とする実行委員会(小西新太郎実行委員長)が主催、ベルギー王国大使館をはじめ、醸造所組合、政府観光局、商工会議所などが後援し、今回は東日本大震災の被災者へのチャリティー活動も行い、収益金の一部を寄付する。また、ベルギービール醸造所組合テオ・ヴェルヴロート会長や、サンフーヤン醸造所ドミニク・フリアー氏など生産者も来日する。ビールは樽生17種類、ボトル45種類の計62種類を10タイプに色分けして多彩な味わいを分かりやすく紹介、グラスリンサー設置により、MYグラスで好みのビールを(…)
ウイスキー(2011年9月5日号)
上半期のウイスキー市場は国産のエコノミークラスの好調さに加え、輸入でもスタンダードスコッチやバーボンでプラスに転じるなど、右肩上がりの勢いが確実になっている。国産ウイスキーは1〜6月上半期の課税数量が2・1%増(日本洋酒酒造組合)とプラスの折り返しとなっており、国税庁の1〜5月の課税数量でも、国産ウイスキーが2・1%増、輸入が18・3%増で、合計4・7%増、国産から輸入でも伸び顕著。1983年から四半世紀続いた右肩下がりのトレンドを09年にプラスに転じさせたハイボール≠フ原動力は、2年後、そして震災後も衰えを見せておらず、盛需期に向け、国産トップメーカーを中心とした施策展開が注目される。
今年1〜5月のウイスキー課税移出数量(国税庁調べ)は国産が3万629(…)
今年1〜5月のウイスキー課税移出数量(国税庁調べ)は国産が3万629(…)
乾物(2011年9月1日号)
伝統食品である乾物は日本国有の食文化を表すものとして根強い支持がある。震災後は保存性や健康性から乾物の需要が高まったが、その後も、絆を重視する傾向から、家庭で食事をとるケースが増え、乾物は順調な推移を見せる。その乾物は原料問題が深刻化。かんぴょうなど、生産者の高齢化による生産量漸減傾向のものが多く、輸入が大半のごまも、調達先が限定される中、安定仕入れが難しい。一段の消費増に向けた商品開発は当然だが、それ以前に、産地育成、開発が重要になっている。
ごまは原料の大半を海外からの輸入に負っている。需要量は年間約16万トン。うち、9万トン強が搾油用、残り7万トン弱が食品用。食品用の輸入国は、白ごまが南米、中米、黒ごまはミャンマー、金ごまがトルコと、ほぼ産地が限定されている。(…)
ごまは原料の大半を海外からの輸入に負っている。需要量は年間約16万トン。うち、9万トン強が搾油用、残り7万トン弱が食品用。食品用の輸入国は、白ごまが南米、中米、黒ごまはミャンマー、金ごまがトルコと、ほぼ産地が限定されている。(…)
缶コーヒー(2011年8月29日号)
缶コーヒー市場は上半期は前年を数%下回ったが、震災の影響で生産、出荷態勢が整わず、新商品投入やマーケティングが十分に行える環境になかった。秋は有力各社がホット商戦の主役である缶コーヒー戦略に集中する構え。成長する微糖、ブラックに重点を置くが、新規ユーザー開拓に向けた取り組みもあり市場活性化に期待がかかる。
前半戦は商品供給の体制が整わず、茶飲料やミネラルウォーターを最優先した事情もあって缶コーヒーの苦戦は止むを得ない。ただ主力アイテムに集中したことで主力品自体は伸びたブランドが多い。新商品や周辺アイテムの商品不足が響いた格好だ。7月は猛暑が缶コーヒーにはマイナスに働いたが、アイス用ボトル缶を強化したコカ・コーラ「ジョージア」、アサヒ飲料「ワンダ」は7月もプラス。秋はいずれのメーカーも(…)
前半戦は商品供給の体制が整わず、茶飲料やミネラルウォーターを最優先した事情もあって缶コーヒーの苦戦は止むを得ない。ただ主力アイテムに集中したことで主力品自体は伸びたブランドが多い。新商品や周辺アイテムの商品不足が響いた格好だ。7月は猛暑が缶コーヒーにはマイナスに働いたが、アイス用ボトル缶を強化したコカ・コーラ「ジョージア」、アサヒ飲料「ワンダ」は7月もプラス。秋はいずれのメーカーも(…)
東北清酒(2011年8月29日号)
被災地のお酒を飲んで応援しようという「バイ東北酒」運動の広がりによって、東北清酒は特に被害の大きかった太平洋沿岸部3県(宮城、福島、岩手)の出荷量が上向き、3〜6月は9・1%増で推移、日本酒全体の活性化にも期待が高まる。一方、23BYの仕込みを前に、原料米の確保で懸念材料が浮上。全農、全集連からの加工用米の調達が当初計画の3〜4割減の見込みとなり、代替策の模索が続く。さらに、原発事故による汚染状況を把握するため、農林水産省はコメの放射性セシウム調査を行う対象自治体を東北6県を含む17都県に拡大。早場米の収穫が始まり、月内には結果が公表される見通しだが、酒造用原料となる一般米にも影響が出る可能性があり、安全性確保に向けた地道な努力と結束した対応が続く。(…)
スーパー(2011年8月25日号)
別表は、上場スーパー2月期決算企業22社の12年2月期第1Q(3〜5月)と第2Q(上期、3 〜8月)及び通期(本決算、12 年2月期末)予想値を収録したものである。第1Qについては、大半の企業が増収増益か、減収ながらも増益を果たす順調な成果をみせたことは記憶に新しいところ。この貯金が威力を増して上期(第2Q)の業績も順調に推移する公算だ。
問題は下期の動向だ。昨年は7月17日の全国的な梅雨明け後の猛暑効果≠ナ上期を折り返し、下期に入ってからも秋口から冬場へかけての気温の冷え込みや販促仕掛けが季節感とうまく連動して企画がどことも大ヒット。売り上げボリュームがふくらんだ数値との戦いが待ち受けているからだ。同時に、ここへきての急激な円高(…)
問題は下期の動向だ。昨年は7月17日の全国的な梅雨明け後の猛暑効果≠ナ上期を折り返し、下期に入ってからも秋口から冬場へかけての気温の冷え込みや販促仕掛けが季節感とうまく連動して企画がどことも大ヒット。売り上げボリュームがふくらんだ数値との戦いが待ち受けているからだ。同時に、ここへきての急激な円高(…)
パスタ(2011年8月22日号)
パスタは、国産業界を中心に家庭内調理、内食シフトを継続してプッシュ、秋需の盛り上げを図る。今年上期(1〜6月)の国内需給は、国産8万8千トン弱、前年同期比14%増、輸入7万トン、16%増、トータル15万7千トン強、15%増、過去30年間の最高ペースで折り返した。このまま行けば年間30万トンを一気に突破、ピークを更新する。国産は先の大震災以降の停電対策や7月値上げの仮需を期した増産分も含むがやや期待外れの様相で、在庫調整の場面もありそう。ただし、長引く福島原発問題で国産農作物の放射能汚染が懸念される反面、海外原料100%のパスタは安全・安心で消費者にアピールアップ。国産業界はおいしさ、簡便性、エコノミーなどのベーシックなニーズにも対応、家庭用パスタ市場拡大策を推進。日清フーズ、日本製粉、はごろもフーズ(…)
即席麺(2011年8月18日号)
即席麺市場は8月のお盆明けから、店頭での大陳や対面販売など、本格需要期に向けて販促が積極化してきた。震災後は需要が急増、各メーカーとも主力品目に絞り込んで供給責任を果たしてきたが、やっと6月から通常生産に戻った。春の麦価値上げで、浮上した製品価格の改定問題は、しばらく様子見が続きそうだ。ロングセラーの周年企画や麺質向上など新製法を採用した新商品を引っ提げて、各メーカーとも攻勢に打って出る。
日本即席食品工業協会によると、1〜6月のJAS受検数量はドライタイプ合計で前年比7・4%増。震災の発生した3月は4・7%増、4月(18・3%増)と5月(19・0%増)は約20%増まで跳ね上がり、6月になって2・0%増と落ち着きを取り戻した格好。(…)
日本即席食品工業協会によると、1〜6月のJAS受検数量はドライタイプ合計で前年比7・4%増。震災の発生した3月は4・7%増、4月(18・3%増)と5月(19・0%増)は約20%増まで跳ね上がり、6月になって2・0%増と落ち着きを取り戻した格好。(…)
スパークリングワイン(2011年8月11日号)
シャンパーニュをはじめとしたスパークリングワインの今年上半期の市場は、大幅減少した09年からの回復軌道に再び乗りつつあるようだ。東日本大震災を境に業務用市場は再び厳しい局面に立たされ、特に高級レストランやホテル需要は苦戦が続く。しかしそれを除く業務用や家庭用市場では、低価格の輸入スパークリングワインが中心ではあるものの、着実に市場を拡大させている。下半期もこうした動きに大きな変化はないと見られ、裾野の広がりをいかに安定消費へつなげるかが課題。ハイボール提案やそれに続く炭酸ドリンクブームも総合的には追い風で、着々と通年商材化が進んでいる。
スパークリングワインの11年上半期(1〜6月)の輸入状況は、数量で前年同期比109・2%の9630キロリットル(1ケース9リットル換算で107万ケース)。(…)
スパークリングワインの11年上半期(1〜6月)の輸入状況は、数量で前年同期比109・2%の9630キロリットル(1ケース9リットル換算で107万ケース)。(…)
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