食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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中四国市場(2020年7月20日号)
中四国エリアは、瀬戸内の海産物を生かした加工品をはじめ、山陽や山陰、四国の豊富な特産品を広く全国に流通させるなど、伝統的に産業が活発。有力NBメーカーが本社や生産拠点を構え、みそや削り節によるレシピ提案、めんつゆのだしのうま味強化など、製造・販売促進に注力している。
かねこみそ 全国で独自の需要基盤を築いている。消費者の無添加・減塩ニーズに対応したのが「減塩無添加二十割糀御膳みそ」もラインナップ。減塩による物足りなさを、たっぷりの糀による甘味でカバーしたみそに仕上がっている。これからの季節として提案するのが「鳴門鯛冷や汁の素」(写真)。鳴門鯛の魚醬と徳島県産の御膳みそを合わせ、鯛のだしと御膳みその風味豊かな味わ(…)
かねこみそ 全国で独自の需要基盤を築いている。消費者の無添加・減塩ニーズに対応したのが「減塩無添加二十割糀御膳みそ」もラインナップ。減塩による物足りなさを、たっぷりの糀による甘味でカバーしたみそに仕上がっている。これからの季節として提案するのが「鳴門鯛冷や汁の素」(写真)。鳴門鯛の魚醬と徳島県産の御膳みそを合わせ、鯛のだしと御膳みその風味豊かな味わ(…)
低アルRTD市場(2020年7月16日号)
低アルコールRTD市場は、上半期1〜6月で前年比116%の1億2211万ケース(250ml×24本換算)と推定され、13年連続成長へ好調な推移が続く。20年の市場規模は112%の2億5631万ケースと予測されており、上半期はそれを上回るペース。新型コロナ禍で低アルRTDの主戦場である家飲み需要が増えたことも背景にあるが、それよりも積極的なマーケティング活動の継続で、多様化するニーズを幅広くとらえてきたのが、成長の原動力になっている(メーカー)というところ。10月の酒税改正ではビール類の新ジャンルが増税となり、節約志向も相まって低アルRTDへの流入が広がると予測。2ケタ伸長のどの辺りで着地するか、7〜8月最盛期から始まる下半期に注目が高まる。
食用塩(2020年7月16日号)
最新データ(7月前半時点)の平成30年度財務省・塩需給実績は、需要量(消費量)は797万3000t、前年比94・9%。うち、家庭用・飲食店等で使用される「生活用」は、14万7000t、95・4%で着地した。令和元年度の実績発表はコロナ禍により延期となった。今年上半期(1〜6月)の塩市場の動きをみると、家庭用市場は、2月〜5月前半は前年同期を上回って推移。テレワーク導入企業の増加・学校休校で、自宅での食事機会が増加したため、比較的エコノミーな小容量タイプが伸長。塩に限らず、ケチャップや醤油といった調味料全体で伸長傾向が見られた。5月後半以降は、前年を下回る状況が続いているという声も聞く。梅シーズンは塩の大きな需要期の一つだが、今年は梅の出荷量が少なく、高値(…)
加工米飯(2020年7月13日号)
ここ数年市場が拡大する加工米飯市場。今年は、新型コロナウイルスの影響で特需が発生。一時は需要に対して供給が追い付かない状況も見られ、売場では欠品も発生した。現在は落ち着きを取り戻しつつあるが、ベースは一段階アップした状況が続く。「家庭内ストックの増加から、騒動が落ち着いたころに反動が出るとは思う」(包装米飯メーカー幹部)という声も聞かれるが、トライアルユーザーの獲得にも繋がっており、今後も市場は引き続き成長すると見込まれる。また、以前は非常食的な使い方が一般的だったのが、日常的に利用する層が増えているのも見逃せない。「無菌包装米飯」の徳用パックの伸長はそれを裏付けるもので「少量を炊くのであれば、パックごはんでも良いという人が増えてい(…)
メニュー用調味料中華&和洋(2020年7月9日号)
メニュー用調味料(中華&和洋)市場はコロナ禍による在宅率の上昇により、家庭内食の需要が拡大し急伸長した。6月以降は落ち着きを見せているものの内食化の傾向は続き、市場は拡大する見通し。醤類、中華だしはさらに高い伸び率。新たに獲得したユーザーの定着と使用頻度アップのための提案、販促などが重要になってくるが、コロナ時代の新たな施策も必要になってきそうだ。
2月下旬からコロナ感染拡大により外出の自粛、休校や在宅勤務の広がりにより内食需要が急拡大。当初は即食系の冷凍食品や即席麺などが店頭で品薄になったが、自粛・在宅が長引いてくると、生鮮素材を使用して調理する機会が増えて、運動不足による“コロナ太り”が気になりはじめ、健康志向は今まで以上に(…)
2月下旬からコロナ感染拡大により外出の自粛、休校や在宅勤務の広がりにより内食需要が急拡大。当初は即食系の冷凍食品や即席麺などが店頭で品薄になったが、自粛・在宅が長引いてくると、生鮮素材を使用して調理する機会が増えて、運動不足による“コロナ太り”が気になりはじめ、健康志向は今まで以上に(…)
無糖茶飲料(2020年7月2日号)
無糖茶飲料は、新型コロナの影響で4〜5月は2ケタ減と大きな影響を受けた。仕事中や食事時、行楽など日常生活に幅広く密着してきた飲料だけに、テレワーク拡大や行楽自粛で消費が大きく減退、6月は人の動きが増え減少幅は縮小した。ただ無糖茶飲料への各社の取り組みは意欲的で今後の巻き返しに期待がかかる。緑茶飲料では、茶カテキンの機能性や特定保健用食品等の訴求を強化するとともに、抹茶や焙じ茶など幅広い味をラインナップし活性化に注力している。麦茶飲料は1000億円規模を超えてさらなる成長が見込め、中国茶では、伊藤園が烏龍茶の大型新商品を6日発売し本格的な味わいで市場の再成長に取り組む。
緑茶飲料市場は19年、夏の長雨・低温がありながらほぼ前年並みの44(…)
緑茶飲料市場は19年、夏の長雨・低温がありながらほぼ前年並みの44(…)
食品卸業界(2020年6月29日号)
新型コロナウイルス感染拡大により2月下旬から、食品卸業界は急激に膨れ上がる物量の入出荷作業に追われ、家庭用商品を中心に売り上げが伸びたものの、ただでさえ上昇している物流費が一層嵩み、収益には寄与していない。ドライバー不足が深刻になりメーカー物流の「翌々日納品」要請は強まっているものの、パレット納品や検品レスにつながるASN(事前出荷情報)の導入は一部で始まったばかりだ。卸事業の採算管理徹底と再強化だけでなく、次の収益の柱育成も急務となっている。
新型コロナによる影響について、三菱食品によると3月はカップ麺・袋麺、缶詰、冷凍食品などの即席系・保存系が大幅伸長。4月になると影響の長期化(…)
新型コロナによる影響について、三菱食品によると3月はカップ麺・袋麺、缶詰、冷凍食品などの即席系・保存系が大幅伸長。4月になると影響の長期化(…)
家庭用チーズ(2020年6月25日号)
チーズは健康志向の高まりを追い風に安定成長を続けてきたが、2月以降この方まで新型コロナの影響が続いた。外出自粛で家庭用需要が急増した半面、業務用が激減するなど明暗を分けた。ここにきて制限緩和が進み、スーパーではチラシによる販促が再開されるなど購買活動が戻りつつある。
新型コロナ感染拡大で内食、家飲み需要の拡大で家庭用チーズが4月〜5月は2ケタ伸長で推移、これに対し業務用は縮小を余儀なくされ、明暗を分けた。家庭用ではN(ナチュラル)チーズは3〜5月、各月2ケタ増と高伸長が続く。幅広く使えるシュレッドを筆頭に、粉・パルメザン、ストリングス(さける)などが各月2ケタ増と高原状態を続ける。カマンベール(白カビ系)は3月105%程度(…)
新型コロナ感染拡大で内食、家飲み需要の拡大で家庭用チーズが4月〜5月は2ケタ伸長で推移、これに対し業務用は縮小を余儀なくされ、明暗を分けた。家庭用ではN(ナチュラル)チーズは3〜5月、各月2ケタ増と高伸長が続く。幅広く使えるシュレッドを筆頭に、粉・パルメザン、ストリングス(さける)などが各月2ケタ増と高原状態を続ける。カマンベール(白カビ系)は3月105%程度(…)
近畿地区総合卸(2020年6月18日号)
本紙では、新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2月下旬以降、全国が緊急事態宣言下にあった5月上旬頃までの近畿地区総合卸の動向について、旭食品近畿支社・伊藤忠食品西日本営業本部・加藤産業本社・国分西日本本社・日本アクセス西日本営業部門・三井食品関西支社・三菱食品関西支社(50音順)にアンケートを実施。商品周りでは、コロナ感染防止のため自宅で過ごす時間が増えたことで巣ごもり消費が発生した結果、即食でき簡便で保存も効くレトルト食品やスープ類、麺類、缶詰類、休校で在宅する子供に向けたホットケーキミックスやお好み焼き粉などのホームメイキング材料、家飲み需要に向けたチューハイやウイスキー、スピリッツなど、家庭向けの需要が拡大。関西圏らしく、粉物関連(…)
本格焼酎(2020年6月15日号)
本格焼酎は、新型コロナ禍の中で巣ごもりによる家庭需要の拡大が、業務用の厳しさを下支えており、1〜4月の課税数量(日本酒造組合中央会概数)は前年比3・5%減に踏ん張っている。本場の九州ではもともと、家庭の晩酌酒として定着しており、経済環境の悪化による節約志向の高まりで、割って飲む本来の経済性が商品選択につながっていることも考えられる。若い世代や女性を含めた消費喚起に、炭酸割りの提案が広がっており、これから夏場はさらにプッシュしていきたいところ。緊急事態宣言が解除され、苦境からの立ち直りを図る料飲店に対しても、飲みやすさで杯数アップにつながる提案に力を入れたい。
本格焼酎の今年の課税数量(日本酒造組合中央会概数)推移は、1月が前(…)
本格焼酎の今年の課税数量(日本酒造組合中央会概数)推移は、1月が前(…)
家庭用カレー(2020年6月11日号)
2月以降、家庭用カレー市場は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。当初は買い溜め需要もあり、パック商品を中心にレトルトが大幅に伸びた。一方で、ルウも伸長、一時的にレトルトを上回る伸びとなった首都圏のスーパーマーケット企業もあり、在宅勤務の増加などで家庭内調理が増加したことが追い風となった。新型コロナにより食市場が大きく変化するなか、外食店の味わいを家庭で手軽に楽しめるレトルトの提案をさらに強化するとともに、手作りカレーをサポートする多様なルウ製品を訴求するなど、今後は“ウイズ・コロナ”“アフター・コロナ”に対応した取り組みが求められる。
家庭用ルウカレー市場は、新型コロナの影響で2月以降大きく様変わり(…)
家庭用ルウカレー市場は、新型コロナの影響で2月以降大きく様変わり(…)
ギフト市場(2020年6月8日号)
ギフト総市場は、堅調な右肩上がりを続け、直近で11兆円に迫る有望市場。高齢化などの影響で中元や歳暮などのフォーマルギフトこそ縮小傾向にあるものの、バレンタインやひなまつり、イースター、母の日、ハロウィンといったカジュアルギフト、プレミアムやノベルティー、インセンティブといったセールスプロモーションギフトが伸長し、構成比を高めている。そうした中、今年の中元ギフトだが、大方の予想通り、新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く出たものとなっている。昨年中元実績は推定5%減だったが、今年はコロナの影響でさらに悪化し、2ケタ以上減少するとの見方もされている。いまだ感染拡大が警戒され、3密を避ける「新しい生活様式」のもとで、ギフト売り場は全体的に縮小(…)
こだわり食品(2020年6月4日号)
新型コロナウイルスの影響で内食需要が高まっている。2月以降、食品スーパーマーケットの販売実績を見てもその傾向は明らかで、各社軒並み2ケタ増という異常値が続く。また、以前にも増して消費者の健康志向は高まりを見せており、“健康的な食生活”が重要な要素となってきた。こだわり食品群についても、健康を特徴とした商品は数多くある。内食需要と健康志向のさらなる高まりは、こだわり食品群にとっても追い風とも言え、改めて情報発信を強化していきたい局面にあると言えそうだ。
“こだわり食品”の定義はさまざまだが「原料」「製法」「容器」などに“独自性を持たせた商品”というのが一般的な認識である。量販店では“バイヤーの(…)
“こだわり食品”の定義はさまざまだが「原料」「製法」「容器」などに“独自性を持たせた商品”というのが一般的な認識である。量販店では“バイヤーの(…)
スーパーの挑戦(2020年6月1日号)
新型コロナウイルスの影響で、スーパーマーケットの売上高は高伸長を続けている。こうしたなかで首都圏でも緊急事態宣言が解除され、大型商業施設や外食店などの営業再開が本格化している。今後は外食需要の回復や生活者の価格志向が高まることが想定され、スーパーマーケットを取り巻く環境も変化する。価格競争の激化が懸念されるなか、新型コロナにより変化した食市場にむけた新たな提案を、製配販が連携して実施していくことが求められる。
首都圏のスーパーマーケット企業では、引き続き売り上げが高止まりする状況が続いている。サミットでは、新型コロナの影響で開業が1カ月以上遅れていた「桜木町コレットマーレ店」(横浜市)を5月20日にオープン。内食回(…)
首都圏のスーパーマーケット企業では、引き続き売り上げが高止まりする状況が続いている。サミットでは、新型コロナの影響で開業が1カ月以上遅れていた「桜木町コレットマーレ店」(横浜市)を5月20日にオープン。内食回(…)
ハム・ソーセージ(2020年5月28日号)
ハム・ソーセージ各社は今年も引き続き、主力・重点・中心ブランドの一層の強化を継続するとともに、健康や簡便、即食、時短、電子レンジ対応といった様々な消費者ニーズに対応できる商品の開発・拡充を進めている。そうした中、新型コロナウイルス感染症が発生。蔓延を防止する取り組みの一環で全国で外出を自粛する動きが見られ、在宅率も高まり、その結果、巣ごもりを基調とする生活スタイルと内食需要が生まれた。この影響を受け、ハム・ソーセージ、調理加工品、食肉も家庭用を中心に売れ行きが増大。従前より注力してきた常温食品などにも数多くの引き合いが寄せられており、巣ごもり消費長期化で、各社製造拠点のフル稼働で対応。コロナにより、プラントベースミート(PBM(…)
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