食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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マーガリン・スプレッド(2013年4月8日号)
家庭用マーガリンの事業環境が一段と厳しさを増している。食パン消費にブレーキがかかっているうえ、小世帯化の進行で、ボリュームゾーンの大容量商品の地盤沈下が止まらない。加えて、主原料の食用油価格はじめ資材価格が高騰、デフレによる店頭実勢売価安に対し、為替を含むコストアップ要因に見舞われ、価格改定を迫られる状況といえる。ただ、ここ半年余り消費量が伸びず、市場活性化により原料高の売価安という流れをいかに変えるか、市場構造の転換が製販共通の課題といえそう。小麦粉値上げによるパン需要への影響も懸念材料で、スプレッド以外の用途拡大提案に熱が入る。
今春の新商品では明治「クリーミースム〜ス・チョコレート仕立て」、J‐オイルミルズ「カルピスソフト」の店頭カバー率の高さが目立つ。ともに楽しさ≠備えた風味スプ(…)
今春の新商品では明治「クリーミースム〜ス・チョコレート仕立て」、J‐オイルミルズ「カルピスソフト」の店頭カバー率の高さが目立つ。ともに楽しさ≠備えた風味スプ(…)
海外ブランドビール(2013年4月4日号)
海外ブランドビールは世界的認知とイメージ戦略を背景に底堅い需要を維持、拡大基調に転じている。震災後の国産ビール類の生産が不安定だった時期に、輸入ビールが隙間を埋めたことも再びの知名度アップに貢献したようだ。過去のような海外ブランドへの無条件の憧れ≠フようなものは薄れた感があるものの、一部ブランドは以前に増してこだわり感・ステイタス感を増しており、そこに価値を見出す消費者は着実に増えている。有力各社はグローバル戦略と足並みを揃えた販促策に注力している。
〈総市場の動き〉総市場は業務用チャネルを中心に増勢しており、昨年の主要ブランドはいずれもプラス伸長と推定される。輸入通関数量では12年1〜12月で、ビールが前年比96・0%の4万666kl、麦芽発泡酒が112・1%の21万7626kl。前年実績が震災で(…)
〈総市場の動き〉総市場は業務用チャネルを中心に増勢しており、昨年の主要ブランドはいずれもプラス伸長と推定される。輸入通関数量では12年1〜12月で、ビールが前年比96・0%の4万666kl、麦芽発泡酒が112・1%の21万7626kl。前年実績が震災で(…)
缶びん詰・レトルト食品(2013年4月4日号)
国内の缶詰市場最大の規模を誇るツナ缶詰が値上げされる。主原料のキハダマグロとカツオの魚価が高騰を続け、今後も好転が見込めないことに加え、円安が輸入原料の価格を直撃、タイ現地での賃金上昇も影響している。問題は実勢価格がどれほど上がるかだ。缶詰の需要は11年3月の震災以降、防災備蓄食として見直され、レシピ本や「缶詰バー」の増加などにより回復傾向。購入率の高い高齢者に対応、小さな力でもフタが開けやすい『イージーピール缶』も増えてきた。
キハダマグロは11年以降の急激な魚価上昇後も、高水準が続き、昨年からは漁獲不足も追い打ち、タイ・バンコク相場は平均2800米ドル/t前後、カツオも2000ドル以上が常態化する未曾有の状況。WCPFC(中西部太平洋マグロ類委員会)による集魚装置(…)
キハダマグロは11年以降の急激な魚価上昇後も、高水準が続き、昨年からは漁獲不足も追い打ち、タイ・バンコク相場は平均2800米ドル/t前後、カツオも2000ドル以上が常態化する未曾有の状況。WCPFC(中西部太平洋マグロ類委員会)による集魚装置(…)
乾物・ふりかけ・お茶漬け市場(2013年4月1日号)
伝統食品である乾物は、日本固有の食文化を表すものとして根強い支持。最近では個食化対応の簡便性ある商品開発で若者層の取り込みを図るなど一層の需要拡大へ積極的なチャレンジも見られる。乾物は天産物ゆえに生産動向が不安定。海苔や干し椎茸は、一転して増産傾向だが、千切り大根は2年続きの減産。かんぴょうも生産者の高齢化等が進み、もはや貴重品となり、高値安定が慢性化。これらは中国など海外からの輸入でカバーしている状態だが、その中国も今年は干ばつ等で減産高値。ゴマも2大生産国の減産が響き高値といった状況で、輸入品は円安が追い打ちをかける。売価に反映することは難しく採算面でも非常に厳しい状況が続く。以下は、乾物の最新の市況。
千切り大根の国産の新物生産量は平年作(23万〜25万俵、1俵10kg)の2割減(…)
千切り大根の国産の新物生産量は平年作(23万〜25万俵、1俵10kg)の2割減(…)
揚げ物・炒め物関連商戦(2013年3月28日号)
春需入りで、店頭プロモーションが増えてきた。豊富な出回りの生鮮3品と連動した食用油&揚げ物専用ミックスの揚げ物・炒め物フェアも活発化。この先、キャノーラ油や天ぷら粉・から揚げ粉などの大陳フェアや生鮮売り場直結のプロモーションが増えてくる。引き続きトレンドは家庭での手作り、内食シフトで、基礎調味料の動きは堅調。製販ともにこれをプッシュする方向にある。生鮮とのクロスマーチャンダイジングで、主婦にアピールするメニュー提案型の販促が多い。商材面では健康、簡便性等のニーズを訴求、食油は原料高騰と円安によるコストプッシュ吸収へ、4月から値上げするが、これに伴う反動対策の消費喚起・プロモーションも課題。
揚げ物・炒め物関連商戦主役の食用油、揚げ物用ミックスは風味、安定性、(…)
揚げ物・炒め物関連商戦主役の食用油、揚げ物用ミックスは風味、安定性、(…)
みそ市場(2013年3月28日号)
みそ業界は試練の局面に立たされた。原料米、大豆価格の上昇はここへきて一段と厳しいものになっており、とりわけコメは国産米が高値追いで量的にもタイトになっており、国産米限定使用のメーカーは完全に採算割れの状況に迫られている。このためなんとか値上げを≠フ声も悲鳴のように聞こえ始めている。もちろん、コメに関しては輸入原料の手当てもあり、メーカー個々にコスト面の温度差はあるものの、円安の追い打ちで大豆価格とともに海外産も上昇、その他エネルギー等諸々の経費も確実に上乗せの流れにあり、このあたりみそは目先き価格改定の第一候補の環境におかれているといっても過言ではない。ただし、肝心の消費は実体経済の回復歩調がまだ不鮮明ななか、低調ムードに包まれており、春需期本番を迎えていっそうの喚起策にも迫られて(…)
CVS(2013年3月25日号)
コンビニエンスストア業界は12年6月から既存店売上高が伸び悩む中で、セブン‐イレブン・ジャパン1社だけが8月から前年実績をクリア、競合他チューンを引き離す。各社とも生鮮・日配、チルド包装惣菜、店内調理のFF・惣菜、加工食品でも調味料類を強化するなど主婦やシニア層の来店を促す。スイーツだけでなくカウンターコーヒーもコンビニの新たな集客マシーン。シニア層を取り込むため家飲み〞に対応した酒類売り場の拡大、品揃え強化の動きも目立ってきた。
セブン‐イレブンは北海道・秋田・鹿児島の一部店舗(約1000店)で先行販売していたセルフ式でコーヒーを提供する「セブン・カフェ」を1月から本格導入、8月末までに全店舗への導入を完了させる。規模を背景にホット、アイスともにレギュラーサイズは常(…)
セブン‐イレブンは北海道・秋田・鹿児島の一部店舗(約1000店)で先行販売していたセルフ式でコーヒーを提供する「セブン・カフェ」を1月から本格導入、8月末までに全店舗への導入を完了させる。規模を背景にホット、アイスともにレギュラーサイズは常(…)
ヨーグルト(2013年3月25日号)
ヨーグルト消費の高原状態は昨年1月から丸1年続いた。この2月、3月はさすがに前年水準には届かなかったようだが、その減少率は想定内であり、ヨーグルト市場は09年度以降、着実に上昇トレンドを保ち続けている。健康とおいしさという2大要素が持続的成長の源。12年度(4〜3月)は2ケタ成長を遂げ、市場は3000億円から一挙に3400億円規模に拡大、乳業界最大のトピックスになりそうだ。
12年度(4〜3月)の市場成長率は、上期が前年同期比114%、下期は1月(微増)以降、2〜3月減少見込みから110%弱の見通しで、通期110%超との見方が支配的だ。ヨーグルトの12年度市場成長率は12〜13%になる見込みで、市場規模は3400億円(メーカー出荷ベース)を超え過去最高が確実となっている。11年度の前半は東日本(…)
12年度(4〜3月)の市場成長率は、上期が前年同期比114%、下期は1月(微増)以降、2〜3月減少見込みから110%弱の見通しで、通期110%超との見方が支配的だ。ヨーグルトの12年度市場成長率は12〜13%になる見込みで、市場規模は3400億円(メーカー出荷ベース)を超え過去最高が確実となっている。11年度の前半は東日本(…)
低温食品(2013年3月21日号)
冷凍食品市場は11年3月の大震災をきっかけに、家庭用を中心に購入世帯率が向上、特に50〜60歳代の年齢層へと拡大し、同時に食卓向け商品も伸長。中でも個食パスタや米飯、餃子などは伸び率も高い。テレビで取り上げられる機会も増え、ドラッグストアやCVS、ネット通販など販路の拡大も市場の成長を支えている。急激な円安により食用油、輸入小麦の麦価などは値上げが決まっており、エネルギーコスト、包装資材も価格が上昇、値上げ問題は待ったなしの状態。
家庭用の12年度マーケットは上期(4〜9月)が前年震災後の需要増大があったにもかかわらず約3%増、下期は6%増で着地の見通し。特に10〜12月は8%増と伸び率もアップ。餃子が下期16%増、ピザ・米飯・麺類が好調なスナックが9%増と貢献、弁当(…)
家庭用の12年度マーケットは上期(4〜9月)が前年震災後の需要増大があったにもかかわらず約3%増、下期は6%増で着地の見通し。特に10〜12月は8%増と伸び率もアップ。餃子が下期16%増、ピザ・米飯・麺類が好調なスナックが9%増と貢献、弁当(…)
コーヒー・紅茶(2013年3月18日号)
12年のコーヒー輸入量は、生豆、レギュラー、インスタントなどを含め、生豆換算で42万1619t(前年比93・1%)と減少。しかし前年に膨らんだ在庫の消化が進み、これを加味した「コーヒー総需給」は43万2247t、101・5%で前年を上回り、コーヒーの底堅い需要を示した。コーヒー原料豆相場が一時の超高値を脱したことで販促やプロモーションも回復した。それでも高値水準の相場であり、最近の円安によるコスト増が懸念される。家庭用市場ではパーソナルユース製品の拡大傾向が顕著で、中身の品質向上と合わせて1杯当たりの単価向上で収益確保を図る。
「コーヒー生豆」の輸入量はカフェインレスを含め37万9982t(91・2%)。11年が先高感から早めに手当てし輸入増となり在庫が増加、12年は在庫消化を進めた格好で(…)
「コーヒー生豆」の輸入量はカフェインレスを含め37万9982t(91・2%)。11年が先高感から早めに手当てし輸入増となり在庫が増加、12年は在庫消化を進めた格好で(…)
乾麺(2013年3月11日号)
乾麺商戦がいよいよスタートする。市場は10〜11年と好調に推移したが、昨12年は、天候要因に加えて、他の麺との競合、そして、デフレ下の大手小売りを中心としたPB強化が響き、一転して厳しい年となった。今年もPB強化などの動きは続く見通し。加えて、電気料金値上げ、来年からの消費増税、輸入小麦の値上げなど、売り上げ、採算面に影響する事態が待ち受けている。かといって、安かろうまずかろうでは、消費離れが進むだけ。値ごろ感は大事だが、品質で妥協しない商品提供とメニュー提案などによる消費拡大の取り組みが求められる。
12年の乾麺市場は、供給力を背景に、小売りの要望にタイムリーに応えた尾製粉製麺のように前年実績を伸ばした企業は少なく、概ね低調な推移となった。12年1〜(…)
12年の乾麺市場は、供給力を背景に、小売りの要望にタイムリーに応えた尾製粉製麺のように前年実績を伸ばした企業は少なく、概ね低調な推移となった。12年1〜(…)
マヨネーズ・ドレッシング(2013年3月7日号)
家庭用サラダ回り調味料が着実に成長を続けている。マヨネーズは量的拡大がさほど望めない中、健康訴求タイプを中心に付加価値商品のシフトが進行。健康志向の高まりを追い風に、野菜の食頻度を増やすドレッシングは、野菜相場高騰をかいくぐり5〜6%と高い成長力を見せつけた。マヨネーズは今年も万能調味料≠ニして用途訴求が続き、その成果が期待される。ドレッシングは値頃品からミドル、高価格帯まで多彩なメニュー提案や、コミュニケーション活動が展開される予定。原燃料費上昇への対応も注視されるところ。
上位メーカーによると、家庭用マヨネーズ市場はこの1年、消費者購入ベースでほぼ前年並み、重量ベースでは微減とみられるが、総務省・家計調査では前年を4%下(…)
上位メーカーによると、家庭用マヨネーズ市場はこの1年、消費者購入ベースでほぼ前年並み、重量ベースでは微減とみられるが、総務省・家計調査では前年を4%下(…)
だしの素(2013年3月4日号)
だしの素市場は春需期を迎えてメーカーの販促活動も日増しに活発化してきた。ただ、業界トータルの流れとしては物量スケールで前年比2%前後のマイナス、金額ではさらに1〜2ポイントていどの減少と推定される。成熟型分野として堅実さはなんとか維持できているものの、金額面でのポイントダウンはやはり気懸かりな材料である。とくに原材料面では引き続き魚価が上昇基調にある一方、円安進展を背景に燃料費など全体にコストプッシュの場面に迫られており、このような状況にあって需要喚起と価格是正をどう進めていくか、重要な局面を迎えたようだ。
だしの素商材は消費者密着型のコア的調味料に定着している。およそ半世紀以上にわたり和風料理全般のだしの素というカテゴリーで主役の座を保ってきており (…)
だしの素商材は消費者密着型のコア的調味料に定着している。およそ半世紀以上にわたり和風料理全般のだしの素というカテゴリーで主役の座を保ってきており (…)
飲料市場(2013年2月28日号)
昨年の清涼飲料市場は出荷箱数ベースで前年比102%と過去最高を記録した。ただ競争激化で販売価格の低下が進む。昨年は特保の炭酸飲料や新ジャンルの無糖茶、炭酸果汁など新たな価値を提案した商品がヒットし市場に活力を与えた。競争力と経営基盤の強化に向けては統合・再編が焦点の一つ。また収益基盤として自販機事業の強化を大手各社が打ち出しており、設置先の争奪戦が激化しそうだ。
飲料製品の販売価格は量販店の大型PETを中心に引き続き低下。CVSでも500mlPETの販促とPBの拡大で同様の傾向にある。差別化された価値が認められなければ価格低下は止められない中、昨年はコカ・コーラシステム「太陽のマテ茶」が無糖茶の新たな可能性を拓いた。サントリー食品インターナショナルの「オランジーナ」は高めの(…)
飲料製品の販売価格は量販店の大型PETを中心に引き続き低下。CVSでも500mlPETの販促とPBの拡大で同様の傾向にある。差別化された価値が認められなければ価格低下は止められない中、昨年はコカ・コーラシステム「太陽のマテ茶」が無糖茶の新たな可能性を拓いた。サントリー食品インターナショナルの「オランジーナ」は高めの(…)
ワイン(2013年2月25日号)
ワイン総市場はデイリーワインを中心に人気を集め、12年は数量ベースで前年比110%前後伸びたとみられる。国産ワインはPET容器入りや大容量のワインが好調で107%、輸入ワインは円高傾向が続いたことで低価格やPBワインが引き続き増えて111%と伸ばした。ただ昨年末ごろからは為替相場は円安に転じており、この傾向が長期化するようなら低価格やPBワインが真っ先に影響を受ける。いずれは業界全体まで波及することが予想され、価格政策など難しい舵取りをしなくてはならなくなりそうだ。その一方、実需は着実に増加を続けていると見られ、今年も106〜107%の伸びが見込まれている。
国産ワインはフルボトル500円弱の国産ワインと、国産ぶどう100%使用のいわ(…)
国産ワインはフルボトル500円弱の国産ワインと、国産ぶどう100%使用のいわ(…)
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