食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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アイスクリーム(2015年4月20日号)
アイスクリームの14年度メーカー出荷額(4〜3月)は4360億円前後、前年比101%と推計され、2年連続で過去最高を記録した。夏の天候不順、消費増税による消費マインド低下など厳しい市場環境の中での記録更新となった。シニア層のアイス購入金額が伸びており、大人の嗜好を満足させる商品が市場の成長をけん引、今年も上質化路線が重点方針となる。今春は原材料高による価格改定を実施したが、主力品の品質向上や積極的なマーケティング施策で需要を喚起し、今年度も市場の成長をめざす。
アイスクリーム市場は14年4〜6月の第1四半期が好調で消費増税の影響もあまり受けなかった。しかし夏場には、天候不順が響き8月が大幅に減少、上半期は前年比99%に終わった。下半期に103〜104%となり通年で前年を上回った。 原料・資材高騰に(…)
アイスクリーム市場は14年4〜6月の第1四半期が好調で消費増税の影響もあまり受けなかった。しかし夏場には、天候不順が響き8月が大幅に減少、上半期は前年比99%に終わった。下半期に103〜104%となり通年で前年を上回った。 原料・資材高騰に(…)
コメ流通(2015年4月16日号)
平成25年産に続き、26年産も相場が下落したコメ市場。末端価格では、一時的に有力銘柄でさえも5kg1000円未満という特売価格が見られ、小売店・中間米穀卸・生産者ともに売り上げが減少した。コメの消費拡大が見込めない市場環境のなかで、米穀卸の生き残りをかけた戦いは熾烈さを増している。価格訴求以外の差異化が図りづらい商品特性のコメであるが、“機能性”を前面に打ち出した商品提案の動きも出てきており、今後の動向が注目されるところ。
米穀卸にとっては消耗戦とも言える状況が続いており、体力のない中小企業ほど疲弊が進行。なかには、業績悪化から法に触れる企業もあらわれ、淘汰される事態に…。少子高齢化・食の多様化から、今後もコメの消費拡大は難しく「さらに淘汰と再(…)
米穀卸にとっては消耗戦とも言える状況が続いており、体力のない中小企業ほど疲弊が進行。なかには、業績悪化から法に触れる企業もあらわれ、淘汰される事態に…。少子高齢化・食の多様化から、今後もコメの消費拡大は難しく「さらに淘汰と再(…)
清酒(2015年4月13日号)
清酒は総需要が落ち込む中で、話題性をとらえて関心が高まる一方、ボリュームゾーンの消費が厳しさを増しており、難しい舵取りに直面する。大容量パックの価格訴求が、値上げと消費増税の環境下で再び強まっているのを否めず、価値訴求でニーズをとらえていく戦略強化が不可欠。当面の春夏商戦は、スパークリングや糖質ゼロなどの成長分野の商品施策の広がりで、消費喚起に期待。昨年4月の消費増税の裏返しのタイミングもあり、新年度の出足が注目される。
清酒の課税数量は、14年1〜12月の国税庁確数で前年比2・4%減(約313万9000石)。11年に16年ぶりに実績クリアのあと3年連続で下がった。会計年度(FY)の4〜3月は、13年度が0・7%増で2年ぶりに実績クリア。3月に消費増税前の仮需があり、プラス(…)
清酒の課税数量は、14年1〜12月の国税庁確数で前年比2・4%減(約313万9000石)。11年に16年ぶりに実績クリアのあと3年連続で下がった。会計年度(FY)の4〜3月は、13年度が0・7%増で2年ぶりに実績クリア。3月に消費増税前の仮需があり、プラス(…)
マーガリン・スプレッド(2015年4月9日付)
家庭用マーガリン・スプレッド市場はバター不足が解消されず、バター代替性のあるリッチ・グルメタイプが増加傾向を続けているものの、主流のホームサイズ・プレーンはじめ低脂肪・ヘルシー分野の落ち込みで、市場全体では1割近いマイナス成長となった。ただ、ホームサイズでは昨秋発売の雪印メグミルク「コクのあるバター風味」がヒット、今春は明治「コーンソフトハーフ」がヘルシー分野の潜在ニーズに応える狙い。店頭では朝食提案販促が活発なだけに、マーガリン・スプレッドの販促施策に期待がかかる。
14年度(4〜3月)の家庭用マーガリン市場は、重量ベースで前年比90%程度(金額ベース92%)で着地したようだ。バターの供給不足でバター風味などリッチタイプやケーキ用が前年実績を上回ったが、最大カテゴリーのホームサイズ・プレーンはじ(…)
14年度(4〜3月)の家庭用マーガリン市場は、重量ベースで前年比90%程度(金額ベース92%)で着地したようだ。バターの供給不足でバター風味などリッチタイプやケーキ用が前年実績を上回ったが、最大カテゴリーのホームサイズ・プレーンはじ(…)
ビール市場(2015年4月6日号)
ビール大手各社の“原点回帰”を軸に、ことしはビール市場が盛り上がりを見せている。価値観や選択基準の多様化、個性を求める消費者志向を背景に、ビール大手はいずれも“プレミアム”をキーワードに高級路線を強める。また世界的なクラフトビール市場の成長を背景に、国内でもクラフトビールが急成長。海外ブランドビールもブランド力やこだわり感を背景に提案を強める。政府・与党が平成28 年度の税制改正で「同一分類の酒類間の税率格差を 縮小・解消する方向で見直しを行う」ことが明示されビール減税・新ジャンルの増税が検討されていることも背景として、プレミアムビールの定着やスタンダードビールの強化を進め需要開拓に取り組んでいく。
〈プレミアム商品さらに増強〉プレミアムビールで先行するサントリービールは、(…)
〈プレミアム商品さらに増強〉プレミアムビールで先行するサントリービールは、(…)
缶詰・びん詰(2015年4月6日号)
缶詰の市場は「缶つま」に代表されるグルメ缶詰のカテゴリーが活況、高単価のため流通サイドからも評価されている。ワインやウイスキー、ビールなど酒類との関連販売で売り場の活性化にも貢献している。水産缶ではツナ缶の原料事情が安定しているものの、青魚や鮭は悪化、価値訴求への転換が急務となっている。
国分がK&K「缶つま」で仕掛けたいわゆる300円以上のグルメ缶詰は、14年度で約43億円、前年から倍増したと推計される。「缶つま」は14年度(12月期)売上高(出荷金額)で約20億円、前年比45%増、15年度は数量ベースで約36%増の1000万缶を目指す。明治屋の「おいしい缶詰」は発売2年目の15年度(2月期)28%増の10万函、9億円が目標。「缶つま」は約80品目、「おいしい缶詰」は30品目の品揃え。ホテイフーズも「合(…)
国分がK&K「缶つま」で仕掛けたいわゆる300円以上のグルメ缶詰は、14年度で約43億円、前年から倍増したと推計される。「缶つま」は14年度(12月期)売上高(出荷金額)で約20億円、前年比45%増、15年度は数量ベースで約36%増の1000万缶を目指す。明治屋の「おいしい缶詰」は発売2年目の15年度(2月期)28%増の10万函、9億円が目標。「缶つま」は約80品目、「おいしい缶詰」は30品目の品揃え。ホテイフーズも「合(…)
乾物・ふりかけ・お茶漬け(2015年4月2日号)
乾物は、日本の食文化を象徴する食品として、根強く、長きにわたり支持を受ける。一方で「乾物離れ」も指摘され、若年層に訴えかけるなどの取り組みが待たれる。今年は海苔、千切大根の相場が高騰するなど、近年にない原料事情ともなっている。
国産海苔 国産海苔の新物は今シーズン、需給逼迫で、開始当初より、高値相場が続く。直近の生産状況は、有明海では色落ちが進み、一部漁場で網の撤去作業が始まるなど終漁が近い。生産数量は昨年より多いものの、平均単価は今年2月までと同様、昨年比2〜3円の高値相場が続く。瀬戸内海は、兵庫では順調な生産が続いている一方で、香川県では急激な栄養塩の低下により色落ちが進行。全国的に色落ちにより生産をあきらめる組合がある反面、好調な漁場では生産意欲が高い組合もあるのが今シ(…)
国産海苔 国産海苔の新物は今シーズン、需給逼迫で、開始当初より、高値相場が続く。直近の生産状況は、有明海では色落ちが進み、一部漁場で網の撤去作業が始まるなど終漁が近い。生産数量は昨年より多いものの、平均単価は今年2月までと同様、昨年比2〜3円の高値相場が続く。瀬戸内海は、兵庫では順調な生産が続いている一方で、香川県では急激な栄養塩の低下により色落ちが進行。全国的に色落ちにより生産をあきらめる組合がある反面、好調な漁場では生産意欲が高い組合もあるのが今シ(…)
揚げ物関連(2015年3月30日号)
春野菜など旬の生鮮3品が豊富な出回りで、連動する揚げ物テーマのインストアプロモーションがスタンバイ。食用油&専用ミックスの出番。キャノーラ油、から揚げ粉・天ぷら粉などと関連品のアソート大陳や生鮮とのクロスマーチャンダイジングが主流である。生鮮連動では、主婦にアピールするメニュー提案型の販促も多い。“鶏から揚げ”は、経済性等で見直されているとの見方もあり、時節柄、製販ともに家庭内手作りをプッシュする。食用油&専用ミックスは健康、簡便性等のニーズにも対応。3月は昨年の消費税増税仮需のマイナス反動が出たが、4月以降はその逆でプラス反動の局面、さらに消費喚起を図る。
揚げ物関連商戦は、主役の食用油、専用ミックスをはじめ、風味、安定性、簡(…)
揚げ物関連商戦は、主役の食用油、専用ミックスをはじめ、風味、安定性、簡(…)
みそ市場(2015年3月30日号)
味噌市場は、春需期本番を迎えて活気をみせてきた。原料面では、米は(安値)安定しているものの、大豆は国産もの価格の高水準の長期化、さらに輸入は、3月以降シカゴ相場10ドル割れで安定推移しているが、前年同期とは円安推移にあるのと、味噌用のノンGMに関してプレミアの絡みもあって量、価格ともに決して楽観できない状況。肝心の消費については、昨年は久々に全国出荷量で前年確保の健闘をみせており、この流れはこの1、2月も続いており、量販の販売状況も前年確保の堅実さ維持している。こうしたなか、需要のトレンドは無添加と減塩という明確な流れが春商戦を迎えてよりいっそう鮮明化しつつある。今シーズンの新商品も生みそ、即席含めて減塩商材が目白押し。減塩商材の投入は2〜3年ほど前からその兆候を見せていたが、マルコメの「タニタ(…)
CVS(2015年3月26日号)
コンビニエンスストア上場7社の14年3月〜15年2月既存店業績は、セブン‐イレブン・ジャパンが年間を通じて前年を上回った半面、2位以下が苦戦を続けている。商品面ではプレミアム消費やシニア・主婦層を狙った戦略が奏功、客単価が前年をクリアした月がそうでない月よりも多いチェーンが5社に上る一方で、客数回復の動きは鈍い。一強多弱に拍車がかかる中、3位のファミリーマートと、4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスが経営統合する方針を発表。業界再編の動きが加速している。
10日、ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスは合同で記者会見を開き、来年9月をめどに経営統合すると発表した。伊藤忠商事がユニーの発行済株式(…)
10日、ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスは合同で記者会見を開き、来年9月をめどに経営統合すると発表した。伊藤忠商事がユニーの発行済株式(…)
ヨーグルト(2015年3月26日号)
14年度のヨーグルト市場は前半、踊り場状態で伸び悩んだが、後半から復調し、通年では概ね前年並み(微増)で着地した。需要はいぜん堅調だが、原材料である生乳生産の減少に歯止めがかからず、乳価引き上げで4月から製品値上げ(容量変更含む)が実施される。全般に価格競争の様相の濃いヨーグルト市場も“特売に頼らない”高機能性ヨーグルトの成長拡大で構造変化が進行。ことしは美容ジャンル、ギリシャスタイル・水切りヨーグルトなど新ジャンル構築への期待がかかる。機能性表示食品制度への対応も注目される。
14年度(4〜3月)のヨーグルト市場は、わずかに前年水準を超える見込みだ。上期(4〜9月)は4月の消費増税の影響なども加わり1ポイント程度のマイナス成長と(…)
14年度(4〜3月)のヨーグルト市場は、わずかに前年水準を超える見込みだ。上期(4〜9月)は4月の消費増税の影響なども加わり1ポイント程度のマイナス成長と(…)
低温食品(2015年3月23日号)
冷凍食品の家庭用は3月から値上げを実施したメーカーが多いため、店頭では棚替えのタイミングが例年よりも2週間程度遅れ気味だという。新商品では各メーカーが高付加価値型を強化、食卓向け提案が目立つほか、パスタでは副菜などと組み合わせたワンプレート型に挑戦、米飯関連の広がりや、冷凍食品を活用したレシピ提案など、需要層拡大策も新しいステージに入ってきた。14年度のマーケットは4〜2月で約1%増と前年度までと比較すると伸びが鈍化している。
今春はニチレイフーズが「本格炒め炒飯」に『新・本格炒め製法(3段階炒め)』を採用、炒飯・おにぎり類は「北海道産」、ピラフ類は「国産」のいずれも“一等米使用”に統一するなど、米飯カテゴリーの価値向上を図った。「本格」ブランドでCMや店頭での試食(…)
今春はニチレイフーズが「本格炒め炒飯」に『新・本格炒め製法(3段階炒め)』を採用、炒飯・おにぎり類は「北海道産」、ピラフ類は「国産」のいずれも“一等米使用”に統一するなど、米飯カテゴリーの価値向上を図った。「本格」ブランドでCMや店頭での試食(…)
コーヒー・紅茶(2015年3月19日号)
14年1〜12月のコーヒー総需給は、45万6446t、前年比1・0%増で2年連続で過去最高を更新した。コーヒー相場の高騰と円安で生豆の調達コストが上昇し、昨秋に家庭用の一部で値上げを実施。さらに消費増税に伴う消費停滞があった中で、コーヒーの消費は力強い伸びを見せた。1杯100円のCVSのカウンターコーヒーから、希少豆を1杯ずつドリップするサードウェーブコーヒーまで幅広く消費者の関心を集めている。これが新たな飲用層を開拓し、1杯用製品やマシンによる飲用シーンの拡大、嗜好性の高まりにつながり、消費をすそ野と奥行きの両面で広げている。各メーカーもこの追い風を捉えた提案を強化している。
需給の内訳は、「コーヒー生豆」輸入量が、カフェインレスを含め40万9372t(10(…)
需給の内訳は、「コーヒー生豆」輸入量が、カフェインレスを含め40万9372t(10(…)
低アルコールRTD(2015年3月16日号)
缶チューハイやプレミックスカクテルなどの低アルコールRTD市場は、8年連続の市場拡大に向けて盛り上がりを見せている。市場規模は昨年で前年比7%増の1億4000万ケース(250ml×24本換算)弱と想定され過去最高を更新。酒類総市場が縮小傾向にあるなか、7年連続プラス伸長の貴重な成長株として、メーカー各社はコアブランド強化と新たな市場の創出に注力。今年は4%増、1億4300万ケース超の見込みで、まずは春、GW、そして最需要期の夏場に向けた提案が活発化している。
〈進む度数提案、増える機能系〉総市場の5割弱はアルコール分4〜7%のスタンダードタイプで、昨年は2%増の6400万ケース強の推計。大きく伸ばしたのはアルコール分8%以上の「ストロングタイプ」で、25%増の4300万ケース強となったと見込まれている。(…)
〈進む度数提案、増える機能系〉総市場の5割弱はアルコール分4〜7%のスタンダードタイプで、昨年は2%増の6400万ケース強の推計。大きく伸ばしたのはアルコール分8%以上の「ストロングタイプ」で、25%増の4300万ケース強となったと見込まれている。(…)
乾麺(2015年3月12日号)
乾麺は今こそ、需要喚起が求められる局面を迎えていると言える。コンセプトが伝わる商品、消費者が価値を実感できる商品の開発と市場投入が焦点だ。ギフトも通年対応化などの動きが増えてきた。そうめん発祥の地・奈良三輪では2年続けて高値相場で始まった。「乾麺の価値」再発見へ、気運は高まりつつある。
ある乾麺メーカーのトップに昨今の乾麺市場を取り巻く状況を聞くと「家庭で麺を調理する機会が減ったというような実感はない。実際、パスタは増えている。ただ、12〜13年前と現在を比べると、乾麺への小麦粉使用量は統計的にも減少しているのは確かで、あえて言えば『和風乾麺』が減っている」と、ユニークかつ独特な言い回しで表現。同氏によれば、減少の要因は二つ。ひとつは、時短・簡便調理を好むという消費スタイル(…)
ある乾麺メーカーのトップに昨今の乾麺市場を取り巻く状況を聞くと「家庭で麺を調理する機会が減ったというような実感はない。実際、パスタは増えている。ただ、12〜13年前と現在を比べると、乾麺への小麦粉使用量は統計的にも減少しているのは確かで、あえて言えば『和風乾麺』が減っている」と、ユニークかつ独特な言い回しで表現。同氏によれば、減少の要因は二つ。ひとつは、時短・簡便調理を好むという消費スタイル(…)
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