食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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中・四国市場(2016年7月21日号)
少子高齢化による市場規模縮小や県外・島外からの大手資本の流入など、中四国流通市場を取り巻く環境は予断を許さない。そうしたなかにあって、総合卸、リージョナルチェーン各社の活躍が光っている。総合食品卸では、生鮮・デリカ事業をより一層強化する動きがみられる。広域に対応でき効率性も高めた物流体制構築を追求し、物流センターを活用したコスト削減や業務簡素化なども仕入れ先に提案。リージョナルチェーンでは、消費者の価値志向の高まりを受け、プレミアム・高価格帯商品の開発・品揃えに注力。商圏の変化に対応するため既存店リニューアルを継続して進めるとともに、都市部など人口増加圏への新規出店も意欲的に展開している。
日本アクセス 日本アクセス中四国エリアの2016年度は売上高1059億円、通(…)
日本アクセス 日本アクセス中四国エリアの2016年度は売上高1059億円、通(…)
低アルコールRTD(2016年7月18日号)
缶チューハイやプレミックスカクテルなどの低アルコールRTD市場は、9年連続の市場拡大に向けて順調に推移している。年初の見通しは103〜107%で1億6000万ケース(250ml換算)乗せもありうるとみられていたが、1〜6月累計はその想定を大きく上回る110%前後と見られる。縮小傾向にある酒類総市場にあって、注目度はいっそう増している。市場活性化や話題喚起を狙い、既に上半期から毎週のように期間限定品が登場する過熱ぶりだが、各社一歩も引かず夏の需要期、そして秋冬へと取り組みが続けられる。
〈高アルが市場をリード〉 RTD市場がこれまで8年連続で伸長するなか、昨年は2ケタ近い伸びで加速。今年もその勢いを持続している。酒類市場全体が縮小傾向にあ(…)
〈高アルが市場をリード〉 RTD市場がこれまで8年連続で伸長するなか、昨年は2ケタ近い伸びで加速。今年もその勢いを持続している。酒類市場全体が縮小傾向にあ(…)
食用塩(2016年7月18日号)
平成27年度の財務省・塩需給実績は需要量(消費量)773万3000t、前年比99.4%で着地した。家庭での塩の使用量は有職主婦の増加など生活スタイルの変化による中食や簡便調味料の拡大、チルド商品の伸長や減塩志向に伴い、年々減少傾向。業界挙げて塩の正しい情報を発信し、過度な減塩から適塩へ、消費者意識の改善に取り組む必要があるとされる。こうした中、熱中症対策として塩分補給が効果的なことから塩の価値見直しの動きが高まってきた。総務省消防庁によると、熱中症で救急搬送される人数は7〜8月にピークとなる。量販やCVS 店頭では熱中症予防として基準値のナトリウム濃度を満たす機能性飲料の露出が目立ってきた。また、特殊製法塩の価値のPR 等を行う「日本特殊製法塩協会」が昨冬に発足するなど、塩の価値の普及・啓発活動も(…)
加工米飯(2016年7月14日号)
加工米飯市場は、引き続き堅調に拡大している。15年度の生産量は伸長率が、これまでと比較すると鈍化したが「合計」で34万9424t(前年比102・6%)と実績をクリア。「無菌包装米飯」と「冷凍米飯」の2大カテゴリーが市場をけん引する構図。家庭でコメを炊く消費者は減少傾向にあるが、そうした層が加工米飯にシフト。メーカー各社は、今後もそうした動きが進むとの判断から設備投資に積極姿勢でいる。また、今年は4月に発生した熊本地震の影響で「無菌包装米飯」や「レトルト米飯」、「乾燥米飯」に特需が発生。「4月単月では前年比200%。生産体制もフル稼働となり、大変な状況だった」とする企業も見られた。
農林水産省がまとめた加工米飯生産量は、2010年度が22万7952t(前年比101(…)
農林水産省がまとめた加工米飯生産量は、2010年度が22万7952t(前年比101(…)
中華&和洋調味料(2016年7月11日号)
中華と和洋のメニュー用調味料市場は15年度、生鮮野菜の高騰が響き野菜メニューが伸び悩み全体の足を引っ張った。一方で中華では「麻婆豆腐」が伸長、今春は味の素社とエスビー食品も攻勢に出て、カテゴリーは活性化している。和洋メニュー用も野菜高が影響していることと、参入メーカーが一段落、さらにけん引役となる売り上げ規模の大きなメニューが見当たらず、この育成が課題。
中華のメニュー用は今年に入って「麻婆豆腐」の伸び率が高まっているほか、「回鍋肉」などの野菜用も回復してきているが、6月になり茄子が高く「麻婆茄子」は伸びを欠いている状況。7〜8月は店頭販促として「中華フェア」の実施頻度が高く、主要メーカーは主力品のテレビCMを放映、店頭露出度を高め売り込みを強化している。「麻婆(…)
中華のメニュー用は今年に入って「麻婆豆腐」の伸び率が高まっているほか、「回鍋肉」などの野菜用も回復してきているが、6月になり茄子が高く「麻婆茄子」は伸びを欠いている状況。7〜8月は店頭販促として「中華フェア」の実施頻度が高く、主要メーカーは主力品のテレビCMを放映、店頭露出度を高め売り込みを強化している。「麻婆(…)
スピリッツ・リキュール(2016年7月7日号)
今年のスピリッツ&リキュール市場は、ウイスキー人気を背景としたブラウンスピリッツの活性化を追い風に、ホワイトスピリッツまで含めて全般に安定した動きを見せている。飲食店ではウイスキーハイボールの普及に関連して食中酒カクテルの間口が広がり、各社の提案も活発化。またモヒートブームに連なり手軽にカクテルができるRTS(レディ・トゥ・サーヴ)が浸透しカクテル需要が家庭内まで拡大。夏場にかけてはこの動きをさらに活性化させるべく各社取り組みを強める。
スピリッツ&リキュール類の1〜5月輸入通関数量(財務省関税局調べ)では、数量・金額とも最も大きい「リキュール」が前年同期比87・2%の1万3163kl。ほぼ半分を占める韓国が75・6%と低調で、昨年急速に伸ばした韓国焼酎系のRTS輸入が一巡したのが(…)
スピリッツ&リキュール類の1〜5月輸入通関数量(財務省関税局調べ)では、数量・金額とも最も大きい「リキュール」が前年同期比87・2%の1万3163kl。ほぼ半分を占める韓国が75・6%と低調で、昨年急速に伸ばした韓国焼酎系のRTS輸入が一巡したのが(…)
無糖茶飲料(2016年7月4日号)
緑茶飲料市場は、今年1〜5月104〜105%と好調で、有力ブランドが独自の価値を訴求し活性化している。麦茶飲料は2ケタ増が続き15年は5000万ケース強に拡大。今年は競合するブレンド茶も夏に向けて強化策を打ち、麦茶・ブレンド茶カテゴリーの拡大が期待される。
緑茶市場は、ブームとなった2005年4470億円をピークに、ヒット商品と似た商品訴求が相次いだことで飽きられ、上位ブランドへ集約、市場縮小が続いた。その後、新しい味わいの提案によって市場が活性化し、10年3750億円を底に増加に転じて15年は4150億円、103%まで回復している。スタンダードな緑茶や渋みのある濃い味わい、うまみ、すっきりなど各ブランドが差別化戦略を推進。幅広い味のニーズに応えることで市場を(…)
緑茶市場は、ブームとなった2005年4470億円をピークに、ヒット商品と似た商品訴求が相次いだことで飽きられ、上位ブランドへ集約、市場縮小が続いた。その後、新しい味わいの提案によって市場が活性化し、10年3750億円を底に増加に転じて15年は4150億円、103%まで回復している。スタンダードな緑茶や渋みのある濃い味わい、うまみ、すっきりなど各ブランドが差別化戦略を推進。幅広い味のニーズに応えることで市場を(…)
総合食品卸(2016年6月30日号)
食品卸業界は引き続き物流費の上昇に悩まされている。人手不足への対応のため最新のマテハン機器を導入するなど省力化、効率化を図っているが、大きな物流費の改善には、小売りとメーカーも巻き込んだ全体最適化への本格的な取り組みが求められる。ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスの統合など流通の再編は大きな商流の移動が伴うことが予想される。惣菜と生鮮は成長領域として後方支援の機能磨きの競争が熾烈化してきている。
16年3月期における三菱食品の物流費は売上高の伸びを上回る3・97%増、売上比も0・07ポイントアップの3・38%。人件費の低減により販管費率は0・03ポイント改善し6・37%、売上総利益も増加したため営業増益を達成できた。今年度の設備投資(…)
16年3月期における三菱食品の物流費は売上高の伸びを上回る3・97%増、売上比も0・07ポイントアップの3・38%。人件費の低減により販管費率は0・03ポイント改善し6・37%、売上総利益も増加したため営業増益を達成できた。今年度の設備投資(…)
チーズ(2016年6月27日号)
チーズ市場は引き続き順調に拡大を続けている。家飲みや内食化の進行が追い風になっており、家庭用チーズの伸びが業務用を上回る状況にある。家庭用は昨年春、国産ナチュラルチーズの一部で値上げがあったが、購入量は落ちず、国際乳製品市況の軟化でプロセスチーズやシュレッドは好調に推移した。TPP交渉大筋合意により、16年目にチェダー、ゴーダ等の関税撤廃が行われるなど、自由化進展への基盤強化、国産チーズにとって国際競争力の強化、さらなる付加価値向上が求められる。
農水省によると15年度(4〜3月)のチーズ需給量は、前年比7・5%増の32万tで、過去最高を更新。国際市況の軟化や国内の旺盛なチーズ消費などで輸入ナチュラル(以下N)チーズ(24・8万t)が9・0%増加、国産Nチーズの減少分を吸収した格好だ。(…)
農水省によると15年度(4〜3月)のチーズ需給量は、前年比7・5%増の32万tで、過去最高を更新。国際市況の軟化や国内の旺盛なチーズ消費などで輸入ナチュラル(以下N)チーズ(24・8万t)が9・0%増加、国産Nチーズの減少分を吸収した格好だ。(…)
総合食品卸・関西地区担当者覆面座談会(2016年6月23日号)
総合食品卸大手7社の関西エリア担当者による座談会を開催。今年ここまでの業況やコストコントロールなどへの取り組み、今後の市場見通しなど幅広く聞いた。スーパーが惣菜・低温食品を強化するのに対応し、食品卸各社も、農水産物の販路拡大や生産者と協力した川上事業への参入、生鮮を主力とする卸との提携、スーパー向け惣菜の開発などに一層注力。コストダウン施策としては、配送経路の見直しや発注頻度の調整などによる輸送費低減に始まり、センターでの不良・未回転・低回転在庫の削減に至るまで、徹底して行う姿勢がうかがえた。関西市場の可能性として、「有力小売りチェーンが多く存在している」「粉モンやだしなど関西ならではの食文化が根付いている」との期待の声や、「新製品の店頭化が東京などに比べて遅いのでは」といった意見も出た(5(…)
洋酒・ワイン関連(2016年6月20日号)
夏の商戦に向けて、洋酒分野でウイスキーとワインの提案が活発化している。酒類総市場が減少傾向にあるなかで、両カテゴリーとも若者や女性など新規需要層を開拓し、着実に市場を拡大。なかでもウイスキー類ではバーボンウイスキー、ワイン類では国産ぶどう100%使用の日本ワインや、シャンパーニュの動きが目立っている。
ウイスキー類では、今夏はバーボンなどアメリカンウイスキーの提案強化が目立つ。サントリースピリッツでは「ジムビーム」の〈シトラスハイボール〉提案に加えて、今年は〈ビームハイ〉を居酒屋などの業務店中心に拡販。アサヒビールはジャックダニエル蒸溜所の創業150周年を記念した企画提案で話題喚起を図る。サントリースピリッツの〈ビームハイ〉提案は、専用ジョッキに氷をたっぷり入れて「ジムビーム」を注ぎ、1対4で(…)
ウイスキー類では、今夏はバーボンなどアメリカンウイスキーの提案強化が目立つ。サントリースピリッツでは「ジムビーム」の〈シトラスハイボール〉提案に加えて、今年は〈ビームハイ〉を居酒屋などの業務店中心に拡販。アサヒビールはジャックダニエル蒸溜所の創業150周年を記念した企画提案で話題喚起を図る。サントリースピリッツの〈ビームハイ〉提案は、専用ジョッキに氷をたっぷり入れて「ジムビーム」を注ぎ、1対4で(…)
本格焼酎(2016年6月16日号)
本格焼酎は、ブームから10年以上が過ぎ関心が薄れていると指摘される中で、話題作りに継続的な取り組みが進展。その成果が着実にあらわれており、さらなる訴求強化が期待される。とくに炭酸割りをはじめ、長期貯蔵熟成、赤芋・紫芋などの赤芋系への関心の高まりがポイント。総需要は堅調さを取り戻しつつあるようだが、メーカーの見方は厳しく、本格焼酎としてのカテゴリーの確立に、改めて取り組むべき重要な局面でもある。
本格焼酎の課税移出数量は、日本酒造組合中央会調べの15年度FY(4〜3月、概数合計) で、前年比2・2%増の46万2140kl(256万7000石)と実績クリア。14年4月の消費増税による仮需や反動減を背景に、13年度は1・5%増、14年度は6・9%減であり、15年度のプラスは総需要として堅調さを示すものとみることもできそうである。今年の1(…)
本格焼酎の課税移出数量は、日本酒造組合中央会調べの15年度FY(4〜3月、概数合計) で、前年比2・2%増の46万2140kl(256万7000石)と実績クリア。14年4月の消費増税による仮需や反動減を背景に、13年度は1・5%増、14年度は6・9%減であり、15年度のプラスは総需要として堅調さを示すものとみることもできそうである。今年の1(…)
家庭用カレー(2016年6月13日号)
家庭用ルウカレー、レトルトカレーの消費はともに堅調に推移している。昨年春に上位メーカーが価格改定を実施、プライスリーダーであるトップブランドの販売に影響は出たものの、夏場以降は概ね回復基調にある。15年度のルウカレーは金額ベースで6〜7%増加。価値訴求型マーケティングによる付加価値商材の拡充、低価格帯の収益改善策が引き続き注視される。微増のレトルトカレーにおいても低価格帯商品の建て直しが課題となっているが、4袋パックに対する需要が旺盛なことから、このカテゴリーでの競争にも拍車がかかる。価格改定後の収益改善を次の成長につなげたいところだ。
ルウカレー 15年度(4〜3月)の家庭用ルウカレー市場は、昨春実施された価格改定により金額ベース(約8%アップ)で概ね、前年比7%増の519億円程度(小売りベー(…)
ルウカレー 15年度(4〜3月)の家庭用ルウカレー市場は、昨春実施された価格改定により金額ベース(約8%アップ)で概ね、前年比7%増の519億円程度(小売りベー(…)
中元ギフト(2016年6月9日号)
6月に入り、本格化する中元ギフト商戦。前年実績割れが続く市場にあって、ギフトには既存顧客深耕と新規顧客獲得が求められる。そうしたなかにあって、バラエティ・調理加工品・自家需要など、ニーズ対応型とも言えるギフトが続々投入され期待が持てる。
ダウントレンドと言われる贈答市場。要因のひとつに、贈答世帯の減少もあるようだ。ある調査機関が昨年の歳暮を対象に実施したアンケートによると、まったく贈答をしなかった割合は全体の45・8%にのぼった。その前年と比べると2・1ポイント、前々年からみると4・9ポイントの上昇となっている。また、贈答をしなかった、および、贈答件数が1〜3件までの割合も全体の約8割を占めるという結果となった。調査では年代別贈答件数の比較も行っており、それによると、贈答をしなかった割合は20代で73・5%、30代で(…)
ダウントレンドと言われる贈答市場。要因のひとつに、贈答世帯の減少もあるようだ。ある調査機関が昨年の歳暮を対象に実施したアンケートによると、まったく贈答をしなかった割合は全体の45・8%にのぼった。その前年と比べると2・1ポイント、前々年からみると4・9ポイントの上昇となっている。また、贈答をしなかった、および、贈答件数が1〜3件までの割合も全体の約8割を占めるという結果となった。調査では年代別贈答件数の比較も行っており、それによると、贈答をしなかった割合は20代で73・5%、30代で(…)
こだわり食品群(2016年6月6日号)
こだわり食品群の売り場での露出は、年々高まりを見せている。背景にあるのは“本物志向”を求める消費者の増加だ。少子高齢化の進行により、量より質を求める傾向が強まっている。みそ・醤油・だし・つゆ類・ドレッシングをはじめ、オリーブオイルやココナッツオイルなど食油売り場でも、こだわり食品の台頭が目立ってきた。流通サイドでも、こだわり食品の専用コーナーを設けて提案強化する動きも活発化しており、こだわり商品の需要はまだまだ掘り起こせそうだ。
「原材料」「製造方法」「専用容器」など…切り口は様ざまだが、近年“こだわり商品”の需要が着実に拡大している。いわゆる“プレミアム”がつく商品もそれで、低価格路線の対極という位置付けにある。背景にあるのは“本物志向”を求める消費者の増加(…)
「原材料」「製造方法」「専用容器」など…切り口は様ざまだが、近年“こだわり商品”の需要が着実に拡大している。いわゆる“プレミアム”がつく商品もそれで、低価格路線の対極という位置付けにある。背景にあるのは“本物志向”を求める消費者の増加(…)
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