食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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スーパーマーケット(2021年8月2日号)
7月下旬の4連休は、東京五輪の家庭内観戦需要の高まりにより、スーパーマーケットの売り上げは大きく伸びた。なかには酒類の販売が2割程度拡大した企業もある。しかし、9月頃には消費行動が変化し、内食から外食への回帰が進むとの見方もあり、今後はディスカウント業態の勢いが増すと想定する業界関係者もいる。一方で、穀物相場の高騰など、かつてない原料高で食油やマヨネーズの値上げが進んでいる現状もある。節約志向の高まりや激化する業態間競争と原料高の狭間で、スーパーマーケットは難しい対応を迫られることになる。
開催を巡って紆余曲折があった東京五輪。消費者の五輪に対する意識がつかみ難いなか、多くのスーパーマーケット企業が、どのような五輪商戦を展(…)
開催を巡って紆余曲折があった東京五輪。消費者の五輪に対する意識がつかみ難いなか、多くのスーパーマーケット企業が、どのような五輪商戦を展(…)
信州食品メーカー(2021年7月29日号)
国内屈指のみそ生産地区である信州。大手から中小まで100社を超えるみそメーカーが存在する。みそ市場のけん引役を担うエリアといっても過言では無く、信州地区の動向がみそ市場に大きな影響を与える。「長野県」の1〜5月みそ出荷量は8万907t(前年比98・0%)と1646t減。全国合計が前年比96・3%である事を踏まえれば、健闘していると言える。昨年より続くコロナ下の影響を受けているものの、次の一手を打ち始めるメーカーの動きが活発化してきた。新商品の投入も見られ、アフター・コロナに向けて需要喚起を図っていきたい。
中部卸売業界(2021年7月29日号)
中部エリアの卸売業界では、地場有力卸が地域密着の強みを生かして地盤をより強固にするため、アフター・コロナに向けての取り組みを模索している。愛知県では、まん延防止等重点措置が11日で解除されたことを受け、県独自の「厳重警戒措置」を12日から8月11日まで実施。全県の飲食店に午後9時までの営業時間短縮を要請し、名古屋市などでは午後8時から1時間延長となった。酒類提供の時間制限も解除された。厳しさが続く業務用市場には客足が戻り始めているが、バーやスナックなどのナイトマーケットまでは及ばない。ワクチン接種が進み、業務用回復がどうなるかが焦点と見られている。家庭内消費への対応をさらに進めながら、業務用市場との両輪でアフター・コロナのビジネスモデル構築(…)
家庭用食油(2021年7月26日号)
食油家庭用は、2020年度(20・4〜21・3)の市場規模(SCI等)が1670億円、前年度比108%、3年連続でレコードを更新。コロナ禍で在宅時間の多い生活にシフト、これがニューノーマルのスタイルとなり、家庭内調理・内食が増え、生食も加熱調理もぐんと上向いた。カテゴリー的には、汎用タイプのキャノーラ油が3年振りにトップ奪還、過去2年トップのオリーブオイルは2番手になった。生食の“かけるオイル”用途では風味の良さなどでオリーブオイル、ごま油等がヘルシー特性もベースに、堅調。揚げ物をはじめひと手間かける加熱調理も増えて、汎用タイプのキャノーラ油が復調、こめ油も健康指向で台頭してきた。ポスト・オリーブオイルをにらむアマニ油、しそ油・エゴマ油などは伸び(…)
中四国市場(2021年7月19日号)
中四国は古くから、山陽や山陰、四国などの豊富な農産物や海産物を広く全国に流通させてきた、伝統的に産業が活発な地域。今も、みそや削り節などの有力メーカーが工場を構え、みそや削り節、めんつゆなどを製造。みそにより健康的な暮らしを支え、削り節によるレシピ提案などに注力している。
低アルコールRTD(2021年7月15日号)
低アルコールRTDの1〜6月上半期販売数量は、業界推定で前年比106%の1億3066万ケース(250ml換算)となった。新型コロナ下で家飲み需要が増えた昨年同期の116%をベースに続伸。4月、5月は昨年急増の裏返しで前年並みだったが、6月は110%(昨年同月111%)と再びペースアップ。今年は14年連続成長(昨年推定2億5659万ケース、112%)で、2ケタ伸長から1ケタ台後半のプラスが見込まれており、夏場の最盛期でしっかり稼ぎたい局面。東京では12日から4度目の緊急事態宣言、五輪会場は無観客と、家飲みに弾みがつきそうな状況。牽引車のレモン系RTDは、1〜6月で122%の6946万ケースと高伸長で、新商品やリニューアルの寄与も大きい。新たな需要を創造する新ブランドの展開(…)
食用塩(2021年7月15日号)
令和2年度財務省・塩需給実績は、需要量は784万5000t、前年比0・4%増。うち、家庭用・飲食店等で使用される「生活用」は、12万7000t、5・9%減。2020年度(20年4月〜21年3月)の塩市場の動きは、家庭用市場はコロナ禍による巣籠り需要の影響で家庭内調理頻度が増加。トライアルしやすく、値ごろ感のある小容量タイプの売上が比較的好調だった。塩の大きな需要期の一つ、6月の梅シーズンは梅の不作により需要が落ち込んだ。業務用市場は緊急事態宣言により飲食店向け需要が激減。繰り返される休業・時短要請の影響をもろに受けた。21年4〜6月の家庭用市場は、梅が平年作だったため、昨年より好感触を得たメーカーが多く、漬物用塩の需要がアップ。長引くコロナ禍により家で過ごす(…)
加工米飯(2021年7月12日号)
加工米飯市場は、コロナ下における内食需要の増加を受けて拡大。昨年の生産量は40万4707t(前年比1・5%増)と過去最高を更新した。とりわけ「無菌包装米飯」が牽引。メーカー各社も、一時は供給が逼迫する状況が見られた。今年に入ってからは流動的で、包装米飯は新規参入企業も相次ぐとあって、今後の動向が注目される。
加工米飯市場は、コロナ下における内食需要の増加を受けて拡大。20年(1〜12月)の生産量は40万4707t(前年比1・5%増)と過去最高を更新した。とりわけ「無菌包装米飯」が牽引する形で、消費者の多食化が進んでいる事がうかがえる。カテゴリー別では「無菌包装米飯」19万7185t(前年比7・9%増)(…)
加工米飯市場は、コロナ下における内食需要の増加を受けて拡大。20年(1〜12月)の生産量は40万4707t(前年比1・5%増)と過去最高を更新した。とりわけ「無菌包装米飯」が牽引する形で、消費者の多食化が進んでいる事がうかがえる。カテゴリー別では「無菌包装米飯」19万7185t(前年比7・9%増)(…)
プラントベースフード(2021年7月12日号)
国内プラントベースフード市場が拡大している。大豆をはじめアーモンドやオーツ麦などの植物性原材料に由来する食品の総称。先行する欧米市場に続き、国内でも健康志向やSDGsへの関心が一層強まっていることや、タンパク質危機への備え、二酸化炭素の発生抑制といったサステナビリティ(持続可能性)やエシカル消費への意識の高まりなどが拡大の背景にある。外食・中食チャネルでの拡がりとともに、冷食やデリカ、ミンチなどとしてスーパーマーケットをはじめとする小売りチャネルでの取り扱いが増えていることも需要押し上げの要因となっている。
プラントベースフードの国内市場規模は直近の2020年度で約250億円(…)
プラントベースフードの国内市場規模は直近の2020年度で約250億円(…)
メニュー用調味料(中華&和洋)(2021年7月8日号)
メニュー用調味料(中華&和洋)、中華基礎調味料(醬・だし)のマーケットはコロナ禍初年度の高伸長もあり、2年目の今年は反動減が顕著。ただし、19年度比では増加しており、家庭内食化による調理機会の増加は高レベルを維持している。経済性も含めた“手作り価値”の再認識と、本格タイプを使用すればちょっと贅沢な“おうち外食”も楽しめる。和風メニューは前年から引き続き元気がなく、洋風メニューは今春、味の素社が投入した「Bistro Do」がカギを握る。
中華・韓国・エスニックの調味料及びチャーハンの市場は今年の1〜5月累計で3・6%減と前年伸ばした反動により減少しているものの、19年比では5・7%増とプラスで、高水準の需要が続いている。中華カテゴリーは3・4%減(…)
中華・韓国・エスニックの調味料及びチャーハンの市場は今年の1〜5月累計で3・6%減と前年伸ばした反動により減少しているものの、19年比では5・7%増とプラスで、高水準の需要が続いている。中華カテゴリーは3・4%減(…)
無糖茶飲料(2021年7月1日号)
緑茶飲料市場は1〜2月に大きく減少したが、コロナ禍が一巡した3月以降は前年を上回って推移し1〜5月で前年比微増となった。仕事の合間や通勤・通学、行楽、食事時など生活の様々なシーンで飲用される生活に密着した飲料であるため人の活動状況に大きな影響を受ける。厳しい環境の中で「お〜いお茶」「綾鷹」「伊右衛門」の有力ブランドはそれぞれ独自の価値訴求に注力し市場を活性化している。健康価値訴求の取り組みはサービスも含めて深耕を図っている。麦茶飲料は、昨年こそ前年を下回ったが、19年まで成長が続いたカテゴリーで今年は新ブランド投入もあり再び拡大路線に戻る。
緑茶飲料は1〜2月の減少を3〜5月で取り戻したが、5月は4月の2ケタ(…)
緑茶飲料は1〜2月の減少を3〜5月で取り戻したが、5月は4月の2ケタ(…)
総合食品卸(2021年6月28日号)
食品卸業界は新型コロナウイルスによる新常態が続く中で、得意先の外食を中心とした業務用商品の苦戦は続くものの、家庭内食の需要は高水準を維持しておりSMやDgS(ドラッグストア)が好調を維持、CVSも既存店売上は前年実績を上回るようになってきた。ただし酒類は業務用の落ち込みを、好調な家飲み需要でカバーしきれていない。課題の物流費上昇は昨年の場合、比較的抑制できたが、「トラックドライバーの2024年問題」も迫っていて、効率化の取り組みはスピードを加速させる必要があり、同業他社との協調とサプライチェーン全体での取り組み強化は必須条件だ。機能強化は一段と高いレベルで競い合い、それぞれが新たな“食品卸像”を描き邁進する。
チーズ(2021年6月24日号)
チーズ消費はいぜん底堅いが、ここにきて先行き不透明な様相が強まっている。原料用ナチュラルチーズの主要調達先であるオセアニア産の7〜12月FOB価格が2割強引き上げられる(別稿)。軟調だった欧州産イエローチーズも1割強上昇するなど、国内のチーズ業界にとって輸送費、為替円安などコスト高要因が迫る。コロナ禍が長期化するなか、業務用の減少を家庭用の高伸長で補いチーズ市場全体ではこの一年、概ね堅調だった。2020年度の家庭用市場成長率は110%とみられ、持続的成長を維持する対策が今年度の共通課題となっている。
2020年度(4〜3月)の家庭用チーズ市場は、金額ベースで前年比110%、重量ベースで107%と高伸長を収めた。プロセス(以下P)チーズは金額、(…)
2020年度(4〜3月)の家庭用チーズ市場は、金額ベースで前年比110%、重量ベースで107%と高伸長を収めた。プロセス(以下P)チーズは金額、(…)
近畿総合卸オンライン座談会(2021年6月21日号)
近畿総合卸担当者座談会を先月下旬にリモートミーティング形式で開催。引続きコロナ下で今春は、即席麺やパスタ、乾麺、調味料、プレミックスなどが裏年影響を受け、三度の緊急事態宣言で業務用も落ち込む一方で、ノンアルコールビールが高伸長を見せた。夏季見通しとしては、麺つゆや冷食、ヨーグルト、中華麺などが引き続き伸びるとしており、中元ギフトもWEB受注増が下支えするとの見方。昨年のような供給逼迫や買いだめなどがない分、消費ニーズは多極化しており、生活防衛意識が高まる一方で一部で値上げ品目もあることから、先行き不透明で、見極めがむずかしい。コロナ下で働き方にも変化が起き、商談や受発注をオンラインで対応できる仕組みを構築。勤務形態も在宅やリモートが、(…)
本格焼酎(2021年6月17日号)
本格焼酎は、新型コロナ禍が1年を過ぎてなお厳しい環境の中、家飲み需要による家庭用の堅調な動きで、業務用の厳しさをカバーできない状況が続いている。緊急事態宣言は今月20日で、再々延長された期限を迎え、まん延防止等重点措置への移行が検討されており、飲食店への客足が少しずつでも戻ることに期待をつなげたい局面。需要促進策として、炭酸割りの提案が一段と広がり、爽やかな味わいが冴える夏場で、新たなトレンドをしっかり捉えていきたい。また、中長期的に海外市場の開拓で、カクテルベースとしての関心が高まってきていることにも注目。伸びしろのあるところへより集中して、苦境を乗り切っていきたい。
本格焼酎の今年の課税数量(日本酒造組合中央会概数)推移は、1月(…)
本格焼酎の今年の課税数量(日本酒造組合中央会概数)推移は、1月(…)
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