食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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2010年5月 3日号@【乾麺】内食化傾向を追い風に、メニュー提案で盛り上げ
ゴールデンウイークに突入し、乾麺商戦にとっては最初の大きなヤマ場を迎えた。ここまでの動向を見ると、2月が例年より温かいこともあって、3月はまずまずの売り場スタート。が、その後は気温の寒暖の差が激しく、動きは良くないという。それを映してか、一部、エンド展開も始まっているが、例年に比べボリュームは小さいようだ。また、09年の乾麺商戦が夏場の天候不順により苦戦。そのため、在庫が多いとの指摘もあり、5月以降もこのまま動きが鈍いようだと、極端な安売りが・・・
2010年5月 3日号A【めんつゆ】トライアル商戦の成果に注目、多様化も進展
夏向けの麺類用つゆ製品はトライアル商戦に入った。ここまでのところでは、目安となる4月の各メーカーの出荷は、天候不順、気温の乱高下の影響で予想ラインを下回る状況で推移。ただ、本番の見通しのバロメータにもなるこの連休から1カ月ほどの巻き返しにメーカー、流通ともに期待しており、今後のお天気次第ではいっきに消費が上昇していく展開も充分予測される。今シーズンは、最近年の傾向として大型商品の台頭は望めないようであるが、課題としていたストレートものの活性化・・・
2010年4月29日号【中・四国スーパー特集号】新業態開発競争が本格化
09年度の中四国流通業界は、雇用・所得環境が厳しい状況が続き、先行き不透明な経済情勢から消費も低迷した。このため、スーパーの間で低価格志向が一層強まり、ディスカウント店との競合など業態間での競争に加えて、異業種からの参入なども増加して、一段と競合が激化し、既存伸び、客数、客単価がいずれも実績割れに陥り、地場出身の上場企業の中には減収減益≠フ不本意な営業成績に見舞われるところが続出した。このため、企業の中には業態開発で新たに低価格志向の・・・
2010年4月26日号【パスタ】30万トン市場へ出直し、国産がリーディング施策
パスタは家庭用が堅調、国産業界のリーディング施策で、この先一段の春需盛上がりが期待される。内食化がさらに進展方向にあるが、あらゆる角度からパスタ食をプッシュ、この先需要喚起策加速で、マーケット盛り上げを図る。国産は、昨年後半に底入れ、顕著に復調してきており、3年振りの再浮上が期待される。一方、輸入品も現地相場軟化、外貨下落でインポートコストが好転、通関ピッチが上がってきた。国内の需給スケールは昨年で約26万5000トン、前年比6・1%減でほぼ2年前・・・
2010年4月22日号【アイスクリーム】積極的な投資で市場拡大基調、新商品も好発進
アイスクリーム市場は、新しい設備や技術を駆使した積極的な商品開発、マーケティング投資で市場が活性化している。09年度(4‐3月)こそ推計3820億円、前年比99・5%だが、夏場の天候不順で100億円売り逃したとの見方もあり、ほぼ横ばいなら健闘した。この4〜5年各社の設備投資が続いており、市場規模は04年度以降上向き基調で推移、4000億円回復も視野に入った。09年度はノベルティアイスがほぼ市場並み。景気の影響でプレミアムアイスが前年に続き減少し・・・
2010年4月19日号【コメ流通】再編の流れ加速気配、価格制御できないジレンマも
厳しい局面を迎えたコメ卸の経営事情。世界同時株安以降は、勤労世帯の年間所得が着実に目減りしており、家計における財布の紐≠ヘ一層厳しく引き締められた状況に。特に昨年11月以降のコメ販売成績は低迷する様相を見せており、現在は春需期の期待感とは裏腹に、安価なコメが旺盛な動きを示す。この3月期決算の損益計算書に表れた数字次第では、コメ卸は大きな経営選択に迫られる事態にも。「まだ体力あるうちに」と水面下で提携先を探ったり、整理を模索しはじめる動きも・・・
2010年4月15日号【清酒】需要開発に新たな切り口、「料理用」で日本酒の価値啓蒙
清酒は需要開発に、引き続き積極姿勢で取り組む。メーカーは春夏期の商品戦略で、消費者の嗜好が強まる辛口への対応を広げ、値頃感も押し出す。ロックや炭酸割り、料理との相性など、飲み方提案にも新たな仕掛けを打ち出している。主力商品をより強くし、新商品のリピート拡大へ、市場フォローに手を抜けない。料理への活用に、新たな切り口を求める中央会の「日本酒を、すべての家庭に」キャンペーンにも注目だ。メーカーが協力して合理化に取り組む方向性も、これからの焦点である・・・
2010年4月12日号【マーガリン・スプレッド】底堅い消費、食パンと連動、小量化奏功
マーガリン・スプレッド市場は、内食化傾向と食パン消費に支えられ、堅調に推移している。マーガリン類は主力のホームサイズのダウンサイジング化で回転率が高まり、所期の狙いを果たした。上位の雪印乳業、明治乳業、J‐オイルミルズ3社で市場の4分の3近くを占有、PBの増勢も一段落し、今年はNB各社のマーケティング活動も例年以上に熱気をおびる。消費者庁の「トランス脂肪酸の表示に向けた今後の取組み」公表に対して、マーガリン業界は、同庁によるトランス脂肪酸・・・
2010年4月 8日号@【海外ブランドビール】独自の個性・スタイルで差別化
海外ブランドビールは1ケタ台の前年割れでの推移が続いている。とは言え、ビール総市場の減少のなかでは比較的割れ幅の少ないカテゴリーとして手堅い市場を構成。国内のビール類がビールから発泡酒、そして新ジャンルへと価格軸を中心に流れるなかで、海外ブランドビール独自の個性・スタイルを打ち出し、差別化を図っていくかが今後の生き残りをかけた取り組みのなかで重要になってくるだろう。特に需要の多くを占める業務用市場が外食不振・低価格化の波に洗われるなかでは・・・
2010年4月 8日号A【缶びん詰・レトルト食品】活発化するメニュー提案
ツナ缶詰の主原料、キハダマグロの相場は年明けから上含み。2〜3月頃から景気の回復が見られるEUの買いが強まり、これまで世界的なツナ缶詰の主生産地であるタイ・バンコクの相場は1900ドル/トンから2200〜2300ドルへの上昇が見込まれている。昨年は世界的な景気の後退で、在庫も豊富だったため、値上がり要素も少なかったが、今年も海域のよっては漁獲規制も予想され、予断を許さない状況。カツオの魚価は1200ドルで安定している。資源量もまだ豊富で・・・
2010年4月 5日号【乾物・ふりかけ・お茶漬け】伝統食材の良さアピールを
乾物は高齢化、健康志向、内食化を背景に伝統食材として注目されるカテゴリーで、実際、本物志向の層には根強い人気を持つ。ただ、若い世代への伝達は不十分で、このあたりは課題。料理法の伝達や使い勝手のいい商品の開発などとともに、伝統食材のよさをアピールすることも求められる。千切り大根の昨年の生産量は、天候不順から平年作の70%と大不作、加えて前年からの持ち越しがなく、市場は実質50%の量しかなく、10キログラム1万9000円の超高値でスタートした。一転して、今年の・・・
2010年4月 1日号【焼肉のたれ】内食回帰追い風に家庭で焼肉≠ェ増加
前期(4〜3月)の焼肉のたれ市場は、前年同期比で1ケタ台前半から中盤の伸びとみられる。外食のなかでも焼肉は、ぜいたくなメニュー。節約志向のなかで外食を控え「焼肉は家庭で」と内食回帰が追い風となった。素材となる精肉は、相場安で消費者にとってはリーズナブル。スーパーの精肉は売上高では苦戦したが、物量ベースでは好調に推移。これも焼肉のたれ好調の要因となった。こうした流れは焼肉のたれに留まらず、他の精肉関連調味料も後押し。ステーキしょうゆ、ステーキソース・・・
2010年3月29日号@【揚げ物・炒め物】内食シフト加速でボリューム拡大
キャノーラ油などの食油と、天ぷら粉・から揚げ粉などのプレミックスをメーンにした揚げ物・炒め物関連商戦は、4月から量販店頭で大陳フェアや生鮮売場連動プロモーションが順次活発化。食油、小麦粉製品は2009年度は内食シフト加速で、拡大歩調。揚げ物・炒め物関連商戦は、旬の野菜など生鮮3品とのクロスマーチャンダイジングを主体に、日々の献立に悩む主婦にアピールするメニュー提案型プロモーションの先駆。商品的には健康、簡便性等のトレンドを訴求、店頭では多彩な・・・
2010年3月29日号A【みそ】軌道修正の春商戦に、潮目′}えた低価格路線
みそ市場は、春商戦を迎えた。消費量としては秋から年末にかけての時期が盛り上がるが、この3、4月は生販が年度方針を立てていく上で節目のシーズンであり、今年の業界の見通しを推し量る上でも重要。今シーズンはこれまで量販が進めてきた低価格化対応型の流れが潮目に入ったとの見方もここへきて強まってきており、この軌道修正が実践化されていくのか。また、全味主導の消費PR活動についても見直しの動きが出てきており、はたして今後、新たなPR活動で効力の伴った・・・
2010年3月25日号【ヨーグルト】09年度は3年ぶりプラス成長に、プレーンけん引
07年、08年と2年連続でマイナス成長を余儀なくされたヨーグルト市場だが、09年度(4〜3月)は前年比102〜103%で着地の見込みで、3年ぶりにプラス成長に転じる。2年連続の乳価引き上げに伴う価格改定(容量変更含む)の影響を克服し、この1年の購入額はコンスタントに上向いている。一つにはプレーンヨーグルトのダウンサイジングが奏功したこと、「脂肪0」ヨーグルトの拡充などで、購買の間口の広がりを指摘する向きもある。完全復調の手応えを得て、NB大手は・・・
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