食料醸界新聞は、毎号、トレンドに合わせた特集・企画をしています。
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缶コーヒー(2012年11月19日号)
缶コーヒー市場は、夏まで数%増で推移していたが、9月から10月前半にかけて気温が平年より高かったことから1〜10月で微増となっている。飲料事業の収益基盤となる商材であり、特に秋冬は最重点をおいて商品投入、広告・プロモーションなどを活発化。微糖タイプ、無糖ブラックが成長分野だが、夏のアイスコーヒーで拡大してきたボトル缶が冬場にも定着しそうだ。
秋の出足は、サントリー食品インターナショナルが「ボス」ブランド20周年記念の「ボス超」発売、ソフトバンクモバイルとのコラボCM、「1000万円、超ボス電当たる」キャンペーンを9月に集中し、月間で過去最高の出荷量で先制。その後、コカ・コーラシステム「ジョージア」は、2大サブブランド戦略の「ヨーロピアン」の新CMに続き、「エメラルドマウ(…)
秋の出足は、サントリー食品インターナショナルが「ボス」ブランド20周年記念の「ボス超」発売、ソフトバンクモバイルとのコラボCM、「1000万円、超ボス電当たる」キャンペーンを9月に集中し、月間で過去最高の出荷量で先制。その後、コカ・コーラシステム「ジョージア」は、2大サブブランド戦略の「ヨーロピアン」の新CMに続き、「エメラルドマウ(…)
ワイン・洋酒(2012年11月15日号)
ワイン・洋酒市場は、年末需要期へ向けて多彩なイベントや企画で盛り上げを図る。15日(11月第3木曜日)のボジョレー・ヌーヴォー解禁で弾みをつけ、クリスマスなどパーティーシーンではシャンパンやスパークリングワインをはじめ、中高級ワインの出番も広がる。ウイスキーやカクテルも関心が高まる中で、顧客接点の拡大・情報発信に力が入る。ホテル・レストラン・バーなど料飲市場での企画はもちろん、小売り店頭でスケールアップした演出が期待される局面だ。
シャンパーニュは最大需要期となる年末商戦に向けて順調な推移を続けている。輸入量は800万本(11年度)で世界4位、高価格帯のプレステージキュヴェやロゼでは世界一の輸入量でその存在感を不動のものにしている。シャンパーニュ委員会(CIVC)(…)
シャンパーニュは最大需要期となる年末商戦に向けて順調な推移を続けている。輸入量は800万本(11年度)で世界4位、高価格帯のプレステージキュヴェやロゼでは世界一の輸入量でその存在感を不動のものにしている。シャンパーニュ委員会(CIVC)(…)
即席みそ汁(2012年11月12日号)
即席みそ汁市場は、昨年の震災による特需とも相まった伸びの勢いがやや鈍化、このところわずかに踊り場の様相も呈しはじめており、総需要は伸び低下は否めないものの、まだ2%前後の伸長率を維持しているようだ。このあたりは即席みそ汁がファミリーユースの拡充とともに消費者密着型の商材として浸透しつつあることを裏付けるところでもある。ただ、伸びの低下は折からの競合激化に拍車をかけており、とりわけ市場拡大のけん引車である徳用商材の価格競争が一段と厳しくなっている。徳用は、主力の12食からここへきて24食さらには30食クラスの超徳タイプの競合も本格化、1食単価の下落には歯止めがかからない。
昨年の即席みそ汁は、本来の便利性に伴う非常食としての特徴が見直され、震(…)
昨年の即席みそ汁は、本来の便利性に伴う非常食としての特徴が見直され、震(…)
鏡餅(2012年11月12日号)
鏡もちは、加工食品の中にあって、比較的高単価品であり、稼ぎ時の年末商戦には欠かせない。ただ、伝統意識の希薄化、生活スタイルや住宅事情の変化、そして、昨今の価格に対するシビアさなどから、ダウンサイジングとそれに伴う低価格化が進んでおり、市場自体は伸びているとは言えない。こうした厳しい情勢下にあるものの、包装もちメーカー各社は、マーケティングを強化し、毎年、ニーズをとらえた商品開発で市場活性化に注力している。今年は新商品が少ないものの、既存商品のラインナップ充実といった、より強い部分での展開に力を入れており、今商戦の推移が注目されるところ。
鏡もちは、販売期間が約1カ月の短期商戦。それゆえ、メーカーとしては、どれだけ自社商品が売り場採用されるかが、成績に大きくものを言う。毎年、数量や条件を含(…)
鏡もちは、販売期間が約1カ月の短期商戦。それゆえ、メーカーとしては、どれだけ自社商品が売り場採用されるかが、成績に大きくものを言う。毎年、数量や条件を含(…)
本格焼酎(2012年11月8日号)
本格焼酎は、安定成長への兆しがみられるなか、話題作りにメーカー各社の一層の取り組みが期待される。今年も堅調な推移をみせており、2年連続で前年並み確保へ、これから年末需要期の踏ん張りどころ。芋焼酎トップの霧島酒造の計画出荷は当分継続される見込みであり、芋の有力他社はもちろん、麦・米・そばといった各原料の有力ブランドが上向いていることで、市場全体の一層の活性化が注目される。租税特別措置法第87条の延長・恒久化をはじめ、待ったなしで解決すべき業界の課題も山積している。
本格焼酎の課税数量は、日本酒造組合中央会まとめの1〜9月概数で、前年比0・9%増。国税庁の確数で11年1〜12月は0・6%減(前年4・8%減)、11年度FY(4〜3月)ではプラス・マイナス0%(同4・5%減)であり、減少傾向から前年並みのラインへ持ち直(…)
本格焼酎の課税数量は、日本酒造組合中央会まとめの1〜9月概数で、前年比0・9%増。国税庁の確数で11年1〜12月は0・6%減(前年4・8%減)、11年度FY(4〜3月)ではプラス・マイナス0%(同4・5%減)であり、減少傾向から前年並みのラインへ持ち直(…)
歳暮ギフト(2012年11月5日号)
東京地区百貨店の歳暮商戦は、10月30日の新宿島屋を皮切りに順次ギフトセンターが開設され、全店で本格商戦入りしている。またインターネット受注は10月中旬から先行して始められており、今年も拡大傾向にある。ネット受注は単価ダウンが悩みだが、受注数増でこれをカバーしていく構え。贈答市場は環境好転とは言い難く、売り上げ目標は多くが前年並みの設定だが、大丸松坂屋、そごう・西武は105%の計画。いずれもWEB受注で110%をけん引役としており、ホームページの充実やサービス強化で拡大を図る。商品面では引き続き、身近な人とのつながりをいっそう深める絆℃要に期待し、家族団らんを彩る鍋ギフトやファミリーセットの提案が目立つ。また定番商品はハムや洋・和菓子、ビールなどが中心で、売れ筋上位に大きな変化はなく安定した人気(…)
チェーンストア(2012年10月29日号)
安くて、おいしくて、高加工度の生鮮や総菜など調理も簡単、そんな商品を近所の品揃えは豊富だけれど買い回りしやすいコンパクトな店舗で、すばらしい接客サービスを受けながら購入したい…。チェーンストアからみえる今の消費者像は、こんなところだろうか。高齢者が増加し、先行き人口も減っていく。食市場が縮小し、競争が激化して収益はどんどん厳しくなるのに、消費者のニーズは高度化するばかりだ。一方で、震災後の需要の高まりの反動や相次ぐ天候不順などで業績数値は乱れに乱れ、市場の実態は見えない。自社の経営状況の分析もままならない五里霧中の状況に置かれているのが各チェーンの現実だ。しかし、こうした状況下で各チェーンのとる戦略は同じようなものだ。それはM&Aや業務提携によるチェーン間の連携強化、そうしてタッグを組んだ(…)
白みそ(2012年10月25日号)
白みそ商戦が本格需要期を目前に日増しに活気づいてきた。正月向けの消費が活発化するのはまだ1カ月も先ではあるが、年末商戦を見据えた売り場争奪戦はすでに残暑厳しい秋口から始まっている。今年はみそ全体の出荷ペースはマイナス推移。昨年の下げ止まり感は本物ではなかったのか、まだはっきりしないようで、これからの11、12月商戦の成果しだいになってきており、その中で年末商材のカラーがひときわ濃い、白みその動きも大きな比重を占めている。全体的な需要環境はよくないものの、家庭内需要の追い風が続いており、ここに白みそをどのようにリンクしていけるか、これから本番に向けての販促活動も注目されるところである。
白みそ商戦は例年、秋口を境に水面下の争奪戦を繰り広げている。今年のみそ(…)
白みそ商戦は例年、秋口を境に水面下の争奪戦を繰り広げている。今年のみそ(…)
清酒(2012年10月22日号)
清酒は、10〜12月の頑張りに期待したい重要な局面を迎えている。昨年は国税庁課税移出数量で16年ぶりの実績クリアとなり、今年も連続で前年を超えられるかどうかによって、市場の反応は違ってくる。東日本大震災による東北支援で、清酒に目を向ける機会が増えたのもきっかけに、積極的な需要喚起策で新たな飲酒層の掘り起こしと定着を進めたい。秋需入りの序盤戦の9月に大きくつまづいたのは痛いが、最大ボリュームの年末へ向けて、勝負はまだまだこれからだ。
清酒は11年1〜12月の国税庁課税移出数量で、前年比1・1%増(約333万石)と、16年ぶりにプラスとなった。今年は1〜7月で0・8%減と若干のマイナスで推移する。日本酒造組合中央会まとめの概数合計では、1〜8月が3・0%増とプラスだが、1〜7月の(…)
清酒は11年1〜12月の国税庁課税移出数量で、前年比1・1%増(約333万石)と、16年ぶりにプラスとなった。今年は1〜7月で0・8%減と若干のマイナスで推移する。日本酒造組合中央会まとめの概数合計では、1〜8月が3・0%増とプラスだが、1〜7月の(…)
マーガリン(2012年10月18日号)
家庭用マーガリン類市場が引き続き堅調に推移している。内食化の進行、主食の中でも安定している食パン消費に支えられ今年度上期(4〜9月)は金額ベースで前年並みをキープした模様だ。小家族化、高齢化、健康志向の高まりなどで、全般的に小容量タイプのウエートが拡大するのに対し、300g超級のレギュラーサイズの後退が止まらない。小容量タイプはヘルシー、リッチタイプの付加価値商品が主流を占めるだけに、長年の懸案であった収益構造の改善への道が開いたともいえる。原料油価格の高値や消費増税を控えて低価格PB攻勢など逆風要素も少なくなく、ブランド力の真価が問われる局面といえそうだ。
今年4〜9月のマーガリン市場は、金額で前年比100%、重量ベースでは98%程度(…)
今年4〜9月のマーガリン市場は、金額で前年比100%、重量ベースでは98%程度(…)
家庭用スープ市場(2012年10月18日号)
家庭用スープ市場は8月の猛暑と長引いた残暑により上期(4〜9月)は前年を下回ったもようで、その中でもレトルトや洋風ワンサーブの冷製スープは伸長した。本格需要期の下期は味の素が「クノール カップスープ」で3年目の「つけパン・ひたパン」提案を強化、「スープDELI」には米粉パスタを使用した「アジアン」シリーズを投入。ポッカは10周年の「じっくりコトコトこんがりパン」シリーズをリニューアル、韓国スープ「韓湯美味」も育成する。「わかめスープ」でトップの理研ビタミンは好調な「焙煎ごまスープ」の訴求を強化する。
11年度(4〜3月)の市場は震災の影響もあり前年比で3%のダウン。主力カテゴリーである洋風ワンサーブは上期が一部メーカーで商品供給不足があったものの、(…)
11年度(4〜3月)の市場は震災の影響もあり前年比で3%のダウン。主力カテゴリーである洋風ワンサーブは上期が一部メーカーで商品供給不足があったものの、(…)
ワイン(2012年10月15日号)
ワイン市場は今年に入ってからも順調な成長を続けている。家庭用・業務用、または国産・輸入のいずれも低価格帯が市場をけん引、業界予測での販売数量は8月までの段階で110%が確実視されている。震災反動も考えられる一方、統計数値では2ケタを大きく超える水準にあることから「第7次ワインブーム」という声もぼちぼち出始めているが、97年の超在庫過多の経験から警戒感も広がっている。とはいえ、よりカジュアルに気取らず楽しむ消費者層の広がりは確実な手ごたえとなっており、メーカー各社は攻めの姿勢を崩していない。酒類総市場が年々減少傾向にあるなかで唯一ともいえる成長市場には、売り手側からの期待もいっそう高まっている。
国税庁調べのワイン課税数量は1〜6月で、国産が4万7874kl(1ケース9l換算で(…)
国税庁調べのワイン課税数量は1〜6月で、国産が4万7874kl(1ケース9l換算で(…)
ふりかけ・お茶漬け(2012年10月11日号)
ふりかけ・お茶漬け市場は秋の本格需要期を迎え、行楽や新米、運動会などの企画で店頭販促も活発化。昨年の震災により保存性から、手軽なごはんのお供≠ニしての価値が見直され、備蓄食材としての買い置き需要も増え、シニア向け商品により需要層も拡大傾向。丸美屋の「のっけるふりかけ」が新領域を開拓、品揃えも拡充している。お茶漬けの素は年末商戦が最大の山場。「お茶漬け海苔」60周年記念の永谷園をはじめとして活性化策を打ち出す。
震災の影響が大きかった昨年と異なり、今年前半のふりかけ市場は安定した動きだが、前年比でみると約5%のマイナス(金額ベース)で、その中でも混ぜ込みタイプは落ち幅が小さく、重量ベースでは約4%伸びている。西日本のメーカーを中心にシェア(…)
震災の影響が大きかった昨年と異なり、今年前半のふりかけ市場は安定した動きだが、前年比でみると約5%のマイナス(金額ベース)で、その中でも混ぜ込みタイプは落ち幅が小さく、重量ベースでは約4%伸びている。西日本のメーカーを中心にシェア(…)
包装餅(2012年10月11日号)
包装もち商戦は、震災特需で大きく伸びた反動と夏場の猛暑、さらに9月以降の残暑が響き、ここまで低調な推移。とはいえ、これからが本番。いかに食べてもらうかの取り組みが求められるところ。
昨年の3、4月の震災時は、包装餅の非常食、保存食としての特性が評価され、大きく伸びた。メーカーによる差はあるが、多いところでは2倍、3倍の伸び。3月16日以降、3交代フル生産体制が4月末まで続いたという。別表は、全国餅工業協同組合がまとめた年度別・月別生産量だが、これを見ても、その伸長ぶりがわかる。11年度(4〜3月)の生産量は5万5699t、前年比2・6%減。震災のあった前年度末の3月が40・9%増と大きく伸びたのに続き、年度入りの4月も20・7%増、5月20・1%増、6月26・0%増と3カ月続(…)
昨年の3、4月の震災時は、包装餅の非常食、保存食としての特性が評価され、大きく伸びた。メーカーによる差はあるが、多いところでは2倍、3倍の伸び。3月16日以降、3交代フル生産体制が4月末まで続いたという。別表は、全国餅工業協同組合がまとめた年度別・月別生産量だが、これを見ても、その伸長ぶりがわかる。11年度(4〜3月)の生産量は5万5699t、前年比2・6%減。震災のあった前年度末の3月が40・9%増と大きく伸びたのに続き、年度入りの4月も20・7%増、5月20・1%増、6月26・0%増と3カ月続(…)
育児関連用品(2012年10月4日号)
ベビーフード市場は、震災後に利用率が若干底上げされ、今年も前年を上回って推移している。12カ月頃から1歳6カ月頃までの離乳完了期食が品揃え強化で拡大している。最大カテゴリーであるレトルト1食パウチ(バラ売り)の低価格化が課題。完了期に自分で食べる、噛むなどの発達をサポートする新たな機能提案で市場の成長を図る。
ベビーフード市場は11年で397億円、前年比100・7%。重量ベースでは102・7%だった。レトルトなどウェットタイプが210億円を占め、105・2%と市場をけん引。そのまま食べられるため震災後の非常食として利用が広がった。厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」で離乳完了期が「12カ月頃」から「1歳6カ月頃」までに延びたことで、09年104・1%、10年106・8%、11年105・2%と拡大してきた。今年は1〜8月で前年比微増ペースで推移(…)
ベビーフード市場は11年で397億円、前年比100・7%。重量ベースでは102・7%だった。レトルトなどウェットタイプが210億円を占め、105・2%と市場をけん引。そのまま食べられるため震災後の非常食として利用が広がった。厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」で離乳完了期が「12カ月頃」から「1歳6カ月頃」までに延びたことで、09年104・1%、10年106・8%、11年105・2%と拡大してきた。今年は1〜8月で前年比微増ペースで推移(…)
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