食品卸業界

物流費上昇、人手不足が継続課題

個別最適から全体最適へサプライチェーン全体で/ 翌々日納品 パレット納品・ASN検品レスで/ 業務改革 デジタル技術活用/ 新収益事業 2~3年で優勝劣敗

 食品・酒類卸業界は今年も物流費上昇と人手不足が継続課題で、より深刻化は増している。「ホワイト物流」が提唱される中でメーカー側は卸への「翌々日納品」を本格化、卸側もパレット納品やASN(事前出荷情報)による検品レスを条件に受け入れる見通し。小売側には納品頻度や発注ロットなどの与件緩和を求めていくが、物流課題は個別最適から全体最適へ、サプライチェーン全体で取り組むことが必要だ。組織小売業の成長が鈍化し卸側の売上高も頭打ち傾向にあり、デジタル化による業務効率化やきめ細かな収益管理も欠かせない。次の収益の柱になる新領域事業の成否が優勝劣敗を分ける。

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2019年12月28日