消費税率“2ケタ”時代に突入

流通各社 増税対応をスタート

10月限定販促やポイント施策など/ 軽減税率の「飲食料品」出足普段通り/ 駆け込みあった「酒類」はやや落ち着く/ CVSは支払時2%引きで利用促進

 令和に改元されて6カ月目、実に5年半ぶりとなる消費増税が実施され、標準税率が10%と、ついに消費税率2桁時代に突入した。1989年に3%で導入されて以来、3回目となる今回の改定では、増税負担を和らげる措置として、酒類と外食を除く飲食料品を対象に8%に据え置く初の軽減税率が導入されたのが大きな注目点。増税初日以降、3日を経た段階では、8%適用の飲食料品は普段通りの買物風景が見られ、10%適用で増税前に駆込み需要のあった酒類などについてはやや落ち着いたといったところか。単純比較はできないが、過去の例からは、増税後ではやはり買い控えなどによる消費低迷が懸念されるところで、その回避に向け、流通各社の消費喚起策が注目される。

会員登録に進む
続きを読む(会員限定)

2019年10月4日