製油業界 値上げに舵切る

5月下旬日清オイリオ先行

6月からJオイル、昭和も/ 物流等のコスト上昇加速/ 原料、ミール事情も悪化へ/ 業務用食用油1㎏20円以上アップ/ 家庭用20円以上か12%以上/ 加工用15円か20円以上

 製油業界が値上げに舵を切った。18~20日にJ‐オイルミルズ、日清オイリオグループ、昭和産業が相次いで、5月下旬~6月初旬にかけての食用油製品の値上げを打ち出した。上げ幅は、業務用は1kg当たり20円以上、家庭用は1kg当たり20円以上と12%以上に分かれた。加工用も同15円と20円以上。その他中小の追随は必至とみられる。昨年は、海外原料事情、ミール(油粕)相場、為替状況が安定し、比較的良好な環境だったが、ことしに入って物流事情などが厳しさを増し、海外原料事情なども流動性を強めており、コスト事情が悪化。コストアップは、企業努力だけでは吸収できず、採算是正を図るには適正水準への製品値上げが必要で、ほぼ1年8カ月振りに踏み切った。

会員登録に進む
続きを読む(会員限定)

2019年3月22日