ギフト堅調な右肩上がり

総市場は11兆円に迫る勢い

カジュアル向けなどけん引/ 贈答機会が多様化/ 中元はコロナの影響 色濃く/ 売場シュリンク、ネットを強化

 ギフト総市場は、堅調な右肩上がりを続け、直近で11兆円に迫る有望市場。高齢化などの影響で中元や歳暮などのフォーマルギフトこそ縮小傾向にあるものの、バレンタインやひなまつり、イースター、母の日、ハロウィンといったカジュアルギフト、プレミアムやノベルティー、インセンティブといったセールスプロモーションギフトが伸長し、構成比を高めている。そうした中、今年の中元ギフトだが、大方の予想通り、新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く出たものとなっている。昨年中元実績は推定5%減だったが、今年はコロナの影響でさらに悪化し、2ケタ以上減少するとの見方もされている。いまだ感染拡大が警戒され、3密を避ける「新しい生活様式」のもとで、ギフト売り場は全体的に縮小傾向。コロナ自粛で生活必需品をネットで買う頻度が増える中、ギフトにおいても各社はネットを活用した販促を強化するなど、今年は例年とは様変わりの商戦となっている。

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2020年6月5日