中食

4月大幅実績割れか

冷凍食品などへ購買シフト/ パック売りが必要不可欠/ 内製化でコスト削減

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 中食業界は、外食自粛の流れで期待が高まったが、実情は期待外れだった。関係筋によると、4月は「緊急事態宣言」以降、冷凍食品やレトルト、缶詰など日持ちする商品へ購買がシフト。同月の中食市場の売上高は、業態によって前年同月と比較して15~30%程度減少するのではと推測されている。ビュッフェ方式の惣菜販売が敬遠されており、業務用食品卸の幹部は「惣菜は個包装、パック売り対応が必要不可欠」と話す。パック容器などの諸経費が収益を圧迫する中、中食業者はコスト削減のため、外注から内製へシフトする動きが広まっているという。また、外食業界ではテイクアウトに力を入れる店舗が増えており、異業種競合の動きも強まり、状況に合わせた対策が求められている。

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2020年5月12日