新型コロナに揺れるスーパーマーケット3月の動静

家庭で増える生鮮調理

“普段”の提案で“安心感”/ 売上げ伸びは企業間格差

 3月のスーパーマーケットの販売動向をみると、一気に需要が高まり物流が乱れた第1週以降は、企業により販売実績に大きな格差が生じている。新型コロナウイルス感染拡大の影響が長期化するなか、内食や家庭内調理への回帰が本格化しており、有力企業はどこも概ね前年を上回る推移となっている。なかでもチラシや有人試食、付加価値商品の提案など、可能な限り通常の販促提案を実施している企業が、特に高い顧客の支持を獲得。“普段通りの”販促や売り場づくりが生活者に“安心感”をあたえ、積極的な購買につながっているようだ。消費動向は、即食性、簡便性の加工食品ニーズが高いが、鮮魚、精肉など生鮮品がぐんと伸びており、家庭内調理の増加をうかがわせる状況にある。

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2020年3月17日