東京地区の百貨店中元ギフト(大丸松坂屋百貨店、髙島屋、松屋銀座)
物流「人手不足」深刻/「パーソナルギフト」志向進む/「送料無料」曲がり角
東京地区の百貨店各社もギフトセンターをオープンし、本格的な中元商戦が幕を開けた。儀礼ギフトから相手の顔を思い浮かべながら贈る「パーソナルギフト」へのシフトが進んでいる。相手の「家庭」に贈るという考え方から洋菓子が支持を集める。主力のビールでは、限定ラベルや地域の食とのアソート品などをバラエティー豊かに展開。話題を集めている日本酒を強化する社も。大丸松坂屋百貨店は「全量純米蔵」をテーマに純米酒15品を訴求する。物流の人手不足が深刻化している。この中元では、送料について消費者に大きな影響は及ぼさなかったもよう。一方「午後0~2時の時間指定は廃止」といった配送対応の変更はすでに始まっている。「卸値の変更で対応できる状況ではなく、送料無料の対象商品を減らす可能性もある」「これ以上の送料アップは厳しい」との声も上がる。配送料については歳暮以降で対応が迫られてきそう。儀礼ギフトでは「送料無料」が底堅い支持を集めており、各社の対応に注目が集まる。不作・不漁による原材料の高騰も懸念される。不作が続いている海苔では量目を変更した社もある。一方で贈答品として価値を高めるチャンスとの見方も出ている。
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