関西地区スーパーマーケット動向

17年度新規出店抑え既存店活性化目立つ/背景に「建築費高騰」「人手不足深刻化」/異業種攻勢に対抗 地盤固めも/電子マネー、セミセルフ導入加速

 関西地区スーパーマーケットの17年度出店戦略は、新規出店を抑え既存店活性化を図ろうとする動きが目立つ。“建築費の高騰”や“人手不足の深刻化”が背景にある。特に「人手が集まらないため新規出店のオープンが遅れたり、レベルの維持が難しくなりつつある」とする声が聞かれ、人材確保が大きな課題となっている。今後も改善の見通しは不透明で、オペレーションの見直しという“構造改革”は待った無しの状況だ。一方、消費者の節約志向が高まりつつある中、ディスカウント業態やドラッグストア業態を主とする企業は攻勢を強めている。これら異業種との競合にどう対処していくかも問われており、スーパーマーケット各社は、難しい舵取りを迫られている。

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2017年4月7日