国税庁

令和5「酒類の取引状況等実態調査」

88件中、84件が違反、指示3件、厳重指導4件/スーパー・DS、卸売業が総販売原価割れ

 国税庁は、令和5事務年度分(令和5年7月~6年6月)の「酒類の取引状況等実態調査」の結果を公表した。広告などの情報から基準や指針に従っていない取引等を行っている可能性があると考えられた酒類業者等に対して、取引等の実態を把握するための調査を88件実施。調査は、市場に大きな影響を与える取引等を行っていると認められる酒類業者を優先的に選定した。取引のうち、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」の不公正な取引方法に該当する事実があると考えられる取引については、「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」に基づき、公正取引委員会に対して報告した。

2025年1月24日
  •  基準や指針に従っていない問題取引等が認められたのは84件。処分等の内訳は「指示」3件、「厳重指導」4件、「指導」77件。3件は、正当な理由なく仕入価格又は製造原価に販売費・一般管理費等を加えた総販売原価を下回る価格で継続して販売し、かつ、自己又は他の酒類業者の酒類事業に相当程度の影響を及ぼすおそれがある取引と認められたため、基準に基づく指示を行った。4件は、直ちに指示には至らなかったが、今後も同様の行為が行われると基準に違反するおそれがあるため、厳重に改善の指導を行った。77件は、指針で示している4つのルールのうちいずれか又はその複数を違反している件数。「指示」と「厳重指導」の事例報告は次の通り。
     「指示」①小売業(スーパーマーケット、大阪国税局)=違反状況「ビール系商品、清酒及びRTDを総販売原価割れで販売していた」。違反原因「総販売原価の費用配賦において、合理的とは認められない方法を採用して販売管理費率を算出していた。その上で、競合他社の販売価格を踏まえ、販売価格を低く設定していた」。
     「指示」②小売業(スーパーマーケット、大阪国税局)=違反状況「ビール系商品を総販売原価割れで販売していた」。違反原因「総販売原価の費用配賦において、合理的とは認められない方法を採用して販売管理費率を算出していた。その上で、競合他社の販売価格を踏まえ、販売価格を低く設定していた」。
     「指示」③小売業(ディスカウントストア、福岡国税局)=違反状況「ビール系商品及び焼酎を総販売原価割れで販売していた」。違反原因「透明性・合理性のないリベートを仕入に係る値引きとしていた。また、総販売原価の費用配賦において、グループ法人全体の支出を元にした販売管理費率を使用する等、合理的な方法を採用していなかった」。
     厳重指導①小売業(ディスカウントストア、東京国税局)=違反状況「ビール系商品を総販売原価割れ販売していた」。違反原因「総販売原価の費用配賦において、計算根拠のない販売管理費率を使用する等、合理的な方法を採用していなかった」。
     厳重指導②小売業(ディスカウントストア、高松国税局)=違反状況「ビール系商品及び焼酎を総販売原価割れ販売していた」。違反原因「総販売原価の費用配賦において、販売管理費率の計算過程に誤りがあり、 結果として合理的な販売価格が設定されていなかった」。
     厳重指導③卸売業(高松国税局)=違反状況「ビール系商品、清酒及び焼酎を総販売原価割れ販売していた」。違反原因「仕入価格や販売管理費を考慮することなく、競合店の卸売価格を参考に販売価格を設定していた」。
     厳重指導④小売業(業務用卸主体店、高松国税局)=違反状況「料飲店向けビール系商品等を総販売原価割れ販売していた」。違反原因「仕入価格や販売管理費を考慮することなく、競合店より販売価格を低く設定していた」。
  • 三菱食品

    PALTACと物流で協働

    食品と日用品の垣根越え

     三菱食品は大手日用品等卸のPALTAC(大阪市)と持続的な物流の構築及び両社における物流事業の一層の拡大を目的とした連携・協働に向けた基本合意を21日付で結んだ。

    2025年1月24日
  •  三菱食品は食品業界の中間流通におけるリーディングカンパニーとして、またPALTACは化粧品・日用品、一般用医薬品(以下「日用品等」)業界の中間流通におけるリーディングカンパニーとして事業展開している。それぞれ業界は異なるものの、ドラッグストア・コンビニエンスストア・スーパーマーケットなどの小売業との間で商流・物流を担い、互いに全国規模で事業を展開していることから、同一の販売先も多く存在している。しかしながら、これまでの流通においては「食品」と「日用品等」とでは、異なるサプライチェーン・物流網が構築されており、同一の小売業の物流拠点や店舗に対しても、別々に商品を届けることが業界の常識になっている。
     また、日本国内の物流業界は、労働人口の減少やいわゆる物流の2024年問題などにより、トラックドライバーの担い手不足をはじめとする大きな環境変化に見舞われており、従来通りの方法で全国の流通網を維持することは困難な状況になりつつある。
     こうした環境認識のもと、業界のリーディングカンパニーである両社が業界の垣根を超えて共に連携・協働し、物流効率化を図ることが、国内物流業界の持続可能性を高める一助となるとの共通の認識に至った。今後、環境変化に対応できる持続可能な物流の構築・実現のために、両社の持つ物流資産やノウハウなどの相互利活用について、両社間で具体的に協議・検討していく。
     基本合意において、まず次の4つの協業テーマを定め、実現に向けて協議・検討を進める。
     ①既存物流拠点の活用=両社既存拠点の空きキャパシティ有効活用  ②共同配送の推進=配送車両の空積・空車の共同配送による配送効率化  ③共同物流センターの検討=新しいサプライチェーンモデルや最適な倉庫管理システムの検討  ④物流DXの共同研究=データ連携基盤構築、将来のマテハン設備・システムの共同研究  両社が運営する既存物流拠点(三菱食品:376拠点、PALTAC:23拠点)の有効活用や、手配・運行する配送車両(三菱食品:7600台/日、PALTAC:1500台/日)の共同配送により、一企業や業界別ではなし得なかった効率化を実現することを目指す。併せて、将来の物流を見据えた新しいサプライチェーンモデルの開発や物流DXの実現に向け、双方が人材を投入しチャレンジする。
     三菱食品は、「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」をパーパスに掲げ、食のインフラを支える事業基盤の強化に努めている。24年5月には新たな経営ビジョン「MS Vision 2030」を公表、「サステナビリティ重点課題の同時解決」を新たなパーパスとして加え、デジタル技術を活用したサプライチェーン全体の効率化と生産性向上への貢献に取り組んでいる。今回のPALTACとの取り組みは、同ビジョンの成長戦略における「SCM機能強化(サステナブルSCM構築)」に資する重要な取り組みのひとつであり、ロジスティクスを新たな事業成長のドライバーと位置づけ、従来の食品卸の枠にとどまらない新たな価値創造に取り組んでいく方針。
  • 味の素社

    春季新商品

    「アミノバイタルami活」/本格トムヤムクンヌードル/穏やかに糖吸収「白米どうぞ」

     味の素社は発売30周年の「アミノバイタル」に新しいゼリードリンク「アミノバイタルami活」2品や「Cook Doきょうの大皿」〈豚バラじゃが用〉、本格トムヤムクンヌードル「Yum Yum」、炊飯器専用調味用「白米どうぞ」、「味の素㏍鶏白湯スープ」「Cook Do香味ペースト」〈やみつきにんにく醤油味〉「パスタキューブ」〈まろやか豆乳クリーム〉、在留ブラジル人向け調味料「Sazón」4品などを2月22日(一部商品除く)から発売する。

    2025年1月24日
  •  「アミノバイタルami活」は「アミノバイタル」の知見・技術を用いて、体を動かす人に大切な、エネルギー源となるアラニン・プロリン、BCAAやアルギニンなどのアミノ酸を3000mg配合、さらにビタミンや食物繊維など不足しがちな栄養素も摂取できる。同社グループ独自の目標品質設計技術であるAJI-PMapを活用し、ゼリーが最も飲用される朝に好ましい官能特性を選定、果物を食べているかのような独特な食感と味わいを実現。〈朝のピングレ味〉(写真)〈朝のライチ味〉、2品とも内容量180g。25年度売上目標は2品合計約15.6億円(消費者購入ベース)。
     「Cook Doきょうの大皿」〈豚バラじゃが用〉はじゃがいもと長ねぎに豚バラ肉を加えて炒めるだけの、肉と野菜がメインのおかず用。たまり醤油の濃厚なうま味と芳醇な香りに、にんにくと生姜のアクセントが効いた照りのある甘辛だれが、じゃがいもに良く合い、ご飯との相性が抜群。90g。
     「Yum Yum」は本場タイの本格感を再現する酸味(レモングラス等)・辛み(唐辛子等)・甘み(たまねぎ等)の美味しさが詰まったスープと、もちもちとした食べ応えのある麺の本格トムヤムクンヌードル。熱湯で4分茹でるだけで完成する。〈トムヤムクンヌードル〉1食96g(同)/3食288g、〈トムヤムクンクリーミーヌードル〉1食98g/3食294g。3月15日発売。
     「白米どうぞ」(同)は米と混ぜて炊くだけで、おいしさはそのままに糖の吸収が穏やかなご飯が炊ける(粉末タイプ)。24年3月、同社通販で発売、想定を超える販売となり、今回、店頭用として全国展開する。1合分スティック7本入袋。
     「鶏白湯スープ」は鶏肉と鶏がらを長時間炊き込み、鶏本来のうま味を最大限に引き出した、本格鶏白湯スープの素。お湯に溶くだけで、とろりと白濁した本格的な鶏白湯スープはもちろん、参鶏湯やラーメン、水炊き、雑炊など鶏白湯ベースのメニューが簡単にできる。40g袋。
     「Cook Do香味ペースト」〈やみつきにんにく醤油味〉は豚のだしと醤油をベースに、2種類のガーリックパウダーと焦がしにんにく油を配合したペースト状調味料。にんにくがガツンと効いた炒飯や肉野菜炒めなどの中華料理がこれだけで美味しく仕上がる。120g。
     「パスタキューブ」〈まろやか豆乳クリーム〉はフライパンに麺、具材、水、キューブを入れて茹でるだけで、簡単に具だくさんクリームパスタができる。豆乳とチーズの風味で、食べやすく、コクのあるクリーミーな味わい。卵やチーズを加えるとカルボナーラになる。34g。「ほんだし」小袋20袋入箱(160g)には日本のお土産らしいデザインで、見た目も楽しいインバウンド向けパッケージを出荷する。
     「Sazón」は今後も増えていく在留外国人の食にまつわる課題を解決するため、現地で最も愛されているブランドを在留ブラジル人向けに投入。ブラジル料理に欠かせない理想的な調味料の組み合わせで、料理の味と色を引き立てる。汎用性が高く、他の調味料と併用し、あらゆる種類の料理に使用可能。〈CARNES(肉料理用)〉(同)は牛肉料理用。〈FEIJÃO(豆料理用)〉は郷土料理フェイジョンの味付け用。〈FRANGO(鶏肉料理用)〉はローストチキン用。〈LEGUMES(野菜料理用)〉は野菜炒め用。各5g小袋12個入袋。3月25日発売。
     「グリナ」〈睡眠ケア&ストレスケア☆〉は睡眠ケアに役立つグリシンとストレスケアに役立つGABAというダブルのアミノ酸を機能性関与成分として配合した機能性表示食品。ストレスを緩和し、ぐっすり眠れるため、しっかり回復をサポートする。3本入箱/12本入箱、ドリンクタイプ100ml缶。
  • 明治

    環境変化に能動的に対応

    スピード感、ダイナミックな発想で中国事業立て直しへ

     明治は20日、都内で専門紙との賀詞交歓会を開き、松田克也社長は年頭の抱負として「環境変化を受け入れる体制はできており、能動的に対応して、消費者に新しい価値、喜びを伝えられるようスピード感、ダイナミックな発想を持って取り組みたい」と意欲を示した。取締役副社長の八尾文二郎氏(グローバル・生産物流管掌)、取締役専務執行役員の童子秀己氏(マーケティング・営業管掌)ら幹部が参加した。以下は松田社長の発言要旨。

    2025年1月24日
  •  国内は、コスト高騰への対応がこの4年ほど続き、24年は価格改定やスペック変更、新商品開発など対応力が上がってきた。25年度の予算編成を10月に行った際200億円超の原価アップを見込んでいたが、12月になってさらに100億円超の原価アップが加わる厳しい状況にある。しかしコストコントロールをしながら適正価格での販売、新商品の投入など対応していく。
     一方、海外は23年から24年にかけて中国で4工場を立ち上げたがうまくいっていない。中国経済が厳しいこともあるが、販売好調だったアイスは、華南地区の一昨年の洪水による在庫過多が続き、現地企業が24年も安売りした影響を受けた。牛乳・ヨーグルトは南の広州と北の天津に工場を稼働したが、景気悪化で現地企業に余乳が発生した。当社は契約酪農家から生乳を調達しているが、現地企業は酪農と乳業が一体のため、余乳処理で当社の半値以下で販売するという厳しい状況だった。
     しかし中国のアイス事業は4月からの商談が順調に進み回復へ向かう。日本の1兆円企業の明治というだけで現地で通用するわけではなく、現地の人に商品開発に入ってもらい当社の技術と融合して価値を打ち出していく。
     アメリカでトランプ政権が誕生し、不確実な状況にあるが、環境変化を受け入れる体制はできており、スピード感、ダイナミックな発想をもって新しい価値、喜びを消費者に伝えていきたい。
  • マルコメ

    顆粒みその新工場9月に稼働

    生産量2倍 高まる需要に対応/惣菜専門の2号店 福岡にオープン

     マルコメは、グループ企業のかねさの新工場を9月に稼働する。現工場(青森市)の隣接地に建て、需要が拡大する顆粒みその増産を図る狙い。稼働後は、現生産量の2倍となる。かねさの秋田谷宣之社長は「工場見学もできる工場となり、カフェやシアタールームも設置。青森空港や新青森駅からも近いので、観光スポットとしても賑わいを期待したい」と述べた。また、これとは別に、惣菜専門店「発酵DELICATESSEN 糀茶寮」の2号店を4月24日に福岡でオープン。今春開業の天神の新ランドマークへの出店で、話題を呼びそうだ。

    2025年1月24日
  •  新工場は、需要が拡大する顆粒みその増産を図るため、現工場の隣接地に新たな建物を新設。生産量は、現工場の同規模となり稼働後は、単純計算で生産量2倍となる。
     顆粒みそは、同社が注力している戦略商品の一つだ。独自製法により、生みその美味しさはそのままに、湯を注ぐだけでサッと溶けるのが特徴だ。
     予備凍結乾燥後、細く押し出したみそを細かくカット。細かくなったみそを短時間で真空凍結乾燥。短時間で加工し、みそ本来の風味を閉じ込める事に成功した。
     かねさは、2020年にマルコメのグループ会社となった。その後、マルコメの即席みそ汁に顆粒みそを起用。ボトル入りの「粒みそ」を開発するなど、育成を図ってきた。
     フリーズドライみそ汁の市場が拡大する中で、生みそ本来の美味しさを実現した新たなフリーズドライ顆粒みそとして、市場で高い評価を獲得。毎年、成長を続け、供給体制に課題が出ていた。
     今回の新工場稼働により、より安定した供給体制を構築。「早く第3工場を作れるように需要拡大を図っていきたい」(秋田谷宣之社長)と意気込む。
     また、これとは別に、惣菜専門店「発酵DELICATESSEN 糀茶寮」の2号店を4月24日に福岡でオープンする。
     店舗は、福岡県の天神の新ランドマークとして開業する「ONE FUKUOKA BLDG.」のテナントとして出店。
     同商業施設は、西日本鉄道が、18年より福岡市中央区天神一丁目において「福ビル街区建替プロジェクト」(福岡ビル跡、天神コアビル跡、天神第一名店ビル跡の一体開発)として推進していたもの。
     「発酵DELICATESSEN」は、発酵をテーマにしたマルコメ初の惣菜店として、22年4月6日に阪神梅田本店にオープン。発酵食品を身近に美味しく食べて健康的に過ごしてほしいという思いから、同社初の試みとなる惣菜の専門店として開発された。
     今回、天神の新ランドマークへの2号店出店とあって、話題を呼びそうだ。
  • 今日の商品

    家庭用紅茶

    水出しTBやノンカフェインが人気

     家庭用ティーバッグ等の包装紅茶市場は昨年、前年比100~101%の微増で着地した。ティーバッグが101%、インスタントティー98%、リーフティーは100%。
     ティーバッグは、夏の猛暑で水出しティーバッグや、アイスティーの需要が好調だった。特に水出しタイプは、湯沸かし不要で水と一緒に冷蔵庫で冷やすだけの手軽さが人気。水出しは熱湯を使わないため、茶葉自体をあらかじめ水蒸気等で殺菌している。
      「日東紅茶・水出しアイスティー」シリーズはトロピカルフルーツやはちみつレモンの夏らしいフレーバーも展開。「リプトン」は「水出しアイスティー」のほか、家庭で作ることができる「フルーツインティー」を展開した。
     健康志向やリラックス効果が支持されているフレーバーティー、ハーブティー、カフェインレス紅茶も好調だった。ハーブティーは一定のユーザーがいるが、新機軸の「トワイニング・ザ・フルーツ」はノンカフェインで乾燥フルーツの甘酸っぱい香りが楽しめることからユーザーを広げている。

    2025年1月24日