パスタ

上期沸騰9年振り2ケタ増

年間30万t必達か/ 消費先行の好場面/ スパゲッティがブレーク/ 輸入がけん引 国産も伸びる

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 パスタのことし上半期(1~6月)需給は、15万8千t、2ケタ伸びで折り返した。年間レコードをマークした2011年同期を上回るペース。3月辺りからの新型コロナ騒ぎによる巣ごもり、内食シフトという状況の中で、消費者にパスタ食が大いに見直された。特に、家庭用でエコノミー、バラエティー、美味しさ、保存性など数え上げれば切りが無いほど多用な特性が評価されたが、冷凍パスタなど加工品も家庭用はぐんと上向き、潜在需要の一気の顕在化につながった。ただし、11年同期と比べると、需給構造の変化が顕著に表れている。それは、かつての国産主導から、ことしは輸入品が大幅増でリードした。グローバルな厄災の中で、海外パスタ事情も混乱気味だったが、それにもかかわらずパワーをみせた。ただし、品薄、持ってくれば売れるといった局面での輸入品急増は、品質面でのバラつきが否めない。安心・安全の国産がスパートするか、下半期動向が注目される。

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2020年8月11日